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伴野委員 改めまして、
総理、副
総理、こんにちは。
民進党の
伴野豊でございます。
本日は、
財務金融委員会におきます
所得税法等の一部を改正する等の
法律案の
質疑、いわゆる
税法の
審査ということで、対
総理質疑ということで、
安倍総理にもお出ましをいただきました。
総理、ここは熟議の
財務金融委員会でございますので、若干文化が違いますので、
税法の
審査を中心にいろいろお伺いしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
まずは大切な税、まさに血税ということで、
国民の
皆様方からお預かりする税の
お話でございます。
重要広範議案ということにもなっておりまして、それで、きょうは
総理にも一時間半お出ましいただくことになったわけでございますが、当
委員会におきましては、
御法川委員長の丁寧な運び、そして
井上与党筆頭を初め各
理事、オブザーバーの今日までの御尽力、各
委員の御理解をいただきまして、きょうは
総理入りで九十分間、
野党のみでございますが、
質疑をさせていただく、
野党の
筆頭理事といたしましても、心から感謝申し上げたいと思います。
そうした中ではございますが、
総理、副
総理におかれましては、午前中も
予算委員会の
質疑、私もずっと見ておりましたが、
プレミアムフライデーということもございまして、あと少しでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
それにいたしましても、お二人とも
タフでいらっしゃいますね。先般も副
総理に申し上げましたが、
安倍総理はまだまだお若くて、六十二歳。
麻生副
総理におかれましては、お若くないとは言いませんがこの九月で七十七歳ということでございまして、到底見えないです。
私もいろいろ
敬老会を回らせていただいて、いやいや、失礼、そういう
意味じゃないですよ。そういう
意味じゃありませんが、やはり最近の御高齢の方は十歳から十五歳、昔の私
どもの子供のときよりもお見かけが随分若々しくなっている。これは、私は
日本国としていいことではないかなと。いつまでもお元気でいていただくというのはいいことでございまして、そういう中で、連日の
予算委員会、そして合間を縫っての
財務金融委員会、やはり私は、いずれにしましても、
政治の
世界に限らず、
トップリーダーというのは大変だと思います。これは心底そう思います。
そうした中で、今回は
世界が注目する
日米首脳会談もその間でこなされて、日の丸を背負って、国益をかけた昼夜を分かたずの御奮闘については、私も
政治家の端くれとして心から感謝と
敬意を表させていただきたいと思います。
そうした中で、
タフという
言葉を浮かべますと、私はどうしても一つの
せりふを思い出すんですね。
タフでなければ生きていけないという、御存じだと思いますが、これはレイモンド・チャンドラーという、
アメリカが生み出したハードボイルドの小説、そしてこれを吐いたのは、名探偵とされるフィリップ・マーロウの
せりふでございます。
そうした中で、なかなかその優しくというのが難しい
時代にはなってきたんですけれ
ども、まさに
タフでなければ生きていけない、優しくなければ生きている資格がない、ここの優しくというのは、とかく最近では理想とかあるいは夢ということにも置きかえられるんですけれ
ども、そうした中で我々もしっかりやっていかなければいけないと思うわけでございます。
それにしても、
総理、私は、ある面、
総理の今はうらやましくも思うんです。これはなぜかといいますと、
総理経験者で
主要大臣を歴任した、まさに戦後
政治の生き字引のような
麻生副
総理を横に置かれて、
官邸では大
女房役としての
菅官房長官、そして党のかなめには二階
幹事長という大ベテランを配置されて、一部の
大臣にはいろいろ御心配もあるのかもしれませんが、この
陣立ては、正直言ってうらやましいと思います。いつの日か、できるだけ近いうちには、
民進党も負けないぐらいの
陣立てで
政権を担わせていただきたいな、そう思う次第でございます。お二人におかれましては、ぜひ元気に長生きをしていただければありがたいと思うわけでございます。
何でそういうことを言うかといいますと、どんな
世界でも、いい
ライバルがいないと切磋琢磨できない。スポーツの
世界が一番わかりやすいわけでございますが、一方のすばらしいプレーに対しては、
ライバルを刺激して、そして双方は
高みに導かれる。大相撲なんかがわかりやすいんですけれ
ども、あるときは
栃錦と若乃花の
時代、これは
栃若時代と言ったんだと思いますが、さらには柏戸と大鵬、これは
柏鵬時代と言われたと思いますが、やはり、それなりの勢力がしっかり拮抗して、そして切磋琢磨することが、
ライバル同士であっても、私は
高みのレベルに行ける一番重要なことではないかと。
ですから、
政治の
世界にも
競争原理をということで小
選挙区
制度が導入されたんだろうとは思いますが、まさに
政治もかくありたいな、そう思うわけでございます。
私
自身も、政党の違いはありますが、先ほど申し上げたように、単にユニホームが違うというだけであって、対外的にはやはりオール・
ジャパンでやらなければ、
外交とか
防衛というのはままならないんだろうと思います。
日米同盟だってそうだと思います。やはり
外交と
防衛にすきを見せるわけにはいきませんから、あるときは、野球の
侍ジャパンじゃありませんが、
与野党がしっかり、
方向性が一致するところは
共通点を見出して、協力し合わなきゃいけないところもあるのではないかな、そんなふうに思っております。
ですから、私
自身は、
政策についてはとりわけ是々非々で臨んでいきたいと思っておりますので、きょうの
質疑に対しても、ぜひ
総理の本音をお聞かせいただければありがたいと思っております。
では、まずお聞きしたいのは、今回の
税制改正、その最大の
目的は何なんでしょうか。また、今回の
税制改正によって、
安倍総理がまさに目指していらっしゃるその
完成形を一〇〇とするなら、何%ぐらいのできばえなのか。山で例えたら、何合目までは登れているのか。
ちょっとちくりとしたことを申し上げますと、今回の
配偶者控除等、これは我々、正直言って、夏から秋ぐらいまでは随分期待したんですよね。やはり働き方
改革と、それから最近の男性と
女性のいわゆる家庭の
あり方等々を
考えますと、
配偶者等の
見直しと多様な働き方、中立的な
仕組み、
総理も述べていらっしゃいましたから、私はやってくださるんだろうと思っておりました。ですけれ
ども、少し、今の結果を見ると腰砕けになっていませんかということをちくりと申し上げたいのと同時に、さらに言えば、後ほどこの点については
同僚議員の
古本議員がしっかりやられますが、いわゆる税と
社会保障の
一体改革、あれはやはり感動ものだったと思うんですね。
さらに、その中で、私
ども、当時は民主党でございましたが、いろいろ
総理にも叱られますけれ
ども、
自動車関連諸税の
抜本的見直しというのは我々も言い出した方ですから、これなどは、先ほど申し上げた、非常に
安倍総理の今の
陣立て、さらには高い
支持率からすれば、
民進党だって
ノーとは言えないわけでございますので、ここはばんと大英断、今、
アメリカからもいろいろ
自動車関係については、本来、
民間企業の
あり方に対して一国の大統領にとやかく言われる筋合いはないと思いますが、いろいろ言われている中で、私はそれぐらいのことを逆に先んじてやっていただいてもいいと思いますが、この点は、
総理、どんなふうにお
考えなのか、教えていただけませんでしょうか。