○
常盤政府参考人 お答え申し上げます。
このスカラシップアドバイザーの事業でございますが、
奨学金事業を
実施する
日本学生支援機構におきまして、
大学等への
進学のための資金計画について、
返還を含めた適正な
奨学金の利用への理解を促進するための助言を行う者をスカラシップアドバイザーとして派遣するものでございます。
このことによりまして、高校生等が
大学等進学に向けた
検討を行うに当たって、
進学後の経済的な
状況についての不安を払拭するような知見を提供するであるとか、あるいは、
生徒が安心して
奨学金を利用するため、
奨学金を利用する意味やその活用
方法についての
生徒の理解を深める、
生徒にみずからのファイナンシャルプランを意識させるとともに、
返還や寄附等による社会貢献の意識を涵養するというようなさまざまな利点があろうかというふうに考えてございます。
こうした
観点から、スカラシップアドバイザーの派遣という事業を組み立てているわけでございますが、スカラシップアドバイザーにつきましては、金融面の専門的知識を有し、各高等
学校等が
生徒、
保護者及び
教員等を
対象として開催する
奨学金の
説明会等に派遣をされまして相談、助言等を行うということ、そして、
平成二十九年度
予算成立後、まずはスカラシップアドバイザーの養成を行うための研修を
実施するということを予定しております。その上で、研修を受講したアドバイザーを順次、各高等
学校等へ派遣することといたしまして、年度内に延べ二千六百人の派遣を行うということを予定しております。
文部科学省といたしましては、こうした新
制度の周知、広報が徹底されるようにしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。