○藤野
委員 日本共産党の藤野
保史です。
私は、
福井県の美浜
原発三号機についてお聞きをしたいと
思います。私は北陸信越ブロックから選んでいただいておりますので、
福井県は
地元の一つということになるわけです。
三・一一の
福島第一
原発事故を受けて、四十年を超える古い
原発は
原則として閉じようといういわゆる四十年ルールというのが決められました。一回だけ延長が二十年間認められるわけですが、極めて例外とか、
委員長自身も例外中の例外とおっしゃっていた話であります。
しかし、ことしの六月に、四十年を超えるという関電の高浜
原発一、二号機、延長
審査を括弧つき合格と。さらに十一月には、今から話をする美浜
原発三号機もそういうことになりました。
私は
福井に行きますと、
地元ではこう言われているんですね。例外中の例外と言ったけれ
ども、申請で手を挙げたものは全部合格だという話なんですね。全く例外ではない、全部合格だと。
美浜三号機というのは、一九七六年十二月一日に運転が始まりまして、ことしの十一月末で四十年。いろいろ
事故も起こってまいりました。ちなみに、美浜というのは、関電が最初に
原発を建てたいわば発祥の地というところでもあるわけで、ですから、ことし十一月末までに延長
審査を通らなければ、運転許可が取り消されて
廃炉になるというぎりぎりのところだったんです。しかし、十一月の十六日という本当にぎりぎりのところで延長の認可がおりたという経過であります。
規制委員会にお聞きすると、ことしの半ばごろまでは、
規制委員会は、わざわざ関電の
八木社長も当時お呼びして、たくさん申請し過ぎだ、いろいろほかの
原発もあるのだから、立て込んでいるんだから、美浜の三号機は申請を取り下げるなどいろいろやって、大飯
原発に
審査を集中したらどうかというふうに勧めたと聞いております。
ところが、関電の方は、それをいわば蹴って、あくまで、美浜三号を含め、全ての申請
原発の
審査を求めたという経過であります。
ですから、非常に時間的にもタイトな中で
審査が行われたわけですが、そこでどういう
審査を行われたかというのをきょうお聞きしていきたいと思っております。
まず、大前提として、
審査の際の基本
方針といいますか、
規制委員会がどういう立場で臨んでいるかということの一端を御紹介したいんですが、配付資料をお配りさせていただいております。配付資料の一枚目が耐震設計に係る工認
審査ガイドというものでありまして、これは、
審査に当たって
規制委員会が、ガイドと書いてありますけれ
ども、
規制に近いような形で留意するものだというものであります。
ここで、なお書きのところに赤線を引っ張っておりますが、こう書いてあります。「耐震設計に関わる新たな規格及び基準等、並びに新たな
知見に常に注視し、
審査においてそれらを必要に応じて速やかに考慮することとする。」とあるわけであります。これはまさに、
規制委員会の発足とともに、二〇一三年六月に運用が始まったと認識をしております。
これを大前提にしながらなんですが、
規制委員会にお聞きしたいんですけれ
ども、では実際、美浜三号機と高浜の一、二号機、それぞれ老朽
原発でありますが、蒸気発生器の伝熱管という、先ほどお話も出ました蒸気発生器、この伝熱管はそれぞれどういった規格基準で
審査が行われたのか、
お答えください。事務方で結構です。