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磯崎仁彦君 ありがとうございました。
是非、
推進をしていっていただければというふうに思っております。
次の
質問でございますが、
CO2の
削減、これをどういうふうに評価をしていくかということについて御
質問をさせていただきたいというふうに思っております。
CO2、
温室効果ガスの
削減というと、よく部門別に見ていくということがございます。例えば産業部門でどうなのか、あるいは運輸部門でどうか、
エネルギーの転換部門、あるいは家庭部門、業務部門、こういった部門ごとに
目標を持って
削減をしていきましょうということは、これはまさに今行われているところでございます。二六%
削減においては、家庭部門、業務部門、これが四割ぐらい
削減をしなければということで
目標を持っているわけでございますので、これはこれとして当然必要な
方向性なんだろうというふうに思っております。
ただ、他方で、例えば
企業単位で
CO2の
削減をしていく、こういったことも恐らく必要なんだろうというふうに思っております。
ただ、私は、先ほど
お話をさせていただきましたように、
CSRの部署にいたということで、
環境の報告書、いろんな業界の
環境の報告書をたまに見ることがございます。今回、鉄鋼
関係のある
会社の
環境白書というものを見てみました。その中で、
一つ、鉄のライフサイクル、これは鉄鋼メーカーでございますので、鉄鋼を作る
会社という
意味で、鉄のライフサイクルという
言葉がその
環境白書の中で出てまいりました。まさに、鉄のライフサイクルということで
CO2の
削減を考えるべきだという、そういう主張がこの
環境白書の中では載っておったということでございます。
これはどういうことかというと、まさに鉄鋼というのは素材でございますので、素材を作ると。素材を作って、それを例えば工業
製品としてその素材というのは使われるわけでございます。例えば機械であるとか車であるとかレールであるとか橋であるとか、こういったいろんなものに鉄鋼というのは使われるわけでございますけれども、例えばその素材自体を軽量化をする、あるいは長寿命化をすることによって、いわゆる省資源、省
エネルギー、あるいは
CO2の
削減ということが実際に行われることによって
環境負荷というものが小さくなる、低減をしていく、こういうことがあるわけでございます。まさに
自分たちの作った素材、これが
商品になる段階で、まさに
商品自体がいわゆる低
炭素化をしていくということがあるわけでございます。
さらに、その
環境白書を見ますと、例えばある工業
製品が二十年、三十年たって寿命を迎えた、ただその寿命を迎えても鉄そのものは命は終わりませんと。スクラップとして再び鉄鋼の生産ということに戻って、さらにまた新たな
商品を作っていくことに使われていくということで、ずっと循環をしていく、こういうことが鉄、鉄鋼の場合にはあるんだということが記されておりました。
例えば
企業単位で見るとなれば、例えば鉄鋼メーカーが
自分たちの
会社の中でどれだけ
CO2を
削減をしていったのか、これだけで見られるということでございますけれども、まさにこの
会社が例えば軽量化をした鉄鋼をイノベーションで開発をした、そうなりますと、その段階ではたとえ
CO2の
削減が工場内ではできなかったとしても、それが
商品に使われることによって例えば車が軽量化をしていく、そのことによって車の
燃費が良くなって
CO2が
削減が図られる、さらにそれがスクラップをされることによって、またそれを新たに鉄鋼を作ることなくそれが新たな
製品として循環をしていくという、トータルで見れば非常に
CO2の
削減に貢献をしている。こういうことを
是非ともやはり評価をする、こういうことが必要なのではないかということがこの鉄のライフサイクルという中に記載をされておりました。
まさに、こういった全体、ライフサイクルとして
CO2というものを見ていく、こういう発想は非常に重要なのではないかなというふうに思っております。
こういった評価の仕方について、今、現実、どういう
状況になっているのかということについて
是非お伺いをしたいというふうに思っております。