○神山(洋)
委員 おはようございます。神山でございます。よろしくお願いいたします。
きょうは、
米軍再編にかかわる
特別措置法についてということで、まずは
米軍再編そのものについて幾つか
大臣にお尋ねをさせていただきたいというふうに思っております。
もう二十年ぐらいになるかと思うわけですが、冷戦そのものは二十年よりももっと前、三十年ぐらい前に終わっているわけですが、ポスト冷戦という言葉があったり、あと、当時、私の手元であったり本屋さんにも普通に並んでいたなと思いますし、よく見かけた言葉が、RMAという言葉、軍事革命と訳されたりしていました。トランスフォーメーションなんという言葉もあった。
いずれにしても、冷戦が終わり、
中国の台頭ということも想定をしながら、新しい世界の秩序がどうあるのだということが議論をされていた、そんな時期でもあって、その中で、では、
米軍はどういう形でこれから世界に対しての国家戦略含めた軍事戦略をやるのかなんという議論が米国にもあり、その中から、
米軍の前方展開の体制の見直しという話が出てきて、その
一環として
在日米軍についても見直しが行われてきた、そういうストーリーがあったかなというふうにも思います。
ロードマップが
合意をされたのが二〇〇六年ですから、もうかれこれ十一年、十二年前ということになります。その後の見直しもありました。その後、
中国が台頭してきて、それがより顕在化をしていく中で、これは
アメリカが
中国を評してということではありますが、A2ADという戦略を
中国がとっているということを前提にして、
アメリカは、二〇〇九年、二〇一〇年だったかもしれません、二〇〇九年ですか、QDRでエアシーバトルという新しい戦略構想を用いて、今それが少しまた言葉が変わってきて、ジャムジーシーというんですか、少し変わってきたなんという話も実はありました。
ここ十五年、二十年ぐらいを振り返ると、大体そういうストーリーで展開をしてきた中にこの
米軍再編という話があったかというふうに私は
承知をしているところです。
このたび、トランプ新大統領が誕生し、
アメリカに新
政権が成立をした。具体的に何をどうしていくのかというところは、見えていることもあるかもしれませんが、まだまだこれからというのが実情じゃないかというふうにも思います。
ただ、報道ベースでいっても、例えば空母、今
アメリカは十隻をオンステージにしているわけですが、これに二隻足して十二にするというようなことも出ていますし、その真偽はともかくとして、いずれにしても、この戦略環境が変化をしていく中で、
アメリカそのものも、今のこの
米軍再編の根っこになっている前方展開戦力の見直しをどういう方向に持っていくのかというのは見直しが図られる可能性も多々あるんじゃないか、私はこういうふうに実は考えているところです。
もちろん、そういうことを
共有していくために、
大臣も、各所カウンターパートも含めて、これから議論をし、
認識を
共有していくというプロセスにあるんだと思っておりますが、大前提として、
大臣、
米軍再編がどういう方向になっていくのかということについて、どういう御関心をお持ちで、どういう御見解を今お持ちですか。