○松木
委員 松木でございます。
皆さんどうも御苦労さまでございます。
ここ最近、北朝鮮のミサイルの開発の問題だとか実験、こういうニュースが数多くあるわけですけれども、東アジアの安全保障環境というのが厳しくなる中で、多くの影響を受けるのがやはり
沖縄とか
北方領土の問題ということもあるというふうに
思います。これを冷静に見ていく必要があるんだろうなというふうにも
思いますし、加えて、
沖縄北方政策、こういうことを
議論するときは、やはり忘れてはいけないのは過去のことというふうに
思います。
二つの
地域というのは、いろいろな悲しい歴史もあるわけですけれども、
北海道でいえば、
稚内の真岡郵便電信局事件というのがあって、これは北のひめゆり事件と言われているんですけれども、最後まで本土との通信のために職務を全うして、最後に、
皆さん、これが最後です、さようなら、さようなら、こういう電報を打って集団自決したという電話交換手の女性
たちの話、こういうのもあります。
そして、
沖縄に行けば、もうそういうことはいっぱいあります。一つは、
沖縄のひめゆりの悲劇。あるいは、あの有名な大田中将が最後に残した言葉、これはもう絶対我々は忘れちゃいけない言葉だというふうにつくづく
思います。ここの
委員会で私は何回もこれを
皆さんに披露しました。
沖縄県民かく戦えり、県民に対し後世特別の御高配を賜らんことをという最後の打電の言葉に象徴される。もう絶対に忘れちゃいけないというふうに
思います。
こういう歴史の重さ、こういうものを改めてかみしめたいというふうに
思いますし、そういうものと真っ向から、ちゃんと正面から向き合いながら、あすの国づくりということを考えていかなきゃならないだろうし、この
委員会というのはそういう意味であるんだろうなというふうにつくづく思うわけでございます。
それでは、
質問に入らせていただきます。
政治の視点で、いつも
沖縄のことになると、基地問題というのは非常に大きなウエートを占めるわけですけれども、これはもう当然大切なことだから、これは仕方ありません。
しかし、
沖縄の潜在力というんですか、
沖縄県民のパワーというか、こういうものを感じさせてくれる、うれしいニュースも最近ありましたよね。これは知っていますか、
大臣。
ボクシングのタイトルマッチで二十五年ぶりに
沖縄の人が、比嘉大吾さんという人が、見事に世界チャンピオンをノックアウトしてチャンピオンになったということがありました。これは、私の友達で平仲さんという、あのひげの生えた昔の世界チャンピオン、この人以来なんですね。途中で暫定チャンピオンというのはあったんですけれども、もう二十五年来。初めてなったのが具志堅用高さん。九人の方が今までなっていた。そして、この比嘉大吾君は具志堅さんの事務所の練習生だった、こういうことなんですね。
なかなかいいニュースだというふうに
思いますので、我々政治の方も、どんどんやはり
沖縄全体を元気づける、そういうものを考えていかなきゃいけないというふうに
思います。
現在、
沖縄の方では、モノレールの建設というのが進んでいます。完成すれば、利便性は大きく高まって、県民生活はもちろん、産業や観光の
振興に大きな
役割を果たすことが期待されます。
先ほどいろいろな
質問の中で、やはり
沖縄の渋滞問題というのも出ていましたよね。そういう意味では非常に大切なことだというふうに
思いますけれども、現在のモノレール建設の進捗
状況、こういうものはどんな感じになっているのか、ちょっとお聞かせをいただきたいと
思います。