○岸本
委員 民進党の岸本周平でございます。
きょうは、
質問の機会をいただいて、ありがとうございます。
きょうは、午前中から
所信質疑ということで、各
委員から活発な御議論がありました。私は、午前中の
小泉委員の
国際認証の件について、J
GAPそれから
グローバルGAP、その辺の
質問で補足をしたいと思います。
私も、昨年の四月、この
委員会で
国際認証の
重要性を
質問させていただきまして、
小泉委員と全く同じ考え方を持っております。そういう
意味では、齋藤副
大臣も
国際認証をお進めになる立場だと聞いておりますので、超党派で
国際認証を
日本の
農業に導入していく、その立場で応援演説をさせていただきたいと思います。(発言する者あり)ありがとうございます。
ただ、
小泉委員は
オリンピック・
パラリンピックのことを中心に御
質問されていました。これは、本当にきっかけとしてはとても大事なことなんですけれ
ども、
オリンピック・
パラリンピックで
日本の
農産物を
供給することが目的ではないわけでありまして、あくまでも、
輸出をふやす。
輸出をふやすために、つまり、バイヤーが買うためには
国際認証を取っていないと買ってくださらないわけですよ。そのためには、
輸出をふやすという目的のために
パラリンピック・
オリンピックをきっかけとして使う、そういうことだと理解をしております。
中川委員からも
輸出の話が最初ございました。全くそのとおりでありまして、二〇一六年の
輸出が七千五百億円ということで、目標の一兆円に対して四分の三まで来ているわけでありますが、伸び率はなしということで、横ばいなわけであります。この
内容についても
中川委員から御
指摘がありましたけれ
ども、実は、安倍総理が、特に
農林水産物の
輸出について至るところで胸を張っておられますけれ
ども、ここは、
農林水産物の
輸出と言ったときのイメージ、全く中身と違っているということは我々は認識しなきゃ
いかぬと思うんですね。
恐らく、
グローバルGAPのような
国際認証が必要な農水産物は、今政府が統計で言っている
農林水産物の
輸出のわずか五%ですよ、五%。
上から十位を言うと、一位がホタテガイ。これは
国際認証を取っているからなんですね。今回、低温で減っていますけれ
ども、また伸びてくるでしょう、
国際認証を取っていますから。二位はアルコール飲料ですから、これは
農林水産物じゃないですよね。アルコール飲料ですよ。四百三十億円、ナンバーツー。次は真珠、これは水産に近
いかもしれません。四位、ソース混合調味料、ソースですから。五位がたばこ。六位が清涼飲料水。特に中近東向けがふえているんですよ、清涼飲料水。これはちょっと
農業とは
関係ないですね、菓子。八位でサバが入ってきます。水産物は頑張っています。そして、九番が種。これもいいでしょう。
そして、二〇一六年の注目すべきは、何と十位に牛肉が入ったことです。これは頑張っていると思います。牛肉がついにベストテンに入りました。これは伸び率も二三%ですので、これは褒めてしかるべきだと思いますが、ほとんどが、工業品とは言いませんけれ
ども、いわゆる
農林水産物のイメージとは全然違うものが七千五百億円の九五%なんです。ここをちょっと我々は考えて
いかなきゃいけないと思っておりますが、このうち
農林水産物をふやすためには
国際認証が必要だということだと考えております。
そこで、この
グローバルGAP、あるいはHACCPという、これまでも議論に出てきましたけれ
ども、こういうものをきっちりと
推進して
いかなければいけないということでありますけれ
ども、先ほどの午前中の議論にもありましたが、
日本でもいわゆるJ
GAPというのがございます。J
GAPも、いわゆるJ
GAPベーシック二〇一六というものと、J
GAPアドバンスというのが、二つあるわけでありますが、これは審査の工数等が随分違います。一・五倍ぐらい違います。つまり、J
GAPアドバンスの方が難易度が高いわけであります。
それはなぜかというと、何とか
国際認証を取りたい、まずはJ
GAPアドバンスを取ってもらう。今、五十三事業者が入っておりますけれ
ども、わずか五十三であります。J
GAP四千のうち、アドバンスはわずか五十三でありますけれ
ども、このJ
GAPアドバンスで、国際的な
認証機関である、もちろん民間ですけれ
ども、GFSIとこれから交渉していただくということであります。
まさにこれから始まる中で、特にGFSIはヨーロッパ中心ですので、自然環境は違いますし、農法も違います。この後J
GAPアドバンスの中身も聞きますが、いわゆるJ
GAPアドバンスを掲げて、五十三の実績もある中で、これが承認を受けていく
可能性、今、向こうの
基準が二月ごろに改定されるそうですから、それを受けてということだと午前中に齋藤副
大臣からも答弁がありましたが、そのロードマップについて、ぜひ、どんなロードマップをお考えになっているのか、そして、その際に、GFSIの
認証をクリアしていくための
日本側の課題、どこが問題点なんだ、直すべきところは何なんだろうということについて、齋藤副
大臣から御答弁をいただきたいと思います。