○真山
勇一君 民進党・新緑風会の真山
勇一です。
今朝の地震、本当に私もびっくりしました。やはり
東京でもかなり揺れたんではないかと思います。私は最近神奈川の方へ越しましたけれども、かなり揺れました。しかも長時間ということで、被害が出たら心配だなというふうに思っていましたけれども、今のところ津波の方もそんなに大きなものもないし、被害も今のところ深刻な感じではないようなのでほっとしている次第なんですけれども。これから、東日本大震災遭われて、またこういう地震の恐怖に襲われているわけで、やはり地元の方たちの心配というのは本当に、こちらから想像するに、それ以上のやはり心配、懸念などを持っていらっしゃるんじゃないかというふうに思います。
今の有田
委員からの話も出ました、こうした災害とか地震のときにデマが出る、本当にこういうことは許されないと思います。確かに、御答弁のように、すぐにデマかどうか分からないけれども、やっぱりデマだったらいけない。この辺りを許さないということはやはり必要じゃないかと思うんです。
日本はやっぱり、世界から評価されている面はこういうところがあると思うんですね。災害ですとか地震があっても、
国民の
皆さん、本当に整然としている。例えば、商店とかコンビニを襲うようなこともありませんし、それから、例えば水ですとか食料の配給のときだって、きちっと列をつくってじっと
皆さん我慢して待っているということがあって、世界中からその辺りというのは評価されているし、むしろ驚異の目で見られているぐらい、日本というのは本当にすばらしい国だということを言われていますよね。安全という意味もあると思います。
是非、そういう意味からも、やはり大きな災害があったときに、デマが流布されるということで
社会不安ということもあるでしょうし、そういうことの防止ということも、是非、
法務省、今後も取り組んでいっていただきたいというふうに思います。
今朝の地震と今の
話題で私感じたので、ちょっとそのことを先にお話しさせていただきました。
それで、今日の私の質問に入りたいと思うんですけれども、現在、司法の分野、様々な改革が行われている、進められているというふうに思います。
時代が今大きく変わっています。その中で、司法もいろいろ
対応が求められている。まず多様性、そしてスピード性が求められている。そうした改革が進められているんではないかというふうに思います。その中で、やはり
犯罪をどうやって防いでいくか、この問題を今日、私、取り上げたいというふうに思います。
犯罪という、防止の面から見ますと、大変重要な
課題が浮かび上がってきます。それは、
犯罪白書などにも書かれておりますけれども、
犯罪というものを分析してみると、やはり
犯罪を防ぐという面から見ると、繰り返し
犯罪を行うということがやっぱり多いんじゃないか。ですから、
犯罪白書でも表題で使われているように、再犯をやはり防止するということがこれからの大きな重要な
課題の一つになっているんではないか。この再犯についてお伺いをしていきたいというふうに思っております。
まず、一枚目の資料を見ていただきたいと思います。水色とオレンジ色の棒グラフなんですけれども、これ、刑法犯、いわゆる
犯罪を犯した
人たちの数の内訳で、初めて
犯罪を犯した人と、それから繰り返し
犯罪を犯して検挙された人ということで統計を取っているのを見ますと、
平成八年から共に出ていますけれども、大体十五年前後にピークになって、その後、検挙の人数、
犯罪を犯す人の数は随分少なくなってきていますね。その色分けで、ブルーは初犯者、それからオレンジ色の
部分は再犯者ということなんですね。この内訳を見ると、共に最近は減ってはきている。それから、下の方は同じような統計で、これは少年の刑法犯ということで、やっぱり少年の方も同じような、つまり
犯罪を犯した人が現在少なくなってきているということは同じ。
そして、その中で、是非これ見ていただきたいのは、再犯も減っているんですが、折れ線グラフがあります。その折れ線グラフは再犯者率ということですね。一番最近の二十七年を見ていただくと、上の方の再犯者率というのは四八%、それから下の少年の場合は三六・四%。いずれもやっぱり減っている中で、再犯者、つまり、やはり繰り返して
犯罪を犯すという
人たちが多いということは依然としてあるということなんですね。
そうなると、
犯罪全体としては今減少
傾向にあるということなんですが、やはりその再犯を犯す
人たちをどうやって防ぐかということが全体の
犯罪を減らす大きな一つの
課題になってくるんではないかというふうに思っております。
犯罪全体が少なくなっているけれども再犯を犯す人が増えているという、こういう
傾向、この
傾向についてどんなふうな評価をしているか、まずお伺いしたいと思います。