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吉良委員 後段で述べられたことを私
自身は強く望んでいるわけです。最初、民主主義国家で、私
自身はこの
大統領選挙を否定したりとか全然そういうのじゃないんですよ。
先ほど言いました、この四年間、場合によっては二期があり得るかもしれませんので、繰り返しますけれども、短期においてはもうこれしかないんです。そして、その
意味でも、今回の
日米首脳会談の
やりとりも、それから
成果も、私
自身は非常に評価しています。
ただ、これは
大臣もそうですし、
外務省の皆さんが私は物すごく懸命な準備をしたと思っているんですね。私
自身が入手しているもろもろの情報でも、トランプ政権は、ティラーソン国務長官は決まって、マティス国防長官は決まっているけれども、その下のポリティカルアポインティーについてはまだほとんど決まっていない。そういう中で、
米国側の
事務方がまだ、トランプ政権下における対日方針だとか東アジア方針だとか対アジア方針、まだまだ未熟だったときに、ばっとある
意味では先制攻撃をしかけて、
日本側が準備したもろもろの会談、下準備に基づいて、ほとんどそれに乗っかって、
アメリカが乗ってきた、乗らざるを得なかった。それでも私は大
成果だと思っているんです。
そういう
意味で、
大臣含め、
外務省の下準備、相手が整わない中に、
日本が言ってほしい日米安保
条約五条を尖閣に適用させるということも含めて、トランプ
大統領が就任して、あのもろもろの不安定な発言をする中で、皆さんが、今後の日米
関係は大丈夫か、日米同盟は大丈夫かと思っていた中で、いざ
首脳会談をやってみると、
日本が心配していたことが全部クリアされて、
日本に一番いい結果が、
成果が出ている。これは評価すべきことだ、繰り返しますけれども私はそう思っています。
と同時に、やはりマティス国防長官がその前に来日されて、マティスさんが、私は思うに、トランプ
大統領がまだ
世界情勢について必ずしも
認識が深まっていない中で、恐らく体を張って、対日
関係、対東アジア
関係についてのかくあるべしという信念を持ってマティスさんが来日され、また
韓国に訪韓され、その下地をしいたがゆえに、今回の成功があったと私は思っています。
ただ、同時に、
大臣の先ほどの後段の
答弁、私はその
答弁を期待していたと申し上げましたけれども、さっき言いましたように、極端に言えば、半数の人がトランプさんに対していろいろ疑義を持っている。先日のトランプ
大統領による議会演説のときに、報道で出ていましたけれども、共和党支持者の八〇%がトランプ氏を支持している、けれども民主党支持者の六%しかトランプ
大統領を支持していないという世論
調査結果が出ていましたよね。ということになると、本当に四年後は完全に反トランプの旗を掲げて名乗りを上げる
大統領候補が出てくる可能性があるし、その方が
大統領になる可能性もあるというふうに思っているんですよ。
繰り返しますけれども、短期的には今の日米
関係とトランプ
大統領との
関係を強固にしていくしかないんですけれども、同時に、四年後以降に、
大統領選挙、誰が
大統領になっても、日米
関係が揺らぎのないような手を打っていかなければいけない。
その
意味で、
外務省として、
米国の世論
調査会社に、毎年、どういうんですか、対日感情というんですか、世論
調査をされているというふうに思っていますけれども、私
自身は、このサンプル数を、たしか今まで一般の部で一千名対象、そして有識者に対して二百か三百かの対象だったと思うんですけれども、これを大幅に、十倍ぐらいのサンプルに拡大して、そして、繰り返しますけれども、一方ではトランプ政権とがっちり手を結んでやらなきゃいけない、一方では反トランプの世論が全米においてある、その動向を
我が国としては絶えず掌握しておく必要があるというふうに思っています。
特に、今までのような単純な聞き方ではなくて、今言ったサンプル数を大幅にふやして、しかも、今回のトランプ
大統領を誕生させた背景は、よく報道等で、また専門家からも分析されていますように、ミシガンだったりペンシルベニアだったりオハイオだったりという、かつては繁栄をした製造業で今ラストベルトと言われているところの低賃金または低学歴白人層がトランプ氏を支持したがゆえにトランプ
大統領が誕生した、こういう結果が出ているというふうに私は了解しています。
その中で、やはり
米国民がこのトランプ
大統領をどう見ているかということの分析、そして、その
アメリカ人たちが
日本をどう見ているかという分析を、きめ細かに、四年後以降を見据えてやっていかなければいけないと私
自身は思っています。
そのことについて、
大臣の見解を求めたいと思います。