○小熊
委員 大臣も立ち戻ってさまざま答弁をいただいたので、私も立ち戻りますけれども。
あってはならない、もちろんそのとおりですが、
インドの今のいろいろな状況を考えると、やはりパキスタンとの関係を考えれば、安全保障上に重大な事案が生じる
可能性は高い。また、緊張感も高まっている中で、今後どうなるかわからないというリスクは、ほかの国よりも非常に高いということであります。
先ほど、今の現
政権の話、確かにこれは、先制不使用は否定しましたけれども、先ほど来、それも私は言いました。それは確認、承知もしていますが、与党の
選挙マニフェストには、今でも先制不使用に関しては否定の文が掲げられているんですよ。それも、確かに
インド国民からすれば、パキスタンからやられて、大量に被害が出てからやるんですかという問いかけになってきますから、それはそうだよねみたいな話になるのも、
インドの世間相場としてはそうでしょう。国際的には先制不使用と言いましたけれども、国内的には、それでいいのかと問い詰めるのが政治家じゃないですか。
我々だって、今、北朝鮮との緊張感が高まっていて、ミサイルを撃ち込まれてからその後を考えるのかといったら、それは
国民は怒りますよ、ちゃんと守ってくれよと。
そういう背景ですよ。表向きはそうは言っているけれども、
インドの今の立ち位置というのは、置かれている状況というのは、そんなに平和で緩やかになっているという安全保障上の状況じゃないわけですから、幾らこれで縛りをかけているといっても、これは、そういう状況はなかなかずっと続くということは考えにくいということでもあります。
先ほど言ったとおり、
日本がやるべきことはこういうことではないし、物を売っていくという、
インドとの
協力関係をよろしくしていくという意味でも、もっと違うことがあるでしょうと。新幹線は否定しませんよ。
原発は売る必要ないな。
それで、とめたとき、資機材を持ってくるところも曖昧で、岡本
委員も言われたとおり、何か核兵器の開発があったら停止するんだと言いましたよ、声高に言っていますよ、それで縛りをかけているんだと言っているけれども、その開発に関してもわからないものもある、情報が全て把握されるわけじゃないと言いましたね、
大臣。今の時代はそうですよ。地下核実験以外でもやれるわけですから、全てが把握はできないわけです。把握した場合はちゃんと停止しますと言いましたけれども、だから、把握に関して甘いわけですよ、今の。ちゃんとそこはピン打ちされていないわけです。ブレーキがかかっていない。
だから、それは、やらないよりは多少のピン打ちはされるけれども、このピン打ちが、ブレーキが甘いということです。
核兵器の開発に関しては全てが把握はできないということも明らかになりました。あって、把握した場合に、停止をして、さまざまな資機材を
日本に持ってくるという場合もちゃんと明確に決まっていないということも明らかになりました。損害賠償に関しても、そのとき、ちゃんと
対応しますと言いましたけれども、巨額の損失が出るわけですよ。全てのリスクがあるわけですよ。
だから、その上で、このリスクを考えたらやるべきじゃない、手をつけるべきじゃないということです。それよりやるべきことがあるというふうに私は思いますし。
インドの核兵器開発にブレーキをかけていくというのはいろいろな形でやっていかなきゃいけないと思いますけれども、この
日印の
原子力協定で、しっかりこれが縛られるということにはなっていない。ゼロではないですよ。でも、全然なっていない。
大臣、そうでしょう。だって、核兵器の開発だって、もちろん把握できた場合で、把握し切れないじゃないですか、現実。そうですよね、今の時代。
インドの核実験は一〇〇%把握できないですよね。できませんよね。今の
日本の情報収集というか、コンピューターでやられたらできないわけですから。一〇〇%は把握できませんよね。核実験、一〇〇%把握できるんですか。できないですよね。