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吉田(豊)
委員 私は、この
特別防衛監察、真ん中にどおんと座っておりますけれども、今後の
対応ということを考えたときに、入り口のスタートのスタートと、それから出口のところをきちっと共有
認識するということは一番大事じゃないかなと思うんです。
この
日報問題というのは、先ほどから隠蔽という言葉、どうしても隠蔽という言葉が有名になっちゃっていますけれども、簡単に言うと、隠したのか、うそをついたのか、こういう話だと思うんですね。
うそをついたというのには、何か理由があるだろう。それは、隠すということには、隠さなくちゃいけない何かがあったんだろう。その隠さなくちゃいけないものは何だったのか。そういうことがきちっとさかのぼって調べられて、何で
日報がないという話になったのか、ここを私は忘れられていると思うんです。
ないという話になった最大の理由は、やはり、その
日報に書かれている言葉、その単語に一つの問題があったらどうしようとか、あるいは、その
日報に出てくる
表現が、こっちに、本国に戻っていろいろな問題があったらどうしようとかと、いろいろなことがあるから隠さなくちゃいけない、あるいは隠させる、そういう話になっていくと思うわけなんですね。
こういうような構造的な問題を、きちっと今回のところでやはり整理して、洗い直していただいて、そして、今後どういうふうにしてこの問題は
対応していくのかということを、それを私はきちっとさかのぼらないと話にならないと思う。
結果として、今おかしくなっている。隠しただろう、隠しただろうと。子供がうそをついたら、うそをついた、うそをついた、おまえ、おかしいだろうと、それは言います。だけれども、それを繰り返さないためにはどうすればいいのかというときには、子供に納得させなくちゃいけないんです、なぜうそをついちゃいけないのか、なぜ隠しちゃいけないのか。そういうことが
組織としてきちっと共有されることこそ、今回の教訓になり得ることだと思うから、そのために必要なことは、私は全て
小野寺さんにやっていただきたいと思うんですね。
その中で、僕はもう一つお願いしたいと思うのは、
稲田さんに対して、
稲田さんは、やはり尻切れトンボで今お隠れになったと思っているんですね。私は、目の前にいらっしゃらないという意味で、見えないということで言っているんですけれども。
でも、やはり、
我が国の国防に責任を持つ責任者として、今の今まで働いていた方じゃないですか。だから、そこでいろいろなことをお感じになっているだろうし、そして、私は、自分の個人的なものとしてすごい気になっているのは、最後にあの方がやめられるときに、感想ということで一言、空(くう)と言ったんですか、空(そら)と言ったんですか、この言葉が出たんです。私は、これというのはすごい重たい言葉だと思うし、特に、この言葉は、空(そら)だったり、空(くう)だったり、空(から)だったり、あるいは、日本語で言うと、むなしかったりするんですよ。こういう言葉をなぜ前
大臣が吐いていかれたのか、それを私は、
思いをやはり誰かが酌み取らなくちゃいけないと思うし、そこにどんな問題があるのか、それを私は
小野寺新
大臣にはぜひやっていただきたい。
だから、先ほど升田さんがおっしゃった、電話でというのもわかるけれども、でも、やはりそれは、この後からでもいいから、ぜひ会っていただいて、そして、どんな
思いで、どこにその悔しさがあったのか、何があったのか、それを
小野寺さんが背負われて次に進んでいただく、そういうことこそ、僕は、
国民が、きちっと
思いを背負ってやっていらっしゃるんだな、こうなると思うわけです。私、ここはちょっと自分の考えを押しつけしていますけれども、やはり失った
信頼というものを取り戻すためにどうしなくちゃいけないか。
私は、もとにさかのぼるということも一つお伝えさせていただいたけれども、出口のところも実は間違っていると思っていて、きょうの
特別防衛監察の結果について、五ページから六ページのところに、「この
日報問題の根底にあるのは、
防衛省・
自衛隊において、
情報公開の
重要性に対する
認識が十分でなかったということ、そして、
省内関係部局の
意思の
疎通が十分になされなかったこと」、こんなことは、みんなわかっているんですよ。
情報公開が重要だということもわかっています。それから、
省内関係部局の
意思疎通をもっと高めなくちゃいけないということもわかっています。
だけれども、それができないような構造がどこかにあるということが、現実にこういう問題になっちゃっている。だから、ここをどうやって突き詰めていくのかということを私は考えていただきたいし、その
姿勢を
小野寺新
大臣に求めたいと思うんです。どうでしょう。