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2017-01-19 第192回国会 参議院 議院運営委員会 閉会後第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成二十九年一月十九日(木曜日)    午後一時四十一分開会     ─────────────    委員異動  一月十八日     辞任         補欠選任      浜口  誠君     小林 正夫君     ─────────────   出席者は左のとおり。     委員長         山本 順三君     理 事                 石田 昌宏君                 塚田 一郎君                 牧野たかお君                 浜野 喜史君                 吉川 沙織君                 石川 博崇君                 仁比 聡平君                 東   徹君     委 員                 足立 敏之君                 今井絵理子君                 小川 克巳君                 小野田紀美君                 佐藤  啓君                 佐藤 正久君                 自見はなこ君                 中西  哲君                 藤木 眞也君                 宮島 喜文君                 伊藤 孝恵君                 小林 正夫君                 田名部匡代君                 真山 勇一君                 高瀬 弘美君                 三浦 信祐君    委員以外の議員        議員       木戸口英司君         ─────        議長       伊達 忠一君        副議長      郡司  彰君         ─────    事務局側        事務総長     郷原  悟君        事務次長     岡村 隆司君        議事部長     小林 史武君        委員部長     笹嶋  正君        記録部長     金子 真実君        警務部長     金澤 真志君        庶務部長     木下 博文君        管理部長     宮崎 一徳君        国際部長     鈴木 千明君    裁判官弾劾裁判所事務局側        事務局長     松本 智和君    裁判官訴追委員会事務局側        事務局長     藤井 宏治君    国立国会図書館側        館長       羽入佐和子君        総務部長     田中 久徳君     ─────────────   本日の会議に付した案件 ○参議院国立国会図書館裁判官弾劾裁判所及  び裁判官訴追委員会平成二十九年度予定経費  要求及び平成二十八年度予定経費補正要求(第  3号)に関する件     ─────────────
  2. 山本順三

    委員長山本順三君) ただいまから議院運営委員会を開会いたします。  まず、事務総長から御挨拶がございます。
  3. 郷原悟

    事務総長郷原悟君) お許しをいただきまして一言御挨拶申し上げます。  昨年十二月十四日の本会議におきまして事務総長に選任されました郷原でございます。大任を仰せ付かりまして、誠に身の引き締まる思いでございます。もとより浅学非才、微力でございますけれども、誠心誠意全力を傾けて職務に専念してまいりたいと考えております。  どうか、議長、副議長議運委員長を始め諸先生方にはなお一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。  よろしくお願いいたします。(拍手)     ─────────────
  4. 山本順三

    委員長山本順三君) 次に、参議院国立国会図書館裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会平成二十九年度予定経費要求及び平成二十八年度予定経費補正要求(第3号)に関する件を議題といたします。  事務総長説明を求めます。
  5. 郷原悟

    事務総長郷原悟君) まず、平成二十九年度予定経費要求について御説明申し上げます。  お手元資料一枚目及び二枚目を御覧ください。  本院の要求額は四百四十二億一千万円余でございまして、前年度と比べ七億六千二百万円余の減額となっております。その理由は主に通常選挙の実施に伴い必要となる経費減額となることによるものでございます。  要求事項のうち、国会権能行使に必要な経費は、議員歳費議員秘書手当等議員秘書関係経費のほか、議員会館維持管理運営費等でございまして、要求額は二百二十九億八千七百万円余でございます。  参議院運営に必要な経費は、職員人件費事務費等でございまして、要求額は百五十四億五千九百万円余でございます。  参議院施設整備に必要な経費要求額は十四億八千九百万円余でございます。  民間資金等を活用した参議院施設整備に必要な経費は、議員会館不動産購入費でございまして、要求額は四十二億六千八百万円余でございます。  国会予備金に必要な経費要求額は五百万円でございます。  次に、お手元資料三枚目及び四枚目を御覧ください。  国立国会図書館要求額は二百二十二億一千三百万円余でございまして、前年度と比べ二十六億五千六百万円余の増額となっております。これは主に関西館第二期第一段階施設整備に必要となる経費増額によるものでございます。  要求事項のうち、国立国会図書館運営に必要な経費は、人件費等でございまして、要求額は九十五億五千七百万円余でございます。  国立国会図書館業務に必要な経費は、国会サービス経費及び情報システム経費等でございまして、要求額は七十四億三千三百万円余でございます。  科学技術関係資料収集整備に必要な経費要求額は十億九千三百万円余でございます。  国立国会図書館施設整備に必要な経費要求額は四十一億二千九百万円余でございます。  次に、お手元資料五枚目及び六枚目を御覧ください。  裁判官弾劾裁判所要求額は一億一千二百万円余、裁判官訴追委員会要求額は一億二千九百万円余でございまして、これらは裁判官弾劾裁判及び罷免の訴追に必要な経費であり、その主なものは人件費及び事務費でございます。  最後に、平成二十八年度予定経費補正要求(第3号)について御説明申し上げます。  お手元資料七枚目から十枚目を御覧ください。  本院、国立国会図書館裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会補正要求は、いずれも不用により既定予算の一部を修正減少しようとするものでございます。  本院につきましては五億一千三百万円余、国立国会図書館につきましては九千六百万円余、裁判官弾劾裁判所につきましては四百万円余、裁判官訴追委員会につきましては三百万円余をそれぞれ減額することといたしております。  以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
  6. 山本順三

    委員長山本順三君) 本件につきましては、本日の庶務関係小委員会図書館運営小委員会及び理事会において審議してまいりました。  本件につき質疑のある方は御発言願います。
  7. 吉川沙織

    吉川沙織君 民進党吉川沙織でございます。  この場では二問だけ質問事務総長に対してさせていただきます。  平成二十六年から我が会派指摘し続けております職員間の繁忙度の差の解消に関しては、職員全体、つまり管理職一般職員意向を全体的に把握した上で適切な人員配置を行う必要があると考えます。  事務総長参議院事務局のトップとして事務局全体を見た上で配置等を行っているかとの昨年の質問に対し、当時の事務総長は、「今まで足りなかった側面についても十分に目配りしてまいりたい」と答弁されましたが、この点につきまして新事務総長の御見解をお伺いいたします。
  8. 郷原悟

    事務総長郷原悟君) お答えいたします。  事務局では、例年三月頃、非管理職を対象として意向調査を行い、本人の希望を把握した上で配置換えを行っております。  昨年一月の本委員会における吉川理事からの御指摘も踏まえ、時期を限らず、様々な機会を捉えて、職員希望状況等の把握に努めております。  全職員希望に沿った配置換えを行うことは難しいことでございますけれども、今後も引き続き事務局全体に十分に目配りをしてまいる所存でございます。
  9. 吉川沙織

    吉川沙織君 引き続き、事務総長にお伺いいたします。  参議院事務局は、定員規程により定員は定められていますが、部局ごと定員に対する規程はございませんし、その縛りもありません。  先ほどの庶務関係小委員会でも指摘をさせていただきましたが、予算定員とそこに配置されている実員に若干なりとも乖離状態があり、それが事務局部門調査部門で大きくバランスを欠いている状態、これが現状であると承知しております。これを是正することが職員間の繁忙度の差の解消にも一定程度寄与することになるものと考えますが、このバランスを欠いている現状に対しまして新事務総長見解を伺います。
  10. 郷原悟

    事務総長郷原悟君) 本院といたしましては、政府定員削減計画に協力してきております。これによりまして、基本的に庶務管理部門を中心に削減してきた中で、国会事務局には多様な職種がございます、それらの職員を直ちに調査室異動させることは難しい面もございます。  しかしながら、立法補佐機能の根幹を成す調査室において定員との乖離は決して望ましいものではございませんので、引き続き、新規採用等を通じまして必要な人員をしっかりと確保し、乖離解消に努めてまいりたいと考えております。
  11. 吉川沙織

    吉川沙織君 今、二問、新しい事務総長にお伺いをして、それぞれ答弁をいただきました。昨年と同じ質問でございます。  予算定員実員乖離状態、そして公務部門全体の人事政策につきましては、どのような立場になろうとも、今後も引き続き注視してまいりたいと思いますので、新しい事務総長での取組、期待をしておりますので、是非お願いいたします。  終わります。
  12. 山本順三

    委員長山本順三君) 他に御発言もないようですから、本件に対する質疑を終了いたします。  次に、本件につき御意見のある方は御発言願います。
  13. 吉川沙織

    吉川沙織君 民進党吉川沙織です。  我が会派は、平成二十九年度参議院予算案反対立場から意見表明を行います。  参議院事務局は、平成二十六年四月八日、「今後の事務局体制整備について」をお示しになり、また、昨年一月二十一日の当議院運営委員会において、当時の事務総長から、職員繁忙度の差の解消定員実員乖離解消の二点について努力する旨の答弁がありました。  しかしながら、参議院事務局内における人員配置予算配分業務改善について、現段階においていまだ十全な改善が図られたとの評価ができないことから、一昨年、昨年に引き続き反対せざるを得ません。野党第一会派として、参議院予算案反対せざるを得ないのは、立法府に身を置く議会人の一人として断腸の思いです。  参議院事務局の場合、全体の予算定員参議院事務局職員定員規程で定められている一方、部局ごとの実際の定員については縛りがないのが現状です。  この予算定員実員の差の乖離については、平均的に乖離しているわけではなく、部局ごと乖離が非常に大きいと承知をしております。例えば、事務局部門に比し、立法調査機能の充実のため増員されているように見えながらも、実態上、十分な人員配置がなされていない調査部門は、予算定員よりも少ないということです。  昨年の意見表明において、部局ごと予算定員実員乖離改善することで全体的な改善につながるのではないかとの提案をいたしました。我が会派が以前から指摘してきた職員間の繁忙度の差の改善にもつながると考えたからです。しかしながら、昨年の取組を通じて人員配置予算配分業務改善について十全な改善が図られたとは言い難く、改善に向けた努力、講ぜられた措置が不十分であると評価せざるを得ません。  我々参議院議員に一番身近であり、議員を補佐する公務部門である参議院事務局は、国民的要請を踏まえて、その必要性、価値が認められた制度として法律などにより設けられた各組織があります。運営面から本会議委員会をサポートする会議運営部門内容面からサポートする調査部門参議院活動を多角的にサポートする総務部門があり、どれも皆、立法府である参議院を支えるために重要な組織です。  参議院事務局採用パンフレットには、参議院事務局に採用された職員は、原則として、会議運営部門調査部門総務部門の三部門を経験した後、各自の能力、適性、意欲に応じ各部門で実力を発揮することになると明記されています。三部門バランスよく経験できるよう配置転換を行うためにも、どの部門のどの部課室で経験を積んでも参議院職員としての基礎的な知識を習得できる体制を整える必要があると考えます。  もちろん、完全に同種同一業務を行っていない組織客観的指標として信頼度に欠ける数値で繁忙度を測ることはできませんが、どのような視点から見ても余りに大きな格差が存在するならば、それは組織職員のためにならないと考えます。現在はその差が余りにも大きいという認識です。  また、予算定員実員乖離は、職員配置転換の際にも問題を引き起こす可能性があります。  参議院事務局における職員配置について、管理職を除く職員に対しては三月に定期異動に向けた意向調査を行い、人事当局が上司を通さずに個々の職員希望を直接把握していると昨年の庶務関係小委員会において事務局から答弁がありました。  組織である以上、それが企業であれ公務部門であれ、希望が全てかなわないのは当然のこととはいえ、予算定員実員乖離状況のために、希望どおり異動が一定数できなくなっていることが皆無であると果たして断言できるでしょうか。  これまでの間、こうした問題について再三指摘申し上げてきたにもかかわらず、現在もなおそれが改善されておらず、職員間の繁忙度には差が生じているものと考えます。  その解消に当たっては、参議院事務局、特に国会役員でもある事務総長は、予算定員実員の差を埋めるとともに、人員配置を行うに当たっては、管理職一般職員の区別なく、参議院職員全体に目配りをした上でこれを行い、その上で適切な配置を行うべきであると考えます。  立法府たる参議院参議院を支える全ての職員の将来のためにこれらを申し上げ、一刻も早いこれらの問題の改善を期待し、意見表明といたします。
  14. 仁比聡平

    仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、平成二十九年度参議院予算について反対立場から意見を申し上げます。  その第一は、情報監視審査会運営経費が計上されていることです。  情報監視審査会は、憲法基本原理を根底から覆す特定秘密保護法の下で、国会秘密会を常設し、政府秘密保全体制国会を組み込む、国会法等の改正の強行によるものであり、議会制民主主義を壊すものです。その経費を認めるべきではありません。  第二に、議員関係経費についてです。  議会雑費としていわゆる委員長手当が計上されていますが、国会役員を特別扱いする特権的な制度は廃止すべきです。  また、議員文書通信交通滞在費は、かつて滞在費の名目で現在の月額百万円に増額されました。しかし、在京議員に対する滞在費分支給国民から見て合理的説明が立ちません。見直すべきであるとして改善を求めてまいりましたが、全く改善をされておりません。改めて見直しの議論を提起したいと思います。  以上、意見といたします。
  15. 東徹

    東徹君 日本維新の会の東徹です。  平成二十九年度参議院予定経費、そして同じく平成二十九年度裁判官弾劾裁判所予定経費、そして平成二十九年度裁判官訴追委員会予定経費については、反対をさせていただきます。  理由は、各議院役員等、すなわち議長、副議長常任委員長事務総長特別委員長参議院調査会長憲法審査会会長及び情報審査会会長には、国会会期中、土曜日、日曜日、祝日も含めて日当六千円が支給されております。裁判官弾劾裁判所裁判長裁判官訴追委員会委員長も同様であります。  この日当六千円の支給は、当然、国民税金であり、開催もされていない土曜日、日曜日、祝日にも支給されるという現状は、国民目線から見れば税金泥棒と言われても仕方がありません。各地方議会では、このような手当財政状況も厳しいということもあり次々に廃止をいたしており、国会が一番遅れていると言えると思います。これは全て廃止すべきであります。  次に、文書通信交通滞在費についてでありますが、ここにいる全員の方はよく御存じのとおり、毎月百万円が支給されており、その半分の五十万円は歳費と一緒に支給されております。何に使ったかの使途報告は一切ありません。  地方議会では政務活動費というものが支給されており、度々不適切に使われており問題になっております。国会議員だけが使途報告をしなくてもいいという特権が許されるのは問題であります。  この文書通信交通滞在費は、国会議員のお小遣い、ポケットマネーとやゆされております。使途報告をすべきであります。  また、初めて当選された方はよく御存じだと思いますが、月の途中から任期が始まった場合、たった一日でも丸々百万円が支給される制度であります。本来は歳費と同じように日割計算されるべきであります。  次に、立法事務費についてでありますが、会派支給することとなっておりますが、現行では会派二人以上となっているにもかかわらず、一人会派まで認めてしまい、個人に対して支給されている文書通信交通滞在費と何ら変わりません。せめて会派と言われる二人以上に支給すべきであります。  また、この際申し添えておきたいことが三点あります。  公用車の使い方に問題があると思います。  専用車というのが本当にどこまで必要なのでしょうか。議員を乗せずに動いていない時間が余りにも多くないでしょうか。公用車を全て否定はいたしませんが、せめて効率よく、もっと使い勝手のいい活用、運用の仕方に見直していくべきであります。  清水谷宿舎の建て替えにつきましては、これまでも反対をしてまいりました。  宿舎は、麹町宿舎清水谷宿舎、二つの宿舎がありますが、人件費だけを捉えてみますと年間二億一千万円掛かっており、人件費だけでも議員一人当たり年間百二十一万円の管理費のコストが掛かっております。月にすれば毎月議員一人当たり十万円の管理費が掛かっております。それで、宿舎の家賃からすれば、余りにも管理費も非常に高い、世間とは大きくずれた形になっております。是非見直しを検討すべきであります。  国立国会図書館についてでありますが、会計検査院から指摘がありました。  平成二十六年図書購入の件ですが、九億五千四百九十二万円の購入を随意契約していた問題であります。このようなことがないよう、一般競争入札を徹底していただきますよう申し添えておきます。  以上、私からの意見表明とさせていただきます。
  16. 山本順三

    委員長山本順三君) 他に御発言ございませんか。──他に御発言がなければ、これより採決を行います。  まず、参議院平成二十九年度予定経費要求につき、事務総長説明のとおり、これを了承することに賛成諸君挙手を願います。    〔賛成者挙手
  17. 山本順三

    委員長山本順三君) 多数と認めます。よって、これを了承することに決定いたしました。  次に、国立国会図書館平成二十九年度予定経費要求並び参議院国立国会図書館裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会平成二十八年度予定経費補正要求(第3号)につき、事務総長説明のとおり、これを了承することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 山本順三

    委員長山本順三君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  次に、裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会平成二十九年度予定経費要求につき、事務総長説明のとおり、これを了承することに賛成諸君挙手を願います。    〔賛成者挙手
  19. 山本順三

    委員長山本順三君) 多数と認めます。よって、これを了承することに決定いたしました。  本日はこれにて散会いたします。    午後二時一分散会