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石橋通宏君
大臣、二〇〇〇年の
規制緩和、安全基準を
緩和したものでない、当たり前です。それはもちろん当たり前です。しかし、
業界の不健全な競争が、結局安全基準の引下げ、こういったことが起こる。
下限割れが起こっているじゃないですか。結局、少しでも
下限割れ、こういう実態があれば、残念ですけれども、水が悪い方に流れちゃうわけです。だから、先ほどのように、真面目に頑張っている
事業者がむしろ競争に負けてしまう、同じことをやらざるを得なくなるわけです。そこを切り崩していかないといけないということは、これは
大臣、是非改めて認識を共有いただきたいんです。
その上で、じゃ、
大臣、
監査を強化してきた、重点化をしてきた。いや、これ関越道の後だってやったんです。やったにもかかわらず、しかし、例えば今日の資料の一にお付けをしておきました、
軽井沢の後、また慌ててかどうか分かりませんが、重点
監査をやられた。もう七七・四%の
事業者で違反が見付かった。街頭でもやられた。これでも三割程度の
バスに違反が見付かった。これ何なんでしょうか。
監査の重点化と言われる、適正化をやってきた、しかし、いざ緊急
監査やったら、これだけの
事業者の違反が野放しになっている。こういう実態で、いや、これからも
監査は充実します、重点化します。でも、やっぱり体制が整っていなければ、
事業者数が多過ぎて、そして
監査が十分な体制取れなければ、幾ら中身を強化しても結局絵に描いた餅で終わるわけです。
改めて、
大臣、今回その根っこのところにメスが入れられなかったこと、私は大変遺憾に思っています。なので、この
法案が本当に機能するかどうか、その鍵は、まさに
大臣これまで
答弁されてきているように、不適格な、不正を行うような悪質な
事業者を絶対に市場に参入させない、そして、今そういう
事業者が残念ながらいるのであれば必ず
排除する、これが徹底できるかです。しかも、恐らくこれは法律施行されてからこの何年間かが勝負だと思います。毅然とした態度でその姿勢を見せられるかどうか、まさにそこだと思っています。
ただ、すごく心配なんです。先ほど、新たな
安全投資計画、
収支見積書、こういったお話もされましたが、これ、じゃ、どういう体制でやるのかとお聞きして、資料の四に、じゃ、
許可申請などの
審査担当の
人たちって、
運輸局どれぐらいいるんですかと聞いたら、全国でたった二十一名です。たった二十一名で、これからこの
人たちがいろんなものを見るわけです。毎年の
事業報告から収支から、そして新たに今回この追加をされる投資
計画から
収支見積書から。できるんですか。いや、無理だと思います。いや、無理だということを逆に認めて、じゃ、どう実効性ある形を
確保していくのかということを
議論しなきゃいかぬのだと思うんですが、
自動車局長、本当にこれ駄目でしょう。それ認めて、じゃ、どうするか、これ
対策考えなきゃいかぬと思いますが、御
答弁お願いします。