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北神委員 模範答弁みたいなお話だったと思いますが、副作用でもう
一つちょっと重要な問題で、これは別に批判をするつもりじゃなくて、今の日本の国民や
企業家、さっき大
企業のサラリーマン社長の話もありましたけれども、本当に、官僚、日銀主導の
経済になってきちゃっているという危機感があるわけですよ。
例えば株式市場でも、株が今は調子いいですからいいんですけれども、去年なんかちょっと悪いときなんか、日本
経済新聞を読むと、株が今下がっている、今後期待されるのは日本銀行の動向と、クジラ、年金基金の動向だと。でも、そのぐらいやはりあの株式市場なんかは、相当この日本銀行と年金基金によって支えられている
部分が根っこのところであると思うんですよ、今の
部分は。
それと大
企業についても、この数年の
景気回復というのもかなり輸出が引っ張っている
部分があると思いますけれども、これもやはり日本銀行が、結果としてであれ、円安というものが非常にずっと続いている。これも非常に大きい。しかし、これもいつひっくり返されるか、今後、日米のいろいろな協議の中でひっくり返されるかわからないし、非常に微妙な問題で、あと財政出動。
つまり何が言いたいかというと、自立的にいわゆる
企業精神で何かつくり上げようという意欲がほとんどなくなって、政治や
政府の役割というのは、為替
政策をやるとか、株式市場に直接お金を投入するとか、こういういわゆる大きな
意味でのモラルハザードというか、こういう
状況の中で幾らこれで需給ギャップが回復をしても、幾らこれで多少
GDPがちょっとでもふえても、これはさっきの話、労働力
人口はどんどん下がっていく中で本当にこれでいいのかどうかと真面目にそう思っているわけですよ。
そういう
意味で、時間が思ったより早く過ぎていますのでちょっと大臣に
一つお聞きしたいのは、まあいいです、アベノミクスは皆さん当然これはいいことだと言うに決まっていますから。でも、これだけで本当にいいのかと。やはり我々の子供や孫のことを考えると、こんなアベノミクスだけで、労働力
人口が半分に減り、私は
技術革新の方もどんどん弱ってきているというふうに認識しているんですよ、日本は。そういう中で本当にちゃんとした
成長を、私は
成長論者ですから、でも、その手段でちょっと違いがあるのかもしれませんが、そこをやはり
政府として、もう今は一強多弱で皆さん盤石なんですから、景気対策ばかりやって、選挙にはいいですよ、選挙には最高ですよ。アベノミクスの一番の革新的な、革命的なところは、これは最高の選挙戦略ですよ。
つまり今までは、景気が悪くなって、
GDPがマイナスになって初めて景気対策の議論が出たんですよ。それで財務省がいろいろ抵抗したりして。ところが物価だと、景気がよくても、プラスでも、いやいや、まだ物価が二%に到達していないからさらに財政出動をする、さらに金融緩和をする、そういう
意味では非常に、安倍総理はなかなかイノベーションを図られたというふうに思います。
しかし、真面目に考えたら、十年後、二十年後、三十年後の
成長を考えると、こんなことばかりやっていても、私は非常に危機感を覚えます。
そういった
意味で、大臣のちょっとその辺のお考えをお聞きしたいと思います。