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2016-11-25 第192回国会 衆議院 地方創生に関する特別委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成二十八年十一月二十五日(金曜日)     午後零時二十分開議  出席委員    委員長 木村 太郎君    理事 池田 道孝君 理事 後藤 茂之君    理事 新藤 義孝君 理事 田中 英之君    理事 山口 俊一君 理事 坂本祐之輔君    理事 宮崎 岳志君 理事 桝屋 敬悟君       伊藤 達也君    江藤  拓君       大野敬太郎君    加藤 寛治君       勝俣 孝明君    小泉進次郎君       佐藤ゆかり君    坂井  学君       菅原 一秀君    谷川 とむ君       中谷 真一君    平井たくや君       福田 達夫君    牧島かれん君       三ッ林裕巳君    宮川 典子君       務台 俊介君    山田 賢司君       佐々木隆博君    武正 公一君       福田 昭夫君    横山 博幸君       渡辺  周君    江田 康幸君       吉田 宣弘君    田村 貴昭君       宮本 岳志君    小沢 鋭仁君       椎木  保君     …………………………………    国務大臣    (地方創生担当)    (まちひと・しごと創生担当)          山本 幸三君    内閣府副大臣       松本 洋平君    内閣大臣政務官     務台 俊介君    衆議院調査局地方創生に関する特別調査室長     佐々木勝実君     ――――――――――――― 委員の異動 十一月二十五日  辞任         補欠選任   小川 淳也君     佐々木隆博君 同日  辞任         補欠選任   佐々木隆博君     小川 淳也君      ――――◇―――――
  2. 木村太郎

    木村委員長 これより会議を開きます。  この際、山本国務大臣松本内閣府副大臣及び務台内閣大臣政務官から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。山本国務大臣
  3. 山本幸三

    山本(幸)国務大臣 まちひと・しごと創生担当大臣地方創生を担当する内閣特命担当大臣として、御挨拶申し上げます。  我が国は、中長期的に直面する静かなる危機、すなわち本格的な人口減少社会への突入というこれまでにない局面を迎えており、特に地方少子高齢化過疎化の最前線に立たされています。  我が国人口減少は、全体的な動向において歯どめがかかるような状況とはなっておらず、東京圏への一極集中傾向は依然として継続しています。また、消費や生産といった経済活動についても東京圏への集中が続いており、その他の地域との間には、所得水準にも差が見られます。これは、地方では労働生産性が低いなど、稼ぐ力が依然として弱いことの証左ですが、換言すれば、地方こそ成長の余地があり、その潜在力を秘めた、いわばこれからの成長主役です。  地方が衰退することを放置して、我が国が栄えることはありません。地方創生なくして我が国創生なし、こうした覚悟のもとで地方創生に取り組んでいく決意であります。  二年前、安倍内閣地方創生を喫緊の政策課題に掲げ、以来、これに正面から取り組んでまいりました。これまで、国は、二〇六〇年までを視野に入れたまちひと・しごと創生長期ビジョンを策定するとともに、五カ年の施策基本的方向性を示すまちひと・しごと創生総合戦略を策定し、東京一極集中の是正、若い世代の就労、結婚子育て希望実現地域特性に即した課題解決基本的視点として掲げました。この総合戦略は、地方創生をめぐる最新の状況も踏まえて、政府として、本年末を目途に改定を行うこととしております。また、地方公共団体においても、昨年度までに地方版総合戦略の策定がほぼ完了したことから、国と地方が一体となった地方創生取り組みが、本格的な事業展開の段階へと進んでおり、施策の一層の推進を行ってまいります。  私は、地方創生実現のため、地方平均所得向上させ、ローカルアベノミクスを全国津々浦々まで浸透させるべく取り組んでまいります。地方に、仕事が人を呼び、人が仕事を呼ぶ好循環を確立するため、豊かな自然、固有の歴史、文化、特色ある農林水産物等の魅力を生かし、農業、観光等さまざまな分野地域資源の価値を高め、海外含めその市場の拡大を図るローカルブランディング、地域に眠るすぐれた技術の事業化を掘り起こすローカルイノベーション、そして地域経済の七割を占めるローカルサービス生産性向上三つの角度から、関係府省の施策と連携しつつ、地域の稼ぐ力の向上に取り組んでまいります。  人口東京一極集中が進行する状況において、地方移住潜在的希望者地方への移住、定着に結びつけ、地方への新しい人の流れづくりに取り組むことも急務となっています。  地方での安定した良質な雇用の創出を通じて、地方への新しい人の流れをつくるため、税制措置により企業地方拠点強化支援します。  また、中高年齢者希望に応じて地方や町中に移り住み、地域住民と交流しながら、健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療介護を受けることができる地域づくりを目指し、生涯活躍のまち実現に向けた取り組みを進めてまいります。  政府関係機関についても、本年九月にまちひと・しごと創生本部において決定した「政府関係機関地方移転にかかる今後の取組について」に基づき、中央省庁については具体化に向けた取り組みを進めるとともに、研究機関研修機関等については、本年度末までに地元と国の産学官関係者が作成する年次プランに基づき、具体的な取り組みを進めてまいります。  出生率初婚年齢労働時間、通勤時間等、少子化の状況やその背景は地域によって大きく異なっており、若い世代結婚、出産、子育て希望をかなえるためには、地方取り組みを主力とする地域アプローチ重要性を認識した上で、各地域における地域の実情に即した働き方改革推進していく取り組みが必要です。そのため、地方公共団体労使団体等から構成する地域働き方改革会議において、地域特性課題分析、これに基づく仕事子育て介護等が両立できる環境整備やワーク・ライフ・バランスの推進等の働き方改革について、地域特性に応じた取り組みを進めることを支援します。  地方創生実現のためには、人と仕事の好循環を確立するとともに、町の活力を取り戻すことが必要です。連携中枢都市圏取り組みをさらに推進し、二〇二〇年度にはその形成数を三十圏域とすることを目指してまいります。また、中山間地域等において持続可能な地域をつくるため、各種生活サービス機能を確保する小さな拠点形成するとともに、地域運営組織形成を促進するための検討を重ねてまいります。  地方創生取り組みは、個別の施策を実施するだけではなく、多様な支援を組み合わせながら、効果的に推進することが必要です。このため、情報面人材面財政面からの支援、いわば地方創生版三本の矢を強力に実行してまいります。具体的には、地域経済に関する官民のビッグデータを見える化した地域経済分析システム、RESASによる情報支援地方創生カレッジを初めとした地方創生リーダーの育成、普及や、小規模の地方公共団体国家公務員等を派遣することによる人材支援地方創生拠点整備交付金地方創生推進交付金地方創生応援税制、いわゆる企業版ふるさと納税等による財政支援といった三つの側面から支援してまいります。  国家戦略特区につきましては、これまでの二年間で、医療農業等分野岩盤規制改革実現してきました。今後は、来年度末までの二年間を集中改革強化期間として、外国人材受け入れ促進等の重点六分野を初めとする規制改革集中的に取り組み具体的事業を目に見える形で迅速に実現してまいります。また、経済効果が高く、特段の弊害のない特区の成果については、必要なものから全国展開を進めてまいります。  地方分権改革につきましては、国が選ぶのではなく、地方が選ぶことができる地方分権を目指し、地方からの分権提案を最大限実現できるよう、年末の対応方針の決定に向け、取り組んでまいります。あわせて、優良事例普及情報発信強化等に努めてまいります。  道州制は、国家統治機構を集約、強化するとともに、住民に身近な行政は可能な限り地方が担うという、地方経済活性化行政効率化にも資する手段の一つと考えており、国会における御議論も踏まえつつ取り組んでまいります。  未来への責任を果たしていく、未来チャレンジ内閣の一翼を担う閣僚として、私は、活力あふれる地方未来を描いてまいりたい。未来への投資の主役地方であり、目指すは世界であります。産官学金労言士が連携しつつ、それぞれの地方が自助の精神を持って、みずからのアイデアでみずからの未来を切り開く。そして、北は北海道から南は沖縄まで、目に見える地方創生を本格的に進めていく。そうした待ったなしの重要な局面に立っていると、みずからの職責を痛感しております。  地方創生ひいては日本創生に向け、政府一丸となって全力を尽くしてまいります。  木村委員長を初め理事委員各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。(拍手
  4. 木村太郎

  5. 松本洋平

    松本大臣 地方創生地方分権改革等を担当する内閣府副大臣松本洋平です。どうぞよろしくお願いをいたします。  山本大臣を支え、力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、木村委員長を初め理事委員各位の御指導と御協力をよろしくお願いいたします。(拍手
  6. 木村太郎

  7. 務台俊介

    務台大臣政務官 地方創生地方分権改革等を担当する内閣大臣政務官務台俊介でございます。どうかよろしくお願いいたします。  松本大臣とともに、山本大臣を支え、力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、木村委員長を初め理事委員各位の御指導と御協力をよろしくお願い申し上げます。(拍手
  8. 木村太郎

    木村委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。     午後零時二十九分散会