○山本太郎君 ありがとうございます。お時間のあるときに、
是非この二冊を官房長官にも読んでいただきたいです。
この二冊はどういう
内容か。具体的に、
ギャンブル依存症で苦しむ
方々がどういう状況かというのがよく分かるという本なんですね。
お配りした資料一の冊子の「
ギャンブル依存症からの生還」、人間の絵が描いてあるやつですね。この中から幾つか事例を紹介していこうと思います。ページ数は御紹介しますけれ
ども、私がはしょって読んでいきますので、目が疲れている方は耳で聞いていただければと思います。
資料の一です。冊子の十五ページに掲載されている二十代の男性。壮絶な体験を経て、今、回復の道をたどっています。
友達に誘われて、十六歳、高校生のときに初めてパチンコをしたのがきっかけでした。十七歳の頃には週三日は学校帰りと土日にパチンコ屋に行くようになり、高校三年生のときにはパチンコとたばこ以外に掛かるお金を極力削るようになりました。実家にいたので食事には困らなかったんですけれ
ども、間食をするときにはコンビニや商店、学食で万引きをするようになった。とにかくパチンコするためのお金を何とかして集めるということだったんですよね。
授業もサボるようになって、二年留年して、二十歳で高校を強制退学。アルバイトをしながら、仕事がない日は朝から夕方まで、仕事がある日は朝か夕方には必ず店に寄る、パチンコが中心の生活だと。死のうとまで思わなかったけど、生きている意味が分からなくなったことはあります、心のどこかではやめたいと思っていたのかもしれません、そうおっしゃっています。
専門学校に入った後も、パチンコ、スロットはやめられず、消費者金融で限度額いっぱいを借り入れ、親や友達からも
借金をするようになり、結局、挙げ句の果てにはコンビニ強盗、レジに向かって、たばこをちょうだい、そう言って店員が振り向いた瞬間に家から持ち出した包丁を出し、金を出せ、脅した。別に、それまでに暴力的な行動とかというのがこの人に見られていたわけじゃないんですよね。
結局、防犯カメラの画像から逮捕されましたが、留置場に入ってからも、パチンコ、スロットをやりたい気持ち、収まらなかったって。かなりハードですよね。何か、
自分たちが
依存症とかということを言っていたけれ
ども、これぐらいハードな問題なんだなということがよく分かると思うんですね。
初公判の日、おかんは手錠をされている僕の姿を見て泣いていました。傍聴席にいるおやじの視線がとにかく痛くて、顔も見ることができずに、ずっと下を向いていた。
この男性は、この後、回復
施設で共同生活に入って、
自分のことを正直に話せるようになった。
自分が傷つけた
人たちへの埋め合わせステップ、要は、そういうような回復
施設とかへ入った場合に、自助団体だったりとかというところに入った場合に、そういうステップを踏んでどんどん回復していくということだと思うんですけれ
ども、その埋め合わせというステップで母親と会話をして、ありがとう、今まで苦しんでいたことに気付いてやれなくてごめん、母親に逆に言われて、もう号泣したと。
これは男性ばかりじゃないんですと。女性も
ギャンブル依存症で苦しんでいる人がいます。冊子の三十ページ辺りです。パチンコ屋で死ねたら本望、そう思っていたそうです。そして、泣きながらパチンコを打っていた。そんな状況にまでなっちゃった。
この女性は、出産後、育児ノイローゼに。夫が、のんびりしておいで、お母さんのお休みの日をつくってくれて、お小遣いをくれたことがきっかけだったと。何しようかなと決めかねて、取りあえずパチンコ屋に足を踏み入れた。その後、毎月一回のお母さんの休みの日にはパチンコに行くようになって、負けた悔しさやもうちょっとやりたい気持ちがだんだんと抑えられないようになっていったと。ボーナス、貯金、
子供の学資保険、どんどん手を付けていく。生命保険を解約、婚約指輪を質に入れ、実家の仏壇からお金を盗み、サラ金へ。パチンコにお金をどんどんつぎ込むようになっていったと。
子供を一時間千八百円の認可外保育園に預けてパチンコをするようになったと。車内で置き去りにされた
子供が熱中症で亡くなったというような事件をテレビで見たとしても、お金を払って安全な場所に
子供を預けているから私はその
人たちとは違うと、そういうふうに思っていたそうです。
そしてついに、死に物狂いでやらされているパチンコに楽しさは感じなくなっていたと。それはそうですよね。もう楽しいというのは最初だけで、途中から変わってきちゃっていると。パチンコ屋で死ねたら本望というような気持ちにまでなっちゃっていた。精神科に行って精神安定剤を処方されても止まらず、泣きながらパチンコを打ち続けたそうです。
立ち直るきっかけは何だったか。お医者さんに行くことができたんですよね。
ギャンブル依存症と診断されて、自助グループに行ったと。この女性は、現在は離婚をして、そして、お子さんはいらっしゃったけれ
ども、これは旦那さんの方に行ったんですかね、仕送りをしながら今は暮らしていると。陰ながら
子供の成長を見守っています、いつか
子供が会いたいと言ってくれたら
自分のしたことを心から謝りたい、そうおっしゃる。
三十五ページには、多額の
借金を重ね、売春をするようになってしまった四十代の女性。
一緒に暮らしていた彼氏に誘われたのがきっかけで、お金があるときはほぼ毎日パチンコ屋に通い、閉店の十一時近くまでやっていた。給料がなくなってもやめられず、消費者金融で
借金をしながら続け、
家族が代わりに返済してくれてもまた続け、パートの合間に売春をしながらお金を得る日々。もう手段を選ばなくなっていくんでしょうね。先ほどのコンビニ強盗もあったとおり、とにかく今目の前のこのパチンコを打つためだったら何でもすると。男性からもらったお金は全て
ギャンブルの軍資金に消えました。パチンコを打っている間は落ち着くんですけれ
ども、出なくなってくると、もうパチンコができなくなると焦っていらいらするまでになっていた。
その後、
借金が膨らんで自己破産し、気になっていた
依存症の回復
施設に電話をしました。仕事して、
ギャンブルやって、体を売って、物すごくしんどいのに、自覚する暇も
自分に与えず、命だけ生き長らえてきた。そんな毎日をやっと終わりにできるかもしれない、そう思ったと。回復
施設に出会えて良かったということですよね。回復
施設の
施設長の方から、よく来たね、よく生きてたね、よく生きていましたと迎えられて、本当号泣したと。もう独りぼっちになっちゃうんですよね、周りの人誰もいなくなって。お金は借りるわ、裏切るわというような状況になって。本当のこと言わなくなりますものね。誰もいなくなったところで、もう助けの手なんて伸びない。そんな状況になっているときに、こういう
施設に行ったときに本当に温かく迎えてくれた。
この女性は、今でも時々
ギャンブルの夢を見るそうです。仲間もできて回復の道を歩んでいると。当事者同士で話し合うという場があるということも救いですよね。
もうちょっと読ませてくださいね。お配りした資料一の冊子の五ページ。これ五ページじゃないだろう、済みません、ページ数は忘れてください。読みます。
もう死んでしまおうと思って、遮断機をくぐって線路に立った。それを見ていたおじさんに引きずり出された。そこまで追い詰められた体験をしたのは四十代の男性。
大学生のとき、興味はなかったけれど、高校の先輩に連れられてパチンコを初めて体験した。いっときの遊び、暇潰しのつもり。就職活動のつまずき、仕事の大変さなどから週三回はスロットに通うようになって、負けが込むと会社に行きたくなくなり、体調不良とうそをついて休むようになった。消費者金融、闇金からも
借金が重なると、同僚からの
借金。光熱費や家賃、携帯電話の滞納などが重なり、ついには遮断機をくぐって自殺を図ろうとした。そこで助けられた。そして、母親の勧めで
依存症の回復
施設に入所。回復プログラムを体験し、その後は
施設のスタッフ研修を受けていると。
自分が支援を受けて、そして次は支援する側に回るということですよね。
六十五ページには、パチンコだけでなく、
公営ギャンブルの競馬、
競艇で
借金が三千万円にも上ってしまった六十代男性の話が載っている。
高校三年生で初めてパチンコ屋に行ってビギナーズラック。それからは勝ったり負けたりでしたけれ
ども、今考えてみると、パチンコに行ったときの打ち方は異常だったかもと。既にとらわれ始めていたと、もう最初に行ったときから、初期の頃からかなり執着したような感じだったと。二十歳になると競馬を覚え、消費者金融から五万、十万と小口で借りるように。
ギャンブルと生活費のための
借金はすぐに膨れ上がって、今日返す金を工面するために別のところから借りる生活。それでも、
ギャンブルのどきどき感や、勝てば大金が得られるという妄想に取りつかれ、
ギャンブルを続けるためなら幾らでもうそをついたと。体調が悪い、うそをついて会社を休んだり、そして会社の寮費二十万円、営業費六十万円を使い込んで辞職に。
家族や友人から
借金を重ねた。
最初は、ちょっと病気になったとか、そういうことを言って、みんな心配してすぐ振り込んでくれたりするらしいんですけど、でも、それが続くとおかしいなということに気付くわけですよね、周りは。
家族とか思いやりとかいう人間として大事なものが脇に置かれて、
ギャンブルで金もうけするんだという妄想がナンバーワンに躍り出るのが
ギャンブル依存症の特徴だと。
仕事もせず、毎日パチンコや競馬、競輪にも通い始めた時期もあった。
ギャンブルをやりたいからやるというよりも、利息を返すためにやらねばならない状態。借りた三万円を全て明日の支払に充てたら、あさっての支払ができなくなるから
ギャンブルに回す。負ければ負担は倍増するのに、パチンコで二十万円とか競馬で百五十万円とか、大勝ちしたときの数少ない記憶にしがみついていたと。たまたま
ギャンブル依存のテレビを見た妹が、兄が病気ではないかと思ったことがきっかけで入院。
これ、でも、かなりラッキーなケースの
方々と言ってもいいと思うんです。その個人に起こっていることはかなり悲惨です。そして、周りの人々を巻き込んでいくということもかなり悲惨です。でも、
家族がとか、周りの人がしっかりと最後まで諦めずに、何とかできないかということを考え続けてくれた。そこまで
家族間でつながっている
人たちってどこまでいるんだろうと思うんですよね。孤立した人がそのまま孤立し続けて、最後にはどこに行くんだろうと思ったら、もう命落とすしかないよなという。その中で、選択肢の一つとして路上という部分も実際にあるのかもしれないということですよね。
だからこそ、このビッグイシュー基金というところが、これは、いろいろ研究したものを集めて本にしよう、いろんな知見を集めようということでこの一冊になったということなんですよね。賭け事って楽しく遊びでやれている期間一瞬ですもんね。その後は取りつかれたようにのめり込み、
自分と周りの人生を破壊するものだということがよく分かると思うんです。ここに登場された
方々、
家族などが諦めずに支え続けたから、回復
施設、自助グループにつながれた可能性が高い、ある意味幸運な
人たちだったかもしれない。仕事をやっていても仕事にならない、給料をつぎ込み、会社のお金まで使い込む、仕事は首になり、
ギャンブルのためには知り得る限りの知人、友人にお金を借り、それが繰り返され、そのたびにうそをつく。状況を正直に話せば、やめた方がいいよなどの話になり、
ギャンブルに行く足止めになるわけで、本当の
自分を他人に見せることはなくなる。周りから見れば、何を考えているのか全く分からない、不透明だ、信用できない人間だと距離を置かれ、結局は一人に。
そんな中で支援とつながれた人、かなり奇跡的ですね。これ、周知していくといっても結構大変なことだと思うんですね。これを今かなりの潜在的人数、分かんないです、もう今有病率というところで見ただけでもかなりの数がいるというお話になっていますけれ
ども、その
方々に周知して、そしてそこに資金をつぎ込んでという話になると、これかなり結構、やらなきゃいけないことです、絶対にやらなきゃいけないことだけど、これをどうやってやっていくのかと思うと、もう一つの違った
ギャンブル、パチンコは遊技だという話があったりとか、ほかのものは公営でという話があるかもしれないけれ
ども、もう一つの
カジノという
ギャンブルの扉を開いたときに、そこに陥る
人たちのことを考えると、まず
対策が先に来る。その
対策をしっかり立ててから、どうなんだろう、話し合おうかという段取りが本当は
国民の生命と財産を守るということにつながるんだろうなと思うんですよね。
一旦
ギャンブルにのめり込むとどうしてやめられなくなるのか。これ、合同出版社というところがあるんですけれ
ども、発売しています。「徹底批判!!
カジノ賭博合法化」、まあ耳の痛い話ですけれ
どもね、
推進されている方によっては。でも、まあそういう、何を書かれているかというのは読むのは大事だと思うので。
「徹底批判!!
カジノ賭博合法化」という本の中で、藍里病院、そこの医師でいらっしゃいます吉田精次さん、次のようなことをおっしゃっている。実は、
ギャンブルの
依存症に陥ってしまっている人は、脳に
機能変化が起こってしまっている状態。
ギャンブルにだけ過剰に脳が反応するようになり、脳の
機能のバランスが崩れてしまった状態になってしまっているそうです。
依存症には、アルコールや依存性薬物による物質依存と、
ギャンブルを代表とする単なる気晴らしや遊びの域を飛び越えて
自分の意思の力では止められない状態にまで進行していく行動の依存、これ明らかに違うようなんですね。だって、お酒これだけ世の中にはあふれているのに、それが
規制されない、まあ年齢の
規制はありますけれ
ども、だったらそんなのおかしいよねという論点もありましたけれ
ども、でも、実際にその依存ということで見てみればまた種類が違うんだよと。アルコール、薬物は物質依存、そして行動して、例えば
ギャンブルをするとかというようなことは行動の依存というような考え方だと。どの
依存症にも反復性、強迫性、衝動性、貪欲性、その行動から得られるメリットがある、有害性、六つの共通点が見られると。依存度が高いということです、どっちみちね。
ギャンブル依存症が薬物依存と同様に脳に
機能変化を来すことが明白になったのは二〇〇〇年に入ってからだと。運動を円滑に行うために必要なドーパミン、神経伝達物質の一つが不足することで発症するパーキンソン病の治療としてドーパミン補充療法を受けた患者の中から
ギャンブルにはまる人が多数出てきたという報告が次々に発表され、そしてその薬をやめると
ギャンブル行為が止まる。これにより、ドーパミンを含む脳の
機能異常と
ギャンブルが止められない行動は密接に関係していることが明白となってきたと。
ギャンブル依存症は、
ギャンブル絡みの刺激に対しては脳が過剰に反応する一方で、
ギャンブルが絡まない刺激には余り反応しない。
ギャンブル以外のことへの脳の反応が減っている反面、
ギャンブルへの反応は高まっているため、より
ギャンブルから抜け出しにくいと考えられる。この現象、物質依存者の場合の薬物、それ以外の刺激に対する反応に一致している、物質依存者の場合の薬物と、それ以外の刺激に対する反応に一致していると。研究の結果、繰り返される
ギャンブル行為によって脳に変化が起きていることが分かる。
いかに
ギャンブル依存症、一度陥ってしまうとそこから抜け出せないのか。一旦
依存症のレベルに達してしまうと回復には長い時間と地道な努力が掛かる。外見からは分からない病気ですよね。周囲から軽く見られがちだとか、金銭面の破綻だけではなく人間関係の破綻や人間性の破壊にまで及ぶと。外から見て分からないというのが一番きついですよね。発見してあげられない。それは、個人の意志、人格の問題ではなく、れっきとした病気なんだと、脳
機能の疾患であると認識することが必要である。
依存症に関心を持って治療に当たる精神科医が極端に少ない現状があるとおっしゃるんですね。
で、ほかのお医者さんもおっしゃっている。精神疾患と捉えた方がいいと本格的な治療を訴えてきた方が精神科医の森山成彬さん。これ、NHKの番組で放送されている中の発言をピックアップしたんですけれ
ども、生易しい病気じゃないよ、
ギャンブル障害になったら脳が変わるんだと。同じことおっしゃっていますよね、先ほどの方と。
森山さんは、九年前、正確な実態を知ろうと患者百人に対して
日本で初めて
ギャンブル依存症の調査を行った。平均的な姿は、二十歳で
ギャンブルを始め、二十八歳で
依存症の兆候が出始めたりとか
借金をし始める。二十歳ぐらいで
ギャンブルを始めたら、もう人によってこれは個人差あるんでしょうけどね。ところが、病院で受診したのは十年余り、ある方の話なんですね、これはね。とにかく周囲の人が
依存症の兆候にいち早く気付き、本人に治療を受けさせることが重要なんだけれ
ども、見過ごされていると。この中でも、特に百人の方、いろいろ見ていったら、つぎ込んだ金額が平均一千二百九十三万円、中には一億円を超えてもやめられないという人がいたと。
先ほどの森山さんはこうおっしゃる。嗜癖でたくあんになった脳みそは二度と大根には戻らないと患者には言っている、それぐらい残る、脳の変化が、だから一生の闘い、治療と思った方がいい、そういうふうにおっしゃっている。
と考えると、これ、
社会的なコストといいますか、国が負わなきゃいけなくなる責任、もう既にそういういろんな
方々がいらっしゃる、はっきりとまだ深くは調べられていないでしょうけれ
ども、まずそこに対する手当てと考えてもかなりの費用が必要になるということですね。
夏場になるといつも流れてくる悲しいニュースありますよね。パチンコ屋の駐車場に車を止めて
子供を放置したまま死亡させた件数。ちょっとこれ急に
質疑があるというんで急に
国会図書館
国会連絡室に連絡しまして、事務所で、二〇〇七年以降、どこか一つの新聞社で結構なので新聞記事になっているそういう事例を教えてくださいといったら、二〇〇七年以降で記事になっているので七十三件ヒットしたと。ならなかったものもあるんですかね、よく分からないですけど。親のくせに
子供から目を離して何をやっているんだと、そういう次元の話ではないということだと思うんです。親は
ギャンブル依存症という立派な病気であった可能性が高いと。
ほかにも、
家族を巻き込んだ事件というのも数え切れないほどある。一番分かりやすい例を言うと、二〇一四年の十月、長男が
ギャンブル依存症から抜け出せず、金を無心され続けた六十五歳の父親が追い詰められ、将来を悲観し長男の首を電気コードで絞めて殺害、犯行後に本人も自殺を図った事件。長男は、病院で
ギャンブル依存症と診断され入院治療を試みたけれ
ども、途中で退院してしまうなどうまくいかなかった。無心が続く。金をくれ、金をくれ、金を出せ。それによって奥様はうつ病を発症して、そんな中、金の要求は更にエスカレートした、金額は少なくとも一千四百万円に上った。
ギャンブル依存症によって、離婚どころではないんだ、一家離散なんて当たり前と。最悪のケースでは
家族内での命の奪い合いにまで発展するおそれがあるのが
ギャンブル依存症である。
経済的、
社会的、精神的に破壊的な問題が生ずるにもかかわらず、
ギャンブル、パチンコ、スロット、競馬、競輪、
競艇などを止めることができない状態、これが
ギャンブル依存症なんだよ。
ギャンブルで勝った体験、強烈に脳の記憶にもう染み付いている、刻印されてしまっている。繰り返しその刺激が欲しい、勝ったときの体験がもうイメージされまくって、それが強烈な要求になっていくんだと。結果として、ほかの娯楽やほかのゲームでの快感というものが余り感じられなくなって、そういう
ギャンブルに特異的に反応するような脳の
機能変化が起きてくると。
今日って警察の方って来ていただいていましたっけ。──ありがとうございます。この
ギャンブルに特化したといいますか、犯罪件数というのは御存じでしょうか、教えてください。