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初鹿委員 中
学校が四件なんですよね。つまり、
授業でやはり飛び込みがまだやられている。これはもう一回徹底しないといけないと思うんです。
それと、障害になって見舞金が払われるようなことになっていなくても、頭を打って病院に行ったりしているケースだってあるわけですよね。そこはさすがに把握をしていないので、お答えは求めませんけれども、もう一回、プールでの飛び込みは禁止だというのを徹底してもらいたいと思います。
それと同時に、
高校は
授業での飛び込みが禁止されていないんですね。
ことし、都立
高校で事故がありました。皆さんのところに絵、イラストを配付しておりますが、この
高校は
授業中にどういうことをやっていたかというと、見てください、
先生がモップを差し出して、これを飛び越して飛び込むような
指導をしていたんです。モップがあると、高く一回飛び上がるから、高く行って落ちていくときに入水角度がつくんですよ。そうすると、そのまま下に落ちていって頭を打つ確率が高くなるという、水泳を教えている方々だったら絶対にやらせないようなことが今どきやられていて、事故になってしまったということなんです。
そもそも、こういう
指導自体、徹底してなくしていかなければならないと思うんですけれども、プールの水深がないところで、
高校生といえども飛び込みを勧めるというのは私はやはりいかがなものかなというふうに思います。
こちらは東京新聞の記事、シドニー・オリンピックの銅メダリストの源純夏さんも、
授業での飛び込みは
高校も禁止すべきだということを言っております。また、東京
大学教育学部附属中
学校の井口
先生も、
高校での
授業の飛び込みは禁止するべきだと書いています、水深の浅い
学校プールで飛び込みを行うのはリスクが高過ぎると。
もう一枚めくっていただきたいんですけれども、次は、これは
平成十七年に
日本水泳連盟が出している、プール水深とスタート台の高さに関する
ガイドラインというものがあります。
実際に競技を行っている方々からすると、競技で飛び込みをして、泳いで記録を出すということになるので、飛び込みの練習というのは必要になってくるんですけれども、それでも、やはり水泳連盟は危惧をしているんですね。スタートから六メートルまでの水深が一・三五メートル未満のプールではスタート台の設置を禁止しているんです。でも、完全に安全な水深となると水深三メートル以上にならなければならないから、非現実的だから、やむを得ずこれぐらいの水準の飛び込み台だったらいいだろうというような、そういう
基準を出しているんです。
一枚めくっていただいて、ただ、この
ガイドラインでもこう書いてあるんですよ。絶対安全な
基準という性格ではなくて、現実的な妥協点だ、「本
ガイドライン通りの設定で実施した飛び込みのスタートであっても、陸上、水中での姿勢・動作等の要因が複合すれば、プール底に頭部を強打して、飛び込み事故が起こるのも事実である。」事実であると書いてあるんですよ。
もう一枚めくっていただいて、こちらは
鈴木浩二さんという
日本水泳連盟ジュニア
委員長の方が
日本水泳連盟の出している雑誌に書いたものですけれども、この
ガイドラインについての論文で、
ガイドラインの目指すものということで、二枚目の結論が、「本
ガイドラインどおりの設定で実施した飛び込みのスタートであっても、陸上、水中での姿勢・動作等の要因が複合すれば、プール底に頭部を強打して、飛び込み事故が起こるのも事実であると
考えられます。」
水泳を実際に行っている専門家の方々も、やはり水深の浅いところで飛び込みを行えば事故になる可能性はあるんですよということを言っているわけです。
そういう中で、
高校の
授業で本当にやる必要があるのかということを
考えていただきたいんです。競技をする人には必要だと思いますが、一般の人は、今どこのプールに行っても飛び込み禁止ですよね。
基本的に、飛び込みをプールでする環境なんて普通の人はないんです。その人
たちに、そういう
生徒たちに飛び込みを教える必要性というのは全くないと思います。水深が一メートル、一・一メートルとか一・二メートルのところで、危険な状況があるかもしれないと思いながら
授業で実施をし続けるというのはもはや限界じゃないかというふうに私は思うんです。
これは、
学習指導要領で小中は禁止をしたわけですから、
高校も禁止するべきだと思うんですよ。今
議論をしている最中だということなので、ぜひ
高校での
授業の禁止の
検討を始めていただきたいと思います。
それと同時に、その
検討が行われている間でも事故があっては大変なことでありますので、とにかく、今は冬ですから、今やっても忘れられても困るので、来年の年度が明けたら、ぜひ、こんなモップを出して飛び越させるような
指導はやるなとか、きちんと水深を
考えて、水深が足りないときは部活動だとしても飛び込みは配慮をしてやらなければいけないとか、そういう踏み込んだ通知を出していただきたいと思いますが、
大臣、いかがでしょうか。