○小熊
委員 民進党の小熊
慎司です。
吉野大臣におかれましては、十数年来公私ともにいろいろ御
指導を賜っているところであり、また、
復興そのものは、先日の
委員会でも何人かの
委員から意見が出ていましたけれ
ども、これは党派を超えて取り組まなきゃいけない課題でもあり、これは地元の市町村議会、県議会でもそれぞれそういった
取り組みをしているということでもありますし、また、私にとっても、
吉野大臣におかれましては県議会、国会
議員としての先輩でもありますので、同じ
福島県人として期待をしたいところであります。
質問に入る冒頭で、
安倍内閣の最
重要課題、これも方向性としては、あり方としては非常にいいことだというふうに
思いますし、また、
総理自身も、各
大臣がそれぞれ
復興大臣という認識で取り組んでくれというのも、これも否定するものではないし、正しいことだと
思います。ただ、実態はどうかということもあります。
また、民主党政権から自民党政権になって、いろいろな
復興政策、これまでも進めてきました。もちろん、
被災者の
思いにかなったもの、まだまだかなっていないものはいっぱいありますし、まして、東京電力の
原発事故におきましては、これは現在も継続中の
災害でありますから、これまでやればいいというものではなくて、どんなことをやっても足りていないというのが現状でありますから、しっかりと取り組んでいただきたい。
そういう中で、心構えもその方向性もいいんですけれ
ども、では実態はどうなんだというと、やはりちょっと下がってきているというか、風化しているな。自分
自身も、そういうふうにもっと緊張感を持たなきゃいけないなというふうに思っています。
ここでは詳しくやりませんが、先ほどの
岡本委員の
風評被害、新たな提案で、いい提案だというふうに
思います。
私、外務
委員会に所属していますが、そこでちょっと確認したんですね。そうしたら、飯倉公館でやっているレセプションで
被災地の農水産物を使っていたんですけれ
ども、そういえば今どうなっているのかなと聞いたら、やっていないんですよ。これは所管外と外務
大臣にも言わせられないですよね、一人一人が
復興大臣なんだという
思いなんですから。
そういう
意味で、また、これはこの間の
委員会でも、
大臣は
委員長ですから、
指摘したのを聞いていたと
思いますけれ
ども、一部マスコミに、
復興大臣は調整ポストだと
政府関係者が言っている、こんなのはとんでもないと逆に抗議してくれと。言っていることを私は
指摘したんじゃなくて、言われていることを逆にメディアに抗議してくれという言い方をしましたけれ
ども。
結局、やりますと、
言葉は立派なんですけれ
ども、心構えはいいんですけれ
ども、実態がこういうことになっているから、
信頼がなかなか取り戻せていない。
政治全体ですよ、何々党とかということじゃないと私は思っています。この点についてもしっかりと、実態はどうなんだと、最
重要課題と言うならそういうふうに取り組んでいただきたい。一人一人の閣僚が
復興大臣と思えと言うんなら、やっていただきたい。新たな提案ではなくて、今までやっていたものをやらなくなっている。やはり風化だなと
思います。
そういう中で、今ほど
金子委員が
指摘した点については、私も
大臣の所信、うそだろうと思って、きのうの原稿だけではなくて速記録も入れたら、やはり入っていません。
この点については、後ろからも原稿が来ていますけれ
ども、ことしの三月十一日の際にも
総理の
言葉の中でなかったということの
指摘を受けて、あの温和な内堀
福島県知事が大変厳しい
言葉で抗議をした。それに対して実は、今、
吉野大臣が
金子委員に対して答弁したのと同じようなことを官房長官が
記者会見で答えた。そのことについてもですよ、あの温和な内堀知事がそのことについても遺憾の意を示したわけですよ。だから、今の
金子さんへの答弁、それでは納得いかないんですよ、この点について、
大臣。
我々がいろいろなところで、地元で挨拶するときも、
東日本大震災、
原発事故災害から何年過ぎましたねと、常に冒頭で使っているじゃないですか。違和感を感じなかったんですか、この原稿、
大臣自身が。急な就任だとしても、これは見落としちゃいけない点だと思うんです。本当に
大臣に私は期待したいんですけれ
ども、ここは大事なところ。本当に残念です、
大臣。