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木下委員 日本維新の会、
木下智彦です。本日もお時間いただきましてありがとうございます。
きょうは久しぶりの長丁場ということで、もうしばらく、
あと三十分ほどですので、御辛抱いただきまして、おつき合いいただきますように。私もなるべく早く終わるつもりで頑張りますので、よろしくお願いいたします。
それでは、そうはいいながら、前回の質問から、今回、続けて私質問させていただいているので、前回の質問の流れ、それから間に参考人質疑も挟まりましたので、その辺も含めて、ちょっとおさらいをしながら話をさせていただきたいなというふうに思います。
一番
最初に
大臣に前回聞いたのが、コストの算出方法。六兆円かかるというふうに言いながら、実際に具体的な積み上げによる、想定作業を積み上げてやるというのは、今の時点ではやはりできないと。ただ、その中で最適と思われる方法でコストを見積もったんだというふうなこと、これを
大臣の口からしっかり言っていただくことが今回の法案に関して一番重要なのかなということで、しっかりとお話しいただいたというふうに思っているんです。
その次に話したのが、
電力システム
改革、
電力の
自由化、この加速と、積み立て計画、この積み立て計画の履行というものの関係性。要は、
自由化がどんどんどんどん進んでいったときに、今までの独占状態であった
東電管内の
電力、これがそうではなくなってくる、
経営が合理化されて、そのほかの
会社が入ってくる。そうなったときに、実際にこの積み立て計画をしっかり履行できるような、
東電がそういう
経営ができるかどうかというような観点でお話をさせていただきました。
その点について
大臣が言われていたのは、確かに
東電はイノベーティブな環境というものに今までなかった、一番苦手とされていたと。そうはいいながら、
海外にも市場を広げていくようなことも考えたりして、何とかやっていかなければ、当然、その裏にあるのは何かというと、
東電がしっかりと
経営を継続していくことによって、こういうお金を、補償、
賠償もそうですね、除染対策なんかもそうですけれども、そういったものも含めて、
東電がしっかりといわば生きていなければ、そういう負担分もできない、今までの仕組みと違うことを考えていかなければならないのでという話だったと思うんです。
ちょっとそこでとまろうかなと思うんですけれども、そういう話をしていて、間で参考人質疑があったんです。参考人の方々、来られていたのが、五人ほど来られていましたけれども、
東電の廣瀬社長、それから電事連の会長、勝野会長ですね、それから労働組合の方がいらっしゃったり、大学の先生がいらっしゃったり、そして株式
会社エネット、新
電力の社長がおられたんです。
私、同じような話を聞いたんです。
電力の
自由化といったときに、当然、今までの
東電の管内であったところで、まず
最初にエネット、新
電力の社長に聞いたんですけれども、あなた、今後どれぐらいのシェアを元の
東電管内でとられようと思っていますかというふうに聞いたんです。その後に
東電廣瀬社長に、シェアをどれぐらいは維持していきたいと思いますかと。十年後、二十年後、三十年後でも別に構わないです。何年でも構わない。それからもう
一つ、電事連の会長には、中部
電力の社長でもいらっしゃいますから、好ましいシェアって、どういうふうになれば
自由化というのにとって好ましいと思いますかと聞いたんですけれども、今
大臣に聞くのも申しわけないのでそのまま言っちゃいますけれども、三人ともしっかりしたことを言われなかったんです、何%ですとかということは。
当然言われないでしょう。当然言われないでしょうけれども、それが当然であっては私はいけないんじゃないかなと思ったんです。
というのは、この特殊な
電力業界、だから言わないということになるんだろうと思いますけれども、普通は、株主を当然
皆さん抱えている。それで、何年後、どれぐらいのところでシェア何%は確保したいというのは、当然目標として掲げていくものであってしかるべきだと思っているんですけれども、まだまだ、そういうことを考えると、
電力システム
改革自体が好ましい方向に進んでいないんじゃないかなというふうにちょっと思ってしまったんです。
ここでちょっと
大臣に聞きたいんですけれども、では、好ましいのは何%ぐらいですかとか、例えば
東電がどれぐらいシェアを維持していたらいいと思いますかということを、これは
大臣には聞かないです、後で聞きたいと思うので、ちょっと考えていただきたいんですけれども。
ただ、そういう指標というのがあってしかるべきだと思うんですけれども、実際になくてもいいと思われますか。やはり、近い将来、各社が何%というシェアを
自分たちが言うような、そういう市場ができなければ本当のシステム
改革が進んでいないというふうに思えると思うんですけれども、
大臣、いかがお考えでしょうか。