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足立委員 余りこれをやっても、余りやるとまた、きょうは小沢
先生から、品よくやれ、こう言われていますので、さっきから、何か
足立さんきょうはぎこちないなと思われるかもしれませんが、厳しく党からの指導が入っていますので丁寧にやっているわけであります。
でも、五十七条の規定、実は詳細を私もちゃんと読み込んでいませんが、五十七条一項には、緊急の必要云々という柱書きのもとに、「次に掲げる事務に関し必要な指示をすることができる。」一号から十号並んでいます。それで、私は結構これは広く読めるんじゃないかと思っていますが、本当に、今の築地の事態あるいは豊洲の事態について、
環境省が法律上動けないのであるということであれば、私はこの規定は改正した方がいいと思うんですよ。
なぜかといえば、本当にこの築地と豊洲の問題というのは、東京都だけの問題じゃないんです。地域
環境政策をめぐる風評被害、これは本当に、私の地元も、
日本じゅうでこういう問題はあるんです。何で地域
環境をめぐる問題が重要な問題になるかというと、すぐに、政治闘争、党利党略とは言いませんが、そういうものに使われがちなんです。
私の地元でも、ダイオキシンをめぐってえらい騒ぎになりました。昨年の秋に町長選挙が両町ともありました。両方とも新しい町長が誕生しました。新しい町長は何を言って選挙して勝ったかというと、ダイオキシンを完全無害化します、完全無害化、この漢字の五文字がチラシに躍る選挙になるわけですよ。そりゃ住民の皆様は完全無害化がいいに決まっていますよ。でも、そんなことはできないんです。それは、何百億円かければいいですよ。でも、普通の町の財政でそんなことできるわけない。だから、今、新しい町長は膠着していますよ、では、どうしたらいいのかと。でも、選挙では完全無害化と言うんですよ。
私が応援していた町長が、現職でしたが、真面目だから、それは無理ですと。既に今、コンクリート固化といって、そういう廃掃法に基づく処理をしているから安全なんです、このまま埋めさせてくださいと選挙をやったんです。絶対勝てませんよ。政治家が、そういう
環境政策をめぐる、ありもしない、何というか、いわゆるゼロリスク論といいますけれ
ども、必ず有権者は飛びつく。飛びつくと言ったら失礼ですけれ
ども、そういう政局に利用されるんです。
だから、土対法であれ廃掃法であれ、地域で、要すれば、安心と安全というのがあります、卸売市場法に。これは農水省ですけれ
ども、卸売市場法の指針みたいなものにもその両方の字が出てきます。安心って何なんだというと、誰も答えられないです。私の理解では、安全について正確に情報提供すれば安心がもたらされる、安全について適切なリスクコミュニケーションを講じれば安心に結びつく。
ところが、私は、小池さんはやっていないと思いますよ。小池都知事は一切やっていません。そういう本来あるべきリスクコミュニケーションをやっていないんですよ。早くやったらいいんですよ。だから、そういう適切なリスクコミュニケーションをしない場合、していないと認められる場合は、
環境大臣が指示をしてやれと言える、こういう法律にしませんか、皆さん。
我々
日本維新の会は、卸売市場法の改正案を出します。ちょうど今も、私、卸売市場法にそういうリスクコミュニケーションの必要性、特に食の安全にかかわる卸売市場については、
日本じゅうにマーケット、市場がありますから、卸売市場法にそういう規定を設けようかなと思って、実は法制局と立案しているんですが。
今、この場で
質問しながら思ったんですけれ
ども、土対法も変えた方がいいですね。さっきから、いや、できません、だって、深刻な健康被害は知りませんと。しかし、安心と安全をめぐる風評被害の方がもっと深刻ですよ、都民にとっては、国民にとっては。だって、健康被害は目に見えるんだから。風評被害は目に見えません。
だから、私たちは、
日本維新の会は、小池さんがちゃんとやらないんだったら、徹底的に
政策提言していきますよ。僕も選挙区が大阪だから、何で大阪の人が東京に口出しするんだといってえらいネットでも非難されていますが、国益ですから。
十二月にこの
環境委員会で質疑させていただいたときに、私、御答弁いただきました。豊洲市場をつくるために、汚染された土地を豊洲からたくさん運び出しているんですよ。
日本じゅうで一年間に発生するぐらいの汚染
土壌が豊洲から運び出されて、どこかの市町村に積んであるんですよ。
だから、私は、風評をベースとした過度な対策を特定の地方公共団体がその財政力を背景に講じることは国益に反する、こう思っているので、私は国
会議員ですから、国
会議員としてしっかりとその辺、法整備も含めて、近いうちに法律の提案をしていきたいと思っています。
せっかくだから、もう
一つだけ、豊洲について。
今、築地の話をしました。築地は汚染されているかどうか、実はわからないんです。一回調べたらいいと私は言っているんです。
ところが、豊洲は、ちょっと時間がないのでこちらから申し上げると、形質変更時要届出区域というのに指定されています。ここに指定されているということは、健康被害をもたらすような
土壌ではない。もし健康被害をもたらすような
土壌だったら、要措置区域になるはずなんです。
形質変更時要届出区域に指定されているということはどういうことを
意味するのか、ちょっと端的にお答えください。