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麻生国務大臣 今御
指摘のあったように、北越、第四銀行、昔のナンバー銀行なんですけれ
ども、この統合が発表されたことは承知をいたしております。
まず、これは基本的に個別の金融機関にかかわる話なんですが、統合が新潟におけます地域経済とか、また、ほかの信金とか信組とか、そういった金融機関に与える
影響、その地域における
市場動向とか、金融機関間の
競争する環境等々による変化というのはどういうようにと言われると、その地域の変化によって全然違ったことになるので、一概に申し上げるということはなかなか困難なんですが、一般論で言えば、新潟というのは、昔は人口のやたら多い県だったんですが、それが今は、御存じのように、人口というものだけで見れば減ってきているという
方向の一つであるので、それでいえば銀行が多いじゃないかという話が昔からあるのは御存じのとおりなんです。
やはりこういったもので、合併をすることによって、かかって経営者の能力、経営者の方法、指針によって随分変わってくるんですが、その地域において抱えております状況というのを見た場合に、いい話をアドバイスできるだけの余力を合併することによって人的には持ちますので、目ききとか、いろいろな表現があるんでしょうけれ
ども、そういったようなものができる人たちが、それらの両行をあわせれば絶対量がふえるわけですから、その人たちを適切に使っていただいて、この
企業とこっちの
企業は、持っている
技術が一緒なんだし場所も同じなんだから、ちょっとこうしたら、もっと経営がうまくいきますと言って、人数が減るか。
また、それを足し合わせて、うちの
取引先のもう一個とくっつけたら、この仕事は別のこういう商品を生み出すんじゃないかとかいったような話というのは、銀行のちょっとしたアドバイスからできた
企業というのは、意外と世の中に幾つもありますので、そういった顧客本位のいい意味でのサービスというのができる
可能性というのはあるんだと思っておりますので、経営資源の余力とか、いろいろな表現をしますけれ
ども、積極的に地元
企業の支援のために役立つ形で俺たちはやっていこうという姿勢を銀行が持つかどうかなんですよ。大体、銀行というのは地元で一番でかい面をしている産業というかグループでしょう。昔は
電力会社だったんですけれ
ども、今は間違いなく地銀ですわな。だから、そういった形になっているのが
実態だ、私はそう思っています。
そういった意味では、この経営統合の結果がどう出てくるかという方にむしろ私は興味があるので、それがうまくいくかいかないかというのを見ますと、昔でいけば、山口県の銀行が広島県の銀行を買い、北九州の銀行を買い、いろいろな形で成功しているところというのがありますのは、あれは、かかって山口の人の経営感覚がいい感覚だったからだと思いますけれ
ども、そうじゃない、ただ大きくなって、何にも経営効率が上がっていないじゃないかというところもないわけではありません。
ぜひそういった意味で、地域によってかなり差があるというけれ
ども、地域より、その経営者の能力によってすごい差が出てくるんだという点が私
どもから見て一番気になるところですけれ
ども、いずれにしても、この二つを合わせると、預金だけでも六兆円を超えるような大きな預金量を持ちますので、
それなりの仕事はできるような形にもなりますので、期待をしているところではあります。