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穀田委員 それは、TPPの議論のときに、そういうことはできやしないということについて相手は言ってんのやね。そういうのを含めて、今後、ほんまにそのとおりなのかということについては、一つ一つ事実で検証していきたいと思いますし、そうじゃないということを私は言っておきたいと思うんです。一定の時期が来れば、どっちが正しかったか、わかると思います。
エアビーなんて、そう簡単に捉まえられるのやったら苦労せえへんですよ。今まで一つもこのエアビーなんか
規制もでけへん人たちが、たかがこんな法をつくって、できると思ったら大間違いでっせ。
最後に一つだけ言っておきたいと思うんですね。
先ほど、健全なものをするから必要だなんて話をしていますけれども、
皆さん住民は、
違法民泊に対して必死になって対峙しているんですよ。それは、先ほど紹介した六原まちづくり
委員会、いわば
国土交通大臣推賞の町ですよ。
そのまちづくり、町をやっている
方々は、手をこまねいたわけじゃないんですよ。毎月、三十ある町内会長が集まり、対策を協議し、
情報を交換し、
違法民泊のオーナーと徹底して話し合ってこられた。そこの中で、まず最低限、
旅館業法の簡易宿所の
許可をとることを求め、次に、地域行事に参加すること、さっきおっしゃっていましたわな。地域行事に参加すること、町内会費を払うこと、これらを求めているんですよ。
どれだけ従ったと思いますか。そんな、みんなやってはんねんて、
大臣が言うてるようなことは。しかし、オーナーの半数は、大体、簡易宿所の登録を行うなど、町内会の要望に応じていますよ。いい人もおるんですって。我々、
民泊を全部否定しているわけじゃないんですよ。
私のところの東山で、月輪学区のある町内会は、
民泊オーナー、管理業者と再々交渉し、町内会との間で協定書、物すごい協定書なんですよ、このぐらいあるんですよ。もうありとあらゆることを書いている協定書なんですね。それを結んでいるんですよ。その内容は、管理者の責務、管理者及び連絡先の明示、
利用者による迷惑行為の防止、
宿泊施設の運営、玄関帳場と管理人、火災保険、町内活動の参加などとなっており、この協定書確認後、これに反することが二度起こったけれども、また確認書をつくって、もう一度それを実行させるということをやっているんです。
本当に苦労しているんですって。そういう苦労が報われなきゃならぬわけですよ。さっき言ったように、もはや限界だ、ここまで頑張ったけれどもこうなっているということを言っているわけですね。だから、住民の労苦を無駄にしちゃならぬ。だから、ここはしっかり、ノーだということで取り締まるべきだ。
もう一つ、やはり大事なことは、簡易宿所をやっている人たちも努力しているんですね。私も聞きましたよ。京都ホームシェアリングクラブの
皆さんは、
許可をとって、法を守って頑張っていらっしゃる。私たちは真面目にやっているのに、潜りの施設は絶対許せない、なぜ違法施設が堂々と
インターネットのサイトに載っているのか、取り締まることができないのか、こういうふうに言っておられるわけですね。
問題は、ここに何があるか。結局、一番最初、私、もうけと言いましたやんか。もうけがある。不動産賃貸業、ここが暗躍しているというところが大きな特徴だと思います。私は、それを許してはならないと思います。
京都の不動
産業界で、さっき言いましたように、七万円の賃貸マンションを
民泊にしたら、エアビーなどの仲介業者に売り上げの三分の一の手数料を払っても、月二十万はかたい、だからやると言っているんですよ。こんなふうになっているということを見て、やらなあかん。
最後に、
世界の趨勢は、こういった問題がだめだと、ロンドン、パリ、シンガポール、ニューヨークなど
世界の各都市においても、一旦
規制緩和してみたものの、事態の悪化を前に、
規制を
強化する方向にかじを切っています。私は、今、
民泊新法で
違法民泊を適法として、
届け出だけで
住宅地にまで認めてしまうということは、明らかに
世界の流れに逆行し、
日本における真の
観光発展に逆行することになる、このことを厳しく
指摘し、同僚の
皆さんのそういう意味での御理解を深めていただくことを切に希望して、終わります。