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木下委員 なぜそういうことを聞きたかったか。多分、職掌の中で中小
企業庁のことを言われたんですね。でも、今の話をちょっと言葉尻をとるようで本当に申しわけないんですけれども、やはり今の職掌の部分でしか言えない、これが私は問題だと言っているんです。
要は、これから先に起こっていくであろうハードな
交渉があるでしょう。そういったときに、今、各省でこういう形で自分のところのことだけしか言えないというのではなくて、面になってそれを具体的な戦術として取りまとめをする、こういうことをやはりやっていかないと、なかなか相手に勝つことができない。勝つというのはあれですが、すばらしい条件で相手との間で条約というのか、いろいろな取り決めを結んでいくということはできないんじゃないかということなので、それもあって、USTRと同じものをつくれとは言いません。ただ、そういったものも、実際に今は安倍内閣の中ではそれなりにうまく回っている部分もあるかと思うんですけれども、これをやはりこれから先、どんどんそういう世界
状況になってくると思われますので、それが今の内閣だからいいという問題ではなくて、その先を見越したそういう組織をつくっていくことを、ぜひともこれは検討を続けていっていただきたいなと
思います。
次にお話しさせていただきます。これはもう簡単にお話しさせていただきます。というのは、先ほども質問があったので、ロシアとの経済
分野における協力関係、具体的にプラントはどんなのがあるのと聞こうと思ったんですけれども、これは時間がもったいないのでもう聞きません。
一言言わせていただきますと、実は、私もモスクワに住んでいたことがあります。モスクワで、携帯電話というのか、
日本のNTTみたいな会社と
交渉をずっとやっておりました。NTTみたいな会社の下にそういう携帯電話会社があって、そういったところとずっと話をしていたんですけれども、
大臣いろいろ言われていました、ビジネス環境は相当よくなってきていて、なかなか難しいことはなくなっている。私がやっていたのは十数年前ですのであれですが、私の感覚でいうと、相当難しいです。比べると大変にあれですけれども、中国の
人たちと
交渉するのとほぼ同等、下手をするとそれ以上に私は難しいというふうに感じておりました。やはり、これは侮ったらいけないなと私は
思います。
質問がなくなっちゃったのでもうこっちから言うだけにしますけれども、よくプーチン
大統領なんかも遅刻してこられる。私の感覚でいうと、ロシア人の方は結構やられます。今度から、時間までに来なかったら、長い間待たされるようだったら、私、一回帰ったらいいと
思いますよ。もう、一回帰った方がいいと思う。そうすることによって
交渉はうまくいきます。
彼らはそれを駆け引きに利用していることが多々ありました。何遍も遅刻してきて、それが要は
宮本武蔵みたいな感じだなと私はすごく感じたんですけれども、本当にそういうことをやられる。そこでさくっと帰ると、どうしたらいいかまごまごする。そうやってやりながら、彼らの中でもそういう
交渉をやはりされているというところはあると思うんです。
こんなところで言うような話じゃないんですけれども、ちょっとそういうことも
考えて、ロシアとの
交渉、本当に一生懸命やっていただきたい。
それから、もう一つあるんです。それは何かというと、先ほども
大臣言われていましたけれども、民間
企業のいろいろなプロジェクトがたくさんある。ということは、相当民間
企業を、まあ言えばリスクにさらすことになるんです。ですから、このリスクにさらされる民間
企業をこれは
政府がしっかりとバックアップしていく、これが一番重要なことだと私は思っておりますので、それも含めて先ほど御答弁されていたと思うんです。私の前の前の方かな、のときに答弁されていたと思うので、これも答弁を求めませんが、バックアップ、ぜひともよろしく
お願いいたします。
それから最後、本当はこれが長い時間話したかったんですけれども、インドであるとかアラブ首長国連邦という名前を出しながら、アジア、アフリカにおける重要な二国間関係の強化について、エネルギー、
インフラ、人材育成、中小
企業、健康・
医療などの多角的な経済関係の発展強化という形で所信を出されています。
それ以外のところも含めてなんですけれども、私、見てみて、中国という名前が出てこないんです。何で中国に言及していないんですか。