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竹谷とし子君 やっぱりもっともっと来ていただきたいなと思うんですね。補助金があっても単価が低いと
利用されないんですね。札幌から中標津空港に行くにもお金が掛かりますし、バスをチャーターするにも今お金がかなり掛かるようになっております。東京―中標津間の一往復しようと思うと十万円近くなってしまうようなそういう地域でございまして、現実問題としては、啓発だけしていただいても実際足を運んでいただくということが大変難しい地域でございます。
そうしたことから、協議会をつくっていただいたということは一歩前進であるというふうに評価しているわけでございますけれ
ども、後押しをしていただきたいことがございます。資料をお配りさせていただきました。資料の二枚目の方をまず見ていただきたいと思うんですけれ
ども、
北方領土隣接地域周遊・観光ルートの形成ということで、これは北海道の根室
振興局が作られた資料でございます。この一市四町の隣接地域、上から羅臼町、標津町、そして少し内陸部に入りまして中標津町、そして別海町、根室市というふうになっていますけれ
ども、
大臣も根室に行かれてちょっと寂しい感じがされたのではないかと
思いますが、人口が減ってくると、やはり家もぽつんぽつんと空き地が増えてきておりますし、建物も相当古くなっているものが公共施設においてもあちこちに散見をされている
状況でございます。
しかし、様々な観光資源がここにはございます。例えば、羅臼町ではホエールウオッチング、バードウオッチングなどができるわけでありますけれ
ども、観光船の待合所、これ新規
整備をしていただきたいという要望が地元から上がっています。そういったものを造ってあげることによって、もっともっとお客様を誘致することもできるようになってくると
思います。
また、標津町ではカリカリウス遺跡の活用ということを検討されています。これ、一枚目の資料のところに標津町の教育
委員会が作成した資料、付いていますが、文化財に指定されています。昭和五十四年でございますが、私が小学生の頃でございまして、見学に行ったことをよく記憶にとどめています。竪穴式住居というものが跡が残っておりまして、一万年にわたって人の営みがそこにあったのであろうという証明になっています。穴を掘って、そこに屋根を作って生活をされていたというふうに
考えられるわけでありますが、その竪穴式住居というものを復元をしたものをその当時見た記憶がございますが、相当古くなっております。これをもう一度作るということも地元では要望に上がっているところでございます。
中標津町では、北根室ランチウェイという、地元の方が、佐伯さんという方ですけれ
ども、自費で、自分の財産を使って歩く道を
整備して、これ口コミでどんどん広がってきております。中標津町でも後押しをするように今広報活動を
支援されているというふうに伺っておりますけれ
ども、これも非常にすばらしい観光資源でございます。
また、別海町では牛、酪農が盛んで、また漁業も盛んでありますけれ
ども、チーズやバターを作ったりする体験施設、既にございます。
また、根室市においては望郷の岬公園の
整備、これ、もう既に予算の中に入れていただいているというふうにも聞いておりますけれ
ども、
整備をする。また、民泊、漁業体験ができる、そういったところもございます。
こうした地元からの要望に応えてしっかりとこれを
推進をしていくと。特に財政面において、ここまでお金が行き渡らなくて放置をされているというものも多いので、これをしっかりと国が後押しをしていくということが
北方領土問題の啓発に向けても大きな後押しとなっていくと
考えております。
この点につきまして、道路を始めインフラ保全の予算、そして地域社会の維持のために人口減抑制、新規雇用者の増加のためにも観光客等
交流人口を増加させる、その上で航空運賃の低廉化、また雇用
機会拡充のための
施策、大きく進めていっていただきたいと思っておりますけれ
ども、
最後に
鶴保担当大臣にお
考えを伺いたいと
思います。