○神山(洋)
委員 済みません、私の理解能力の問題なのか、余りよくわからなかったわけですが、しかし、きちっとした因果
関係を詰めていく、論理を詰めていくということは、我々の日常生活の中でももちろんそうではあるわけですが、国家の
重要政策を左右し、そしてそこに公金を投入するという
責任を負っている我々は、やはりもっとシビアにならなきゃいけないんじゃないかなということをまず
一つ、ここで御
指摘だけさせていただきます。
時間の都合もありますので、また改めてその
議論は別途させていただきたいと思いますが、関連もするので、改めて石原
大臣にお伺いをさせていただきます。
前段の、第一ステージの総括がどこまできちっとなされているかという
議論は、それはそれとして、第二ステージに移るのですという話を伺いました。
日本再興戦略二〇一六というものを大ざっぱに御説明いただきまして、いろいろ資料も含めて見せていただいていたところです。
その中で、やはり
一つ大きく掲げられていて、世の中的な着目も強いなという感じもしていますが、
名目GDP六百兆に向けて頑張っていくという話がありました。大変大事なことだと思いますし、現在の
GDPの規模五百兆そこそこというところから考えると、かなり野心的な目標でもあるなという実感は実は持っているところです。
大事なことは、先ほど来の
議論にも通ずるところではありますが、では、現在の五百兆そこそこの
名目GDPの段階から、どういうプロセス、どういう道筋をとって
名目GDP六百兆に持っていくのかというその具体的な中身の話だと私は思っています。
そこでまず、この資料を見ていて非常に不思議に思ったのが、やらなければならない骨子がいろいろ書いてある中で、当然ではありますが、そこに一定の目標値、ターゲットが書いてあるわけです。例えば、第四次
産業革命の
実現というところには、
付加価値を二〇二〇年に三十兆円つけるんだというふうに書いてあります。世界最先端の健康立国へというところには、市場規模、マーケットですね、二〇一一年の十六兆円を二〇二〇年には二十六兆円にするのだということが書いてあって、ほかのところであると、
投資金額、
付加価値、市場規模、消費額、いろいろなマーケットが書いてあります。
一つ不思議なのは、六百兆を目指すんだとおっしゃっていて、ここに
GDPのプラスオンの部分が、この領域の中でどのぐらいやるんだと書いてあるのであれば、こういうシェアで考えているのねというのはわかるんですが、六百兆円を目指すんですと言っている中での具体的な中身の目標値のところが、
GDPの話ではなくて、物によってはマーケットであったり、物によっては
付加価値の金額であったり、物によっては
投資の金額だったりするということ、これは実はばらばらなんですよ。
大臣、これはそろえた方がいいと思うんですが、いかがですか。