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麻生国務大臣 今の
お話で、いわゆるTPPという、十二カ国で、甘利さんほか多くの方々が、約三年近くかかってこの話は結果的に妥結するところまで至った話なんですけれ
ども、今回、それを、話を全然チャラにしてという話ですが、国際連盟をつくっておいて入らなかった国ですから、別に驚くことはないので、そういうことは時々ある国だとは思っておかないかぬところだとは思っていますけれ
ども。
少なくとも、私
ども、この話をやって、今、残り十一カ国では、せっかくここまで来たんだからさらに進めていこうというオーストラリア等々の意見というのがありますので、私
どもとしては、このTPPはTPPとして、十一カ国でやれるところがあるのであれば、これは
日本の国益に沿うのであればそっちをやった方がいいに決まっていますから、そっちをやっていこうじゃないかという話に対して、我々との間のバイの、NAFTA、NAFTAというのは北米自由貿易協定のことですけれ
ども、北米自由貿易協定の改定も同じように今大統領は
発言をしておられますので、そちらの方の改定の方が焦眉の急だという
発言はしておられますけれ
ども。
現実問題として、
日本との間でバイでやろうという話はいろいろなところから聞こえてきましたし、直接
お話もさせていただきましたけれ
ども、あれは十二カ国だからあれだけのものがお
たくらはとれたけれ
ども、バイになった場合は、うちはそちらに譲ってもとるところがないのであれば、とてもじゃないけれ
ども、あれと同じような話をさらに前に進めていこうといったら、うちは交渉に応じることはない、当たり前じゃないか、だって、二人でやっているんだから、譲れるところがないんだったら、では、そっちは何を出すんだという話にしかならぬから、それは無理ですよという話はしておりますので。
本人もその点は十分理解を、本人というのは、交渉した副大統領やら
財務長官等々のレベルではその話ができておると思っておりますので、今からまだ詰めていくことになろうと思いますけれ
ども、丸山
先生御存じのように、相手はまだ、副長官も審議官も
財務官も誰もいませんので、そういった
意味ではちょっと、二人でしゃべっていてもなかなか、隣の人を見ても、何か余りわかってない人が隣にいて
意味がないので、こちらの方が一方的にしゃべることになりますので。もうちょっと人数がそろわないと、なかなか、本人も、この種の
財務長官なんという、
現場はよく知っていても、
財務長官というような、組織を動かしたことをやった人ではありませんので、そういった
意味では、今後、何回となく話をして、だんだんだんだん話を進めていかないかぬとは思っていますけれ
ども。
両方とも、基本的に、アメリカ・ファースト、それはみんな同じなので、その上で妥協していく話ですから、そういった
意味では、私
どもとしては、これから時間をかけて話をしていくというのに関して、その枠組みをどうやってつくるかという話をさせていただかないかぬところだと思っておりますので、最初はまずそこからと思っております。