○荒井
委員 民進党の荒井聰でございます。
冒頭、ことしの四月、尊敬する
三原さんが
委員長になられましたので、私から、この
委員会が成立した際の議運での申し合わせ事項、すなわち諮問機関、アドバイザリーボードを設けるといったことについて、ぜひ
委員長としてお骨折りをいただきたいというふうに思います。もう既に三年半、約四年ぐらいたとうといたしております。
国会の場で約束されたことはしっかり守っていくということが大事なのではないかというふうに思いますので、冒頭、お願いをいたします。
さて、けさの
地震で、
福島第二
原発の三
号炉の
プールの
ポンプがとまった。
原発の
事故というか、
原発の
安全性にかかわるものというのは、ほとんど水にかかわるというか、水がいろいろなキーワードになっているというふうに思います。多くてもだめだし、少なくてもだめだと。
今度の場合には、
プールの水が、
ポンプが停止することによってなくなるかもしれない、蒸発してしまうかもしれない。これは、
福島第一
原発の四
号炉で、アメリカも含め、日本じゅうが戦慄をしたわけであります。あそこに本当に水がなくなっていれば東京さえも住めなくなる、そういうことが心配されていたわけであります。
あれはたまたま、
原子炉の改築工事が行われていて、水が満たされていて、その水のふたが開いて
プールに浸入したということが後でたしかわかったはずでありますから、そういうことが再び起きかねないということなんだろうと思います。
また、水が多過ぎてもだめだと。これはことしの九月でありましょうか、北陸電力の志賀
原発で起きたことでありますけれ
ども、あのとき集中豪雨が起きて、排水路を通って
原子炉建屋の中に大量の水が流れ込み、
原子炉冷却装置の分電盤だとか非常用
電源が水没する危険性があったという
事故が起きています。
これらについても事なきを得たわけですけれ
ども、まだまだ私は
原発の
安全性についてはいろいろな問題があるのではないだろうか、その意味では、
原子力規制委員会の果たす役割というのはとても大きいと思います。
ただ、
田中委員長は民主党政権下で
委員長に指名をされた方でございますので、陰に陽にさまざまなプレッシャーを受けられているのかなというふうに心配をしていますけれ
ども、事は
国民の
安全性にかかわる問題であります。信念をしっかり通して、
安全性についてしっかりとしたお仕事をされるようにお願い申し上げます。
冒頭、きょうの東京新聞の「大人の偏見」、自主
避難者の子供がいじめに遭っているという記事でありました。
この記事をちょっと読ませていただきますと、「いままでなんかいも死のうとおもった。でも、しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた」。小学校六年生の子供です。「ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった。
福島の人はいじめられると思った」。
これが今、
福島の被災者の子供たちの置かれている
状況なのではないかというふうに私は思います。しっかりと教育の分野やあるいは国を挙げてそういうことを避けていくというのが国の役割だと私は思うんです。
それで、子
ども・被災者支援法という法律、これは、自主
避難者も含めて、
避難者に対する超党派の唯一の法律であります。この法律の中で、このことを既に想定していたんです。被災者生活支援等を講ずるに当たっては、被災者に対するいわれなき差別が生ずることのないよう、適切な配慮がなされていなければならないという条項を、これは私が入れさせました。入れてあるんです。
被曝をしたということで、その
地域、被災者の場所でいわれなき差別、いじめというのはある種の偏見とそれから差別だと思いますので、そういうことに対しても十分配慮するべきだ、こういうことを学校の
先生がほとんど
理解していなかったんじゃないだろうかということはとても残念に思います。
もう
一つは、今、自主
避難者で一番不安にさいなまれている、困っているのは、もう五年たつわけですけれ
ども、自主
避難地における住宅の確保であります。
来年の四月でこの住宅の確保策が打ち切りになるということで、このままでは生活ができないというような、そういう自主
避難者からの悲鳴に近いような声が出ています。
国策で行った
原発政策です。それで起きた
事故ですから、私は、国が前面に出て、この
避難者の人たちに対する住宅の確保策ということは継続をさせるべきだと思います。そのことは、被災者支援法の中に、
避難した人も、それからとどまった人も、あるいは帰還する人もひとしく支援を受けるべきであるという思想が、理念が書かれているんです。
だから、この被災者支援法を、しっかりとこの理念を守っていくということで、私は、復興庁、総務省あるいは
環境省、全ての関係省庁を挙げてこの人たちを支援していくということが必要だと思いますが、きょうは復興庁から副
大臣が来られていますので、御答弁をお願いします。