○
足立委員 日本維新の会の
足立康史でございます。
今ずっと、全部伺えていたわけじゃありませんが、与党に続いて野党の御
質問を拝聴しておりました。
パリ協定もそうですが、TPPについての
議論がたくさんありました。もう本当に聞くにたえないですね。聞くにたえない。
TPPは国益のためになります。我々
日本維新の会は、とにかくTPPを早く採決した方がいいと。また何かきょう、TPPの採決を野党四党が拒否するかのような
報道がもう既に始まっていますというか、今与野党で国対同士でやっていると思いますが。しかし、私はおかしいと思うんですよ。これは、
大臣、別に
質問じゃありませんけれども。おかしいと思うんですよ。
何がおかしいかというと、私は、野党四党がいつも
政府・与党の足を引っ張るのは、
中国とかの国益に何かコミットがあるのかな、こう疑っていたんですよ。いや、間違いでした、これは。間違い。私は、それは今までの私の不明を恥じます。どうもTPPのやりとりを見ていると、
アメリカの国益にもコミットがあるみたいなんですね。
我々
日本が今TPPの採決を急いでいるのは、これはもう何度も
議論していますが、
日本のためです。
日本の国益のためです。何でTPPが
日本の国益のためになるとわかるかというと、釈迦に説法ですけれども、
アメリカが反対しているからですよ。
アメリカの、オバマさんはいいですよ、オバマ
大統領はいいですが、トランプ
大統領候補もクリントン
大統領候補もTPPに反対ですよ。
なぜ、選挙を前にして両方の
大統領候補が反対しているかといったら、これはTPP
交渉で
日本がとり過ぎたからですよ。とり過ぎるというこれは実力ですよ、
日本の。
日本の
外交の実力ですよ。それで、甘利前
大臣がこれをまとめてきた。これをきょう、一刻も早く採決して、そして、もういよいよ来週が
アメリカの
大統領選挙ですよ。そして、オバマ政権の間にTPPを何としても実現しておく。これは国益そのものですよ。
かつて
日本の
政府・与党のことを
アメリカ追随だと批判していた共産党さんが、今、共産党が
アメリカ追随ですよ。
アメリカが反対だから、
アメリカが反対だから
日本も反対すべきだと言っているわけでしょう、共産党が。(
発言する者あり)いや、言っていますよ。不規則
発言に反応しちゃいかぬのでやめますが。
私は、だから、こういう、本と末が転倒する、本末転倒した
議論が国会で行われていること自体に大変違和感を感じるわけであります。これは、私は
発言権がありますので、ぜひ御容赦をいただきたいと思います。
かつ、TPPはこの
パリ協定と密接に
関係するわけです。
野党におかれては、野党さんは無責任だという
指摘がネット上でもあり、私が言っているんじゃないんですよ、匿名ブログにそう書いてあるんですよ。匿名ブログに書いてあるところの無責任野党四党は、
パリ協定を軽視したといってずっと
外務大臣に
質問しています。
違うでしょう。野党四党がTPPとACSAの邪魔をするから。要すれば、TPPとACSAは対決法案なんですよ。いや、ACSAは知りませんよ、多分そうでしょう、安保
関係だから。TPPとACSAは対決法案なんです。
パリ協定は全会
一致ですよ。もう最初からわかっている。こういう耳ざわりのいい話は野党も賛成するんですよ。
だから、
政府・与党が対決法案であるTPPとACSAを優先して処理していって、当たり前ですよね、これは。国益のために
考えたら、僕がやってもそうなりますよ。
何で私がこういうことを申し上げているかというと、私はよく気持ちがわかるんです。私は二十七日に総務
委員会を飛ばしたので、今すごく怒られているんですね。これは、勘のいい方はもう既にこの一言でわかると思いますが、TPPと
パリ協定の
関係は、憲法審査会と総務
委員会の
関係なんですよ。ここまで言えばもうわかりますね。よくわからないですね、みんな。
要すれば、確かに
パリ協定もちゃんとできれば、よりよかったと思いますよ、全部完璧にするのが一番いいですよ。でも、限られた国会日程で、限られた中で国益を最大化する、国益を最大化するためにはやはり対決法案を丁寧にやる。これは
政府・与党の国会対策、当たり前ですよね。
もしそれに問題があるんだったら、もしそれに、
政府・与党の対応に問題があったと野党四党が言うのだったら、それは誰が悪いかって、野党が悪いんですよ。野党がTPPに難癖をつけて。
明らかに、これは虚心坦懐に見たらわかるじゃないですか。
アメリカが反対しているんだから。
日本の国益に資するというのは当たり前でしょう。それにレッテルを張って、揚げ足取りをやって。
大臣も、何かきのうの夜の
大臣の
発言も問題があると思いますよ。思いますが、だからといって、国益全体を揺るがしていいのかということがこの国会で
議論されるべきことですよ。私はそう思う。
だから、いろいろ閣僚にも問題はあるかもしれないが、国益を最大化する観点からTPPはきょう採決すべきだと思うし、
パリ協定についても、余りそういう細かいことを言うんじゃなくて、
パリ協定をまた国益に資するものにしていくための
建設的な
議論をこの
外務委員会でやるべきだ、こう思うわけであります。
何でこんなことを言っているかというと、繰り返しになりますが、私が、憲法審査会と総務
委員会がダブった、重なってしまった。これは
努力したんですよ。もともと余裕が二十分しかなかったから、総務
委員会の社民党の吉川
委員にお願いをしてかわってもらって、五十分あけておいたんですよ。五十分あけておけば、幹事懇談会、幹事懇談会が五十分超えると普通思いますか。これは前代未聞ですよ。
何で幹事懇が延びたかというと、辻元さんと武正さんの責任ですよ。辻元清美幹事がわあわあわあわあ言うものだから憲法審査会の幹事懇が延びたんですよ。だから、全ての原因は、民進党と辻元清美
委員にあるんですよ。
だから憲法審査会が延びた。延びたら、私は、でも一方で総務
委員会の
委員でもありますから、みずからの権利、みずからの責任ですよ、
国民から負託を受けたその
質問の権利を、軽々に、早々に放棄できますか。私は、
委員部にお願いをして、ごめん、間に合いそうにないから空回しして、もしどうしてもあかんかったら切ってもらっていい、散会してもらっていいが、もし
委員会が許していただくのであれば空回ししてくれと。
だから、野党四党が言っている空回しと違うんですよ。彼らは審議拒否の空回し。私は、
国民の負託を受けた自分の
質問権を何としても行使したい、行使したいから、ごめん、空回しでちょっと我慢して待っていてくれますか、三十分のうち二十分だけでも使いたい、こうやってやっているわけですよ。
でも、うちの国対が……(
発言する者あり)何を言っているか聞こえませんが、私の国対が……(
発言する者あり)いや、共産党は、本当にひどい人ですよ、この人は。この人、言っていることがひどい。何でかというと、共産党は、私のやったことに
理解を示してくれているんです。小党だから。小党は仕方ない。
むしろ、共産党の
委員は、私にこう言ってくれているんです。
足立先生、空回しして、
足立さんはその
質問時間を、散会して放棄したよね、僕ら共産党だったら、だめだった理由は国会運営全体にあるんだから、共産党のせいじゃない、
足立さんのせいじゃないんだから、次の
質問の機会にその分の時間をもらうべきだ、こう言ってくれているんですよ、共産党は。何か党内でちょっと食い違っているんじゃないですか。まあ、いいですが。
すなわち、何が言いたいかというと、あ、やりますやります、
質問。
いや、
大臣、これは
外務委員会と
関係ないことじゃないんです、国益の問題なんです。誰が国益のために仕事をしているのか。誰が
国民の負託を受けた国
会議員としての責務を果たそうと
努力をしているのか。私は
努力したんですよ。
努力したけれども、さすがに、党として、これは申しわけないから散会してもらうということで、途中で散会したんです。途中で散会したのに、
足立さん、連絡していなかったんじゃないのと。違うんですよ。全部話し合って話し合って、空回しすると決めたんです。これでやめますが。
何が言いたいかというと、TPPは憲法審査会なんです。
パリ協定は総務
委員会なんです。
外務大臣も
パリ協定をどうでもいいなんて思っていませんよ。私だって総務
委員会をどうでもいいとか思っていませんよ。思っていないけれども、限られた人数で、限られた会期で、国益の最大化を図ろうとしているだけじゃないか。その国益の最大化を図ろうとしている中で起こった事案について、無責任野党と言われている人
たちが、わあわあわあわあ、そればかりここで
質問するというのは、全くこの
外務委員会の
質疑が国益に資する
議論になっていないということですよ、私に言わせれば。
もうやめましょうか。何か、雰囲気悪いですか。大丈夫ですか。いや、僕はこれぐらいしか場所がないので、国益の
議論をさせていただいた。
大臣、コメントないですね、まあ、やめておきましょう。そういうことです。
それで、だから私は、きょうの
質疑で通告をさせていただいていますが、そういう通告は一切していません。つまらないから。そんな
政府の揚げ足取りとかレッテル張りしたって、何の意味もないですよ。むしろ大事なことは、いよいよ
パリ協定、私の立場で言うと総務
委員会ですよ。大事ですよ、それも。
大臣だってそう思っていますよ。
パリ協定というのは画期的な、だって、今までは、
アメリカと
中国が入っていないとか、いや、気合いは入っていたんだけれども、全然大事な人が入っていない
会議だったわけですよ。いよいよこの
パリ協定は、全ての国が加盟する、入っている画期的な
協定なわけですが、そのかわりに、義務がかかっていないとか、やはり非常に緩いわけです。緩いから全員入れるんです。きつくして米中が入らないのがいいか、緩くして全部入るのがいいか。緩いけれども、これが
実効性が上がるんだったら、私は
パリ協定も評価していい、こう思いますが、
パリ協定というのは本当に実効、上がるんでしょうか。ちょっと、その辺、御説明いただきたい。