○浦野
委員 日本維新の会の浦野靖人でございます。よろしくお願いいたします。
没落ぎみの大阪からやってまいりました。きょうは、この
委員会は特に与野党含めて大阪の議員が多いので、先ほどの石原
大臣の発言のときに、はあっとみんななっていましたけれ
ども、大阪に住んでいる人間は別に没落していっているとは全く思っていませんので。今でも頑張ってやっていこうと、大阪は大阪で一致団結して、与野党を超えて頑張りますので、よろしくお願いをいたします。
この
内閣委員会に来る前は、私は、ほぼ厚生労働
委員会にいたわけですけれ
ども、厚生労働
委員会というのがいかに特殊かというのがここに来て最近よくわかるようになってまいりまして、きょうも、きょうの
委員会がちょっと長目ですけれ
どもという
委員長の
理事会での御挨拶があって、我々、厚生労働
委員会にいた人間からすると、こんなに短い時間で終わるのかという非常に驚きの
委員会の長さだったのでちょっとびっくりしたんですけれ
ども。特殊過ぎるという、きょうも厚生労働
委員会はちょっといろいろあってもめているようですけれ
ども、こっちに移ってよかったなとつくづく今思っております。
とはいうものの、
一つ目の
質問が保育士不足についてということで、厚生労働
委員会の方でも、私は、今までいろいろと、待機児童問題はもちろんですけれ
ども、その待機児童問題を解消するにはまず保育士をやはり育てないといけない、これが一番時間がかかって一番大変なんだということをずっと言わせていただいてまいりました。
加藤
大臣も、この問題についてはいろいろな
議論をこれまでもされてきたでしょうし、
政府としては、小学校の教諭の免許を持っている方だとかそういう方でもいいよというふうに
規制緩和という形で、保育士不足を何とか解消していこうということで対応していただいておりますけれ
ども、今
現状、保育園で起こっている問題というのは、まず、やはり保育士不足からくる問題で、子供
たちを預かることができない。保育園に先生がいないと子供は預かれませんので、まずそれができないということがよく起こっています。
保育園の箱は、予算をつけて工事に入れば、
一定期間かけたら、すぐに大体できます。一年かければ大体、保育園の箱はできるんですね。ところが、箱ができても保育士が不足しているので、予定どおりに実は定員を埋められない。開園するときに、二十人、三十人少ない人数で保育園を開園せざるを得ないような保育園が、実はもう今既に続出しております。これは、保育士不足、保育士を探せないということでそういう問題が起こるわけですけれ
ども。
もちろん、
大臣も御承知のとおり、大阪も待機児童が東京に次いでやはり多い地域であります。大阪は今、ではどういう対策をとろうとしているのか。
これもお聞きいただいているとは思いますけれ
ども、保育士でないとできない業務というのももちろんたくさん保育園にはあります。ただ、保育士でなくてもできるという業務もこれまたたくさんあります。私自身も保育園で保育士をやっていた人間として、別にこれは保育士の資格がなくてもできるということはもちろんたくさんあります、そういった業務を保育士の資格を持っていない人
たちでもしっかりと担えるように、
規制緩和をして、資格を持っていないけれ
ども保育園で子供
たちのために働きたいという方を採用できるように、今、
制度をつくろうとしております。
そこで問題になってくるのは、保育の質が下がるのではないかという、よく言われることですね。私は、残念ながら、そんなことを言っていられる時代はもう終わったと思っています。保育士の質はもう既に下がっています。というのは、保育士を採用するときに、競争がもう既にありません。採用試験をして、来ていただける保育士全員を採用しないと、保育士の定数を埋められないんですね、今既に。採用試験で競争がないということは、全く質の
向上につながらない。これがもう既に数年前から起こっているんですね。
いや、私の保育園に採用される保育士は皆、優秀ですよ。優秀な保育士しか雇いませんけれ
ども。でも、やはり、待機児童がたくさんいて、もうそんなこと言っていられへんところというのは、もう誰でもいいから採用したいわけですね。でも、競争のないところに質の
向上なんて絶対に生まれませんから、もう既に保育士の質の低下は起きつつあるんです。
そうであるならば、やはり、子供のために頑張りたいんだという意識の高い人
たち、資格は持っていないけれ
どもそういった人
たちをしっかりと採用していきたい、保育園を運営している方々からもそういう声がやはり聞こえてきます。そういったことを進めようとしていますけれ
ども、国としてそういったことにどういうふうに対応しておられるのか、
大臣にお答えをしていただきたいと思います。