○笠井
委員 経済
制裁の厳格な実施強化が必要なんですけれども、それと一体に、
対話に踏み切っていくことがどうしても必要な局面に来ていると思うんです。
拡大抑止を含む抑止ということで、
アメリカがそれを提供していると言いますけれども、これは、
国連の
核兵器禁止条約の
会議でもさんざん
議論になって、核による威嚇というのも禁止だ、
国際社会はそういう形で、条約という形でその中に盛り込むぐらい、そういうことの危険性を、今警鐘を乱打されているわけであります。
北朝鮮によるこれ以上の軍事挑発も、それに対して
米国が軍事的選択肢をとることも、
朝鮮半島内外の緊張を激化させるということになるだけでありまして、
国連安保理の決議の完全履行が大事と
政府はさんざん言われますけれども、そう言われるなら、きちっとうたわれているさっきの項目について、緊張を激化させる
行動をとってはならないとなぜ言えないのかという問題になると思います。
軍事的衝突を真剣に懸念して、米朝
対話を求める声は
世界から今相次いでおります。
ことし六月の段階でありますけれども、
アメリカのペリー元国防長官、シュルツ元国務長官、ガルーチ元国務省
北朝鮮問題担当特使らが連名で
トランプ大統領に宛てた書簡がありますが、その中で、米朝間の軍事衝突の危険を
指摘して、直接
対話を要求しております。
そこでは、米朝間の協議こそが、現在の高い緊張状態から生じる危険を減らし、
北朝鮮が現在進めている
核兵器開発及びその使用の
可能性を防ぐための唯一
現実的な選択肢だと強調しております。そして、この協議は、さらに言っているんですけれども、
北朝鮮に対する報酬や譲歩ではなく、
北朝鮮の核武装を容認するシグナルでもないということで、
制裁だけで問題を解決することはできないと
指摘をしております。
河野大臣、
北朝鮮に対して、これ以上の軍事的な挑発を中止する、これを厳格に求めていく、厳重に求める、同時に、米朝両国に対して、やはり強く自制を求めて、現在の危機を打開するために今こそ直接
対話に踏み出す、これを呼びかける、これこそ本当に必要だと思うんですけれども、そういう真剣な
検討をぜひ行うべきだと思うんですが、そういうお気持ちはないんですか。