○中山恭子君 今お話がありましたように、今年八月初旬に国際交流基金が主催する文化ミッションが派遣されました。
私も参加いたしましたが、昭恵夫人が御多忙の中御参加くださいまして、一日だけでしたけれども、
日本人墓地にもお参りいただきました。このときはカリモフ大統領夫人が
日本人墓地までいらしてくださっています。また、今お話の出ました
日本人抑留者、今朝も
委員の中でお話がありましたが、シベリアに抑留された
日本の人々が、若者
たちが造ったナボイ劇場で和太鼓の公演がありまして、そこでも昭恵夫人が大統領夫人と並んで最後まで鑑賞してくださいました。
ウズベキスタンを始め、これらの国々は長い歴史と伝統のある国でございますので、ビジネス
関係だけではなくて文化面でも大いに友好
関係を進めていく価値があると
考えておりますので、今後もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さらに、カリモフ大統領につきましては、一九九九年八月、キルギスで
日本人鉱山技師四人がアフガニスタンに拠点を置くイスラム原理主義グループに拉致され、一人ずつ撃ち殺すと宣言された
事件に関し、大統領としてでき得る全てのことをして四人の無事救出に貢献してくださったということがございまして、この点も決して忘れてはならないと
考えております。
また、強く印象に残っておりますことは、国際
情報に関することでございます。
カリモフ大統領から、これはもう申し上げていいことと思いますけれども、
日本からの経済支援、各種の援助に対して深く感謝している、今、
日本に経済的な面でお返しをすることができない、しかし、我々は国際テロについて世界で最も正確な
情報を持っている、アメリカでのあのセンタービルについても予見していらっしゃいました、ついては、
日本の
情報組織と直接接触することができるであろうか、お話がそっとありました。
早速
日本政府にこの旨を伝えましたところ、当時は
日本では受皿となる
情報組織が存在しないとのことで、この話は実現しませんでした。ウズベキスタン大統領に
日本には受皿、国際
情報組織がないと伝えながら、国際社会の中で
日本は独立
国家の体を成していない、情けない思い、恥ずかしいとの思いに駆られました。
総理は、去る九月二十九日の本
会議で公明党山口代表の
質問に対し、要旨ですが、テロの未然防止
対策の要諦は
情報にあります、官邸直轄の国際テロ
情報収集ユニットを新設し、総合的なテロ
対策を強力に推し進めておりますと
お答えになりました。
この点について、テロ未然防止はもちろん、
日本が平和を維持していくためには、世界で最も豊富な、最も正確な
情報を
日本政府が持ち、適切な分析力を持つことが必須であると
考えています。また、諸
外国の
情報組織との緊密な連携協力も不可欠です。
情報組織の充実について
総理の御見解を改めてお伺いいたします。