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島村大君 ありがとうございます。
この
中小企業による短時間
労働者の
方々が
厚生年金に、週に三十時間未満だと、今現在、残念ながら加入ができないと。今副
大臣から
お話ありましたように、やはり今働いている
方々で短時間
労働者の
方々もこの
厚生年金に加入をしたいという
方々が大変多いことは、これも私も実感をさせていただいております。
私事ですが、私の診療室もこの短時間
労働者の
方々で
厚生年金に入りたいという方がいらっしゃるんですが、残念ながら、産休に入りまして、どうしてもなかなか保育所の問題で正社員に復帰できず、短時間労働で働いている者がいました。その者が、私も確認はせずにそのまま
厚生年金に入っていたんですけど、以前、社会保険事務所から、うちの診療室のスタッフの全部そのうち勤務時間とか調べまして、残念ながら二名が三十時間以下だと。ですから、逆に、
厚生年金に入れじゃなくて、残念ながら入っているものを駄目ですと却下されました。
そういう
意味では、逆に、短時間
労働者の
方々が今までせっかくこの
厚生年金に入っていたのが、三十時間以内で、うちも大
企業じゃございませんので、小
企業でございますので、今回のこの
法案が通りますと、労使が合意の下に、二十時間以上であれば今回また
厚生年金に入れることになっておりますので、うちのスタッフも首を長くして待っておりますので、是非ともこれは、私も現場の感覚を持っています、また、本当に今人材が不足しておりまして、この
厚生年金に入れるか入れないかというのが非常にやはり
労働者から見れば
一つの大きな指標になりますので、是非ともそこは進めさせていただきたいと思っております。
そして、時間もあれなんで、
最後にGPIFについて聞かせていただきたいと思います。
年金の
給付に関しましては、
保険料と税のほか、積立金が充てられております。
公的年金制度の
信頼を高めていくためには、
年金積立金を適切に運用し、
長期的に収益を上げていくことが重要であるということは、これも誰でも
理解できるところでございます。そこで、次に、
年金積立金を運用するGPIFについてお伺いさせていただきたいと思っております。
年金積立金の運用
状況については、先日、十一月の二十五日に発表されました、
平成二十八年七月から九月期のGPIFの運用
状況が二・四兆円プラスであったことが公表されました。その後、更にそれを上回る収益が出ているのではないかという一部の報道もございました。このようなニュースは、確かに喜ばしいことでありますが、短期的な損失を取り上げて不安をあおることが不適切であると同時に、短期の成果のみで積立金の運用全体を評価するべきではないと私は
考えております。これらの運用実績の数字、あくまでも株式等の資産の時価での評価損益であって、実際に市場で売買された損益ではないということを
理解していただきたいと思っております。
そこで、GPIFは
長期投資家であり、
長期にわたり資産を保有し続けることで利子や配当収入を安定的に
確保することも重要だと思っております。大事なことは、こうした
長期投資の利点を生かした上で
長期的な
状況がどうか、
年金財政上、利回りを
確保できているかどうかという点であります。
そこで、
長期的に見て
年金積立金の運用
状況がどのようになっていて、
年金財政にどのような影響を及ぼしているのか、あわせて、このような重要な
年金積立金の運用を行うGPIFについて、今回の
改正によってこの組織ガバナンス
改革をどのように行うかについてお伺いをさせていただきたいと思います。