○小沢(鋭)
議員 お答え申し上げたいと思います。
今、浦野
委員からも、感慨深い、こういうお話がございました。ともにこの
法案を何とか仕上げたいと思って努力をしてきた仲間の一人として、本当に私も大変感銘をしながら聞いていたわけであります。
この経緯でありますけれども、まず議連の話で申し上げますと、私どものこの
議員連盟ができたのは二〇一〇年だったと思います。まだそのときは民主党政権だったわけでありまして、そういう中にあって、この
議員連盟を立ち上げて、そしていわゆるカジノということではなくて、カジノを含む複合施設、IR施設をつくるんだ、
特定複合観光施設、それをつくるんだ、こういうことで超党派で集まらせていただきました。
そのときにいろいろな勉強をしてきましたけれども、私が一番心に残っておりますのは、シンガポールのお亡くなりになったリー・クアンユー元首相の言葉でありまして、いわゆるカジノということは私は
個人的には余り好きではない、しかし、カジノを含むIR施設をシンガポールにつくるかつくらないか、こういう議論で考えたときに、それはやはりつくらないということになるとシンガポールは素通りされてしまう、パスされてしまう、そういうことを考えたときに、シンガポールの国として生き残っていくために私はIR
法案に
賛成するんだという発言をされた、大変名演説をされたということを私どもも聞きまして、そういうことを我々も思いながら頑張ろう、こういうふうに思ったことを思い出しております。
そのIR議連ですけれども、
検討の過程ではいろいろな勉強をしてまいりました。もう数十回やったでしょうか。先ほど来問題が出ております依存症の問題もマネーロンダリングの問題も、それぞれの問題で、それぞれの担当の
役所の
皆さんと、一対一でというか、一つの
役所の
皆さんと私ども議連としての勉強会をそれぞれ積み重ねてまいりました。また、そういう中にあって、有志で現地の視察も、シンガポールの方へ行かせてもらったり、また、それぞれの
議員は、ラスベガスへ行ったり、ドイツのバーデンバーデンに行ったりとか、そういった活動を積み重ねてまいりまして、
法案をつくらせていただいたわけであります。
その
法案でありますけれども、つくらせていただいた
法案を超党派としてとにかくまず出したい、こういう議論はしていたわけでありますけれども、なかなか各党のスタンスがそろわない。こういうことの中で、先ほど浦野
委員からお話がありました
平成二十五年六月七日、日本維新の会として、
特定複合観光施設区域の整備の
推進に関する
法律案というのを、これは超党派の、ほかの党の
皆さんにも御了解をいただいて、とにかくこの流れをつくっていくために、我々単独でとにかく出させてもらいたいんだということで、御了解もいただいて出させていただきました。そして、同年の十二月五日、今度は超党派、無所属の
議員も含めて、超党派として改めて
法案を
提出し直しました。
それから、
平成二十六年六月十八日、これは、この
内閣委員会において
質疑をやらせていただきました。残念ながら、同年の十一月二十一日に、解散によってその案は廃案になり、そして、改めて
平成二十七年四月二十八日に、超党派として、先ほどお話が出ていました十条二項、これを一部付加して、出し直させていただいたということでございます。
感想をと、こういうことであれば、
個人的な話になって大変恐縮なんですが、苦節十年という言葉がありますが、そういった思いの中で、ずっとやらせてきていただいたわけであります。
ちなみに、
ストーカー対策法をきょうやりましたが、実は二〇〇〇年のときに、私は
議員立法であれを出させていただいて、桶川事件があって、超党派に変わってできたのです。これは
個人的な話で恐縮ですが、そういった私の思い出の深い
ストーカー法案とこのIR
法案が同じ日にこうやって
審議がされるというのは、本当に私にとっては感慨深いものであります。
何とかこの
法案を、
委員の
皆さんとともにしっかり協議をして仕上げてまいりたい、こう思っているところでございます。