○宮崎(岳)
委員 宮崎
岳志でございます。
まず冒頭、二点申し上げます。
一点は、今
委員会が始まる前の
理事会において、衆議院事務局より、前、三月三十日開催の当
委員会における向大野事務総長の発言についての訂正がございました。
内容としては、籠池
理事長の証人喚問をめぐる、その偽証罪に関する議論の中で、向大野事務総長から、本院において偽証罪で証人を告発し偽証罪のみで起訴された例は
昭和五十一年に一件ございますという発言をされております。それを受けて、
質問者である私の方が、たまたまそのうちの一人が偽証罪のみで起訴されておりますけれども云々という発言をしたということでありますが、衆議院
委員部の方より、本日、偽証罪のみで起訴された例は
昭和五十一年と五十二年に各一件ございますというふうに内容を訂正したい、それに合わせて、
委員であります私の
質問についても、そのうちの一人が偽証罪のみで云々という部分を、そのうちの二人が偽証罪のみで云々というふうに訂正をしていただきたいという
お話がありました。
内容に大きな変化があるわけではございませんので、その訂正についてはお受けをいたしましたけれども、ただ、事実関係でございますし、発言者、答弁者のみならず、議員の発言の方も修正しなければならないということは不体裁なことだというふうに考えておりますので、衆議院事務局においても、今後十分気をつけられるよう望みたいと思います。
もう一点、厚生労働
委員会で、本日、介護保険法の審議が打ち切られ、強行採決が行われました。この強行採決については、本日の午前中の総理入り質疑の中で我が民進党の議員が森友学園にまつわる
質問をした、それも全編したわけではございませんけれども、そういう発言をして、それが法案の内容と関係がない、こういうことでは審議を続けられないということで、急遽、本日、強行採決になったというふうに伺っております。
筆頭間では金曜日に質疑を続けるということで、内々に我が方は金曜日の
質問者も人物を特定して内定をしていたところというふうに伺っておりまして、確かに、審議の法案に関係ある質疑をするというのは前提でありますが、時と場合により、そこからそれるということも、これはあることであります。
まして、今回の件は、森友学園と天下り問題について集中審議を総理入りで行うべしということをずっと申し入れていた事実であります。それを応じないでおいて、今度は、総理が出てくればその関連の
質問をするなというのは、まさに、森友関係の疑惑を潰すために強行採決を
利用したと言われても仕方がないものだというふうに考えております。強く抗議をさせていただきます。
さて、
質問の方に入りたいと思います。
国家
戦略特区を
利用した獣医学部の新設について、いわゆる加計学園問題についてお伺いをいたします。
今回の問題の本質は、これまで五十二年間、獣医学部の新設が認められていなかった、その認められていなかった獣医学部を、今回、国家
戦略特区を使って認めた。どちらかというと、その獣医学部という、一種、私が思っているわけではありませんけれども、既得権の世界があって、そこに国家
戦略特区を使って風穴をあけたというふうに、やった方々は評価をされたんだと思います。
しかし、内容を見てみますれば、ある特定の、加計学園という、総理が長年、大親友としてつき合っていらっしゃる、そこしか落とせないような条件がさまざまつけられて、そしてその
学校に新設が認められたということでありまして、既得権の破壊どころか、新たな利権の獲得であるというふうに感じるところであります。
この問題について、既にさまざまな議論が行われておりますが、具体的な
お話を伺いたいと思います。
十月十七日、昨年です、十月十七日、京都
産業大学が、同じく獣医学部をつくりたいということで提案がありまして、その京都
産業大学と京都府からの聞き取りが、ヒアリングが行われております。この時点ではまだ、
全国のどこにできるかわからないという
状況だったと思います。
そして、十一月九日、国家
戦略特区諮問
会議において、空白地縛りと言われる、「現在、広域的に獣医師系養成
大学等の存在しない
地域に限り獣医学部の新設を可能とする」と。広域的に存在しない
地域に限りという文言が突然出てきて、この京都
産業大学の提案は門前払いという格好に、後からなった。門をたたいて中に入ったと思ったら、入った後から門前払いになった。これがこの経過であります。
十月十七日から十一月九日までの間にいわゆる空白地縛りが設けられたわけですが、この空白地縛りは、誰によって発案され、どのようなプロセスによって
協議され、決定をされ、
大臣の決裁が行われたのか、この点についてお伺いできますでしょうか。