○高井
委員 岡山から参りました高井崇志でございます。
きょうは、
大臣所信の質疑ということで、放送を主に取り上げたいと思っております。
今、
総務省でも、放送を巡る諸
課題に関する検討会が開かれており、そして、今まさに議論中なのが、NHKの受信料のあり方、あるいはガバナンスを含めて業務のあり方、そしてインターネットとの同時送信、これはNHKのみならず民放も大きくかかわってくる問題でありまして、場合によっては放送法の改正もということで、今回も、
国会にも提出もあり得るというふうに聞いております。
NHK、今、会長、経営
委員長にお越しいただきました。早朝からありがとうございます。
この後、NHK
予算もまた
審議があろうかと思いますが、NHKについては、大変残念なことでありますけれども、三年続けて全会一致が成らなかった。
NHK
予算というのは、これは我々
国会が、
国民、視聴者ですね、受信料をお支払いされている視聴者が
国民とイコールになるわけですが、そこの視聴者を代表して
国会で
審議するということでありますから、やはり視聴者全員から賛成してもらえる
予算でなければならないということで全会一致が原則になっているわけですが、しかし、退任された籾井会長のもとでさまざまなことがありました。
ちょっと振り返りますと、やはり最初に、就任されてすぐに言われた発言、
政府が右と言うものを左と言うわけにはいかない、そういった発言は、これは本当に公共放送の根幹にかかわることでありましたし、さまざまな人事の問題もありました。全員から辞表を預かる、そしてまた、辞表を提出したということをこの
委員会で発言した
専務理事については、どう考えても左遷と言わざるを得ない役職のつけ方をしていたり、あるいは、情報公開を我々が求めたものもほとんど出されることがなかった等々、タクシーのチケットの不正
利用とか、いろいろありました。
そして、我々
国会議員、野党がこれを言っているというだけではなくて、経営
委員会の中でもかなりの苦言を呈され、
委員長代行だった方が退任のときには大変厳しい言葉を述べられ、また、退任後もそういったことを表明されている。あるいは、
理事が経営
委員会の場で、本当に異例のことだと思いますけれども、しかも一人や二人じゃない、三人、四人、
理事が苦言を呈してやめていった、そういう
状況がある中で、やはり賛成というわけにはいかなかったということであります。
しかし、新しい体制となりました。
上田会長は、監査
委員そして常勤の経営
委員ということで、この間ずっとこうした
状況を見てこられたわけであります。私は、これは党内で相談しているわけじゃありません、私の個人の考えでありますけれども、やはりNHK
予算というのは賛成をしたい、そういう気持ちでおります。
きょうは、ぜひ、会長そして経営
委員長と、忌憚のない、腹を割った、NHKそして公共放送のあり方について議論をさせていただいて、来るべきNHKの
予算審議に備えたい、そういう思いもあってお越しをいただきました。
まず、会長にお
伺いをいたしますが、今るる私が申し上げた、とても申し切れません、これ以上のこともいろいろありました。この三年間、籾井会長の三年間を見ておられて、常勤の経営
委員でありますから常にそばで見てこられたと思いますけれども、率直に、会長として、この三年間、どのように見ておられましたでしょうか。