○
大串(博)
委員 社会保障・税一体改革というのは、極めて大きな、
政府として、与党、野党を超えた取り組みだったと思っています。私は歴史的な取り組みだったと思うんです。当時、野党の自民党の
皆様、そして公明党の
皆様にも御協力をいただいて、消費税率の引き上げを決める、そしてそれを
年金、医療、介護そして子育ての四経費に充てていくということで、
国民の
皆さんの理解を得ながらやっていくという極めて大きな取り組みだったと思います。残念ながら、消費税率の引き上げが延期され、それができるような経済
状況じゃないということだと。非常に残念です。
ところが、ここに来て、それを、何らきちんとした検討、分析があるのかどうか疑わしい中で、数日間で、選挙
対策か何か私は知りませんけれども、消費税率の使途の変更をぽんと、もし仮に安倍総理が言い出されるとすると、私は極めて変な感じだなという感じがするんです。
今、
大臣おっしゃいました。
年金、医療、介護あるいは子育てを担当される
大臣として、その使途の変更に関して今検討されていないという言葉でありました。これが仮に、あと数日後に総理の方からその使途の変更も含めた
発言が出るとすると、私はこの
政府は一体どうなっているんだという感じが正直言ってしますよ。
私たちは、一年間かけてみっちり検討してきました。そういったものであるということは、ぜひ
大臣、心に置いていただきたいというふうに思いますし、まさに、この社会保障や税制、あるいは子育て、こういった問題は、できたら与野党を超えて、選挙で問うとかそういうことではなくて、与野党を超えて、落ちついた形で
議論していきたいというふうに私は思います。
以上、述べさせていただいて、
年金の質問に入らせていただきたいと思います。
先ほど来、今回の
年金の
支給漏れ、経緯、発生要因等々
指摘がありました。
私、幾つかきちんと
確認させていただきたいんですけれども、まず一つに、きょう
資料を、
厚生労働省さんがお配りになった
資料の中からお届けさせていただきましたけれども、「
振替加算の総
点検とその
対応(概要)」という、これは
厚生労働省さんが配られました今回の
資料の中の総括表ですね、こういった問題でしたということで配られているんですけれども、問題、論点として
四つありましたということが言われています。機構と
共済組合との
連携不足、
システムの処理に起因するもの、機構の
事務処理誤り、それから
お客様の
届け出漏れ、これが全部で十万件、こういうふうに言われています。
ちょっと幾つか具体的に
確認したいんですけれども、まず、この
事例の一、これが五・三万人、約二百六十億円と一番大きいんですね、大きい。ここに、この
事例の一の発生
原因を見ると、機構と組合との間での
連携不足ということで、どういうことが書かれていたかというと、「「共済データベース」に
加給年金終了
情報が収録されていない又は
情報に不備があることにより、
振替加算の
支給漏れが生じた。」こういうふうに書かれています。
この問題があったがゆえに、この二百六十億円、五・三万人にも及ぶ
振替加算の
支払い漏れが起きているわけですけれども、この「
年金終了
情報が収録されていない又は
情報に不備がある」、これは一体誰の責任で生じた問題なんですか。