○下地
委員 主税局長とこうやって
お話しするのは、あなたはこの国の中の税のエキスパートだから話をさせていただいていますけれども、今話をしたように、この九
項目、もう何回も論議をしていますから。なかなか
成果が出ていませんよね。
成果が出ていないものは、五年が二年になるとか五年が十年になるということが問題ではなくて、中身に問題があるからこの問題が起こっているわけです。
今、この特区においても、
観光地域の促進税制というのは対応がゼロ、これはもうゼロですね。産業高度化というのも、
投資減税が十八件で三億五千七百万、特別償却も七件で一億六百万、この程度しか
成果が出ていない。
経済金融活性化特区というのは、特別償却はゼロ、エンジェル税制もゼロ。国際物流拠点集積
地域というのも、二十五年もゼロ、特別償却も今回もゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ。情報通信も一件。こういう
状況の中で、五年を二年にすることが大事なのか、五年を十年にすることが大事かといったら、違うはずでしょう。
酒税においても、平成十六年が一番最高で六千三百八十八キロリッターだったものが、今は二千ですよ。今この税制を延ばすということにどこに
意味があるのかということを正直言って聞きたいわけですよね。
私は今回思うんですけれども、やはりだめなものは廃止した方がいいと思うんですよ。だめなものは廃止する。しかし、これは延ばそうと思うんだったら、税のプロだったら、もう三つしか手法はありませんよね。
一つは、だめなものはやめる。効果がないものは税をやめるのが当たり前だからやめる。もう一つは、効果がないものは効果があるように修正していって、泡盛が売りやすくなる、オリオンビールが売りやすくなる、特区に企業が入ってくる、こういうふうに修正してから新しい税制にするか。それとも、こういう
趣旨、もう本土から企業誘致はやめて、
沖縄の企業を伸ばしていくんだという新しい税制に変えるか。
三つの選択肢があったらいいと思うんだけれども、今あなた方が考えている選択肢は、ただの延長。だめなものは二年延長しても十年延長しても変わらない。
意味のないことをやっているんじゃないかと言っているわけですよ。税のプロが、果たして
沖縄以外であなたがそんなことをするかというわけよ。俺はしないと思うよ。あなた方は厳しいから、だめなものはばつばつ切る、効果があるものは考えようとする。しかし、この税制ではもう全く
意味がないじゃないですか。
大臣、
大臣も記者会見でこう言っていますよね。適用実績が乏しい制度がある中、制度そのものの縮減にまでは踏み込まれず、他の租税特別措置の延長幅に合わせる形で延長が認められたことから、一定の評価ができるものだと考えております、自民党税制
調査会、
沖縄振興
調査会、公明党
内閣部会を初め
関係者の御尽力と
沖縄振興への御
理解に心から敬意を払います。何でそんな答弁になるんですかね。これは難しくないですか、
成果が出ないものを。
私は
大臣とも論議しましたけれども、やはりダイナミックに見直すべきでしょう、この税制は。これは
沖縄県民にとって何も効果が出ていませんよ。出ていない。
先ほど配ったこの資料も見ていただきたいと
思いますけれども、振興目標、実績というもの。目標計画というのは
大臣の
内閣府がつくるんですよ、
大臣の
内閣府が。振興計画ごとにつくるんですよ。
これは一回目、二回目、三回目、四回目、五回目とあるんだけれども、まあ一回目、二回目は、
沖縄が非常に
経済的に厳しい
状況だから、ちょっと刺激をすると伸びてきて、目標を達成しました。三次振計、四次振計、まあ五次振計は今回ですけれども、まだわかりませんが、これは達成できないと言われていますよね。
こういうふうに目標が達成できていない
現状がずっと続いているけれども、同じことをやっているんですよね。
大臣、やはりここはおかしい。やはりここはダイナミックに
大臣の指導力で変えると言わないと、
沖縄の
期待をいただくことはできないんじゃないかなというふうに私は
思いますよ。
これから
沖縄問題を考えるといいながらも、やはり二年間にしたということになると、次の知事選挙に合わせてやるんじゃないかと新聞で書いたりするよね。
大臣が一番嫌な
沖縄タイムスとか琉球新報はそんなことを書きますよ。私も好きじゃありませんから。だけれども、こういうふうに勘ぐられることになるんですよね。
しかし、今回の税制改正は余りにもひど過ぎる。これは
沖縄県民誰一人として喜ばない。こういう喜ばないものをやって、ありがとうございますと言えというようなことをやっているようじゃ話にならない。
私は、そういう
意味でももう一度、もうこれは遅いですけれども、本当にこの二年間で、どういうふうにして実績のあるような税制に変えていくのかと。あとは
大臣のところの仕組みを変えていかなきゃだめだ。もう税制は決まった。泡盛が外に出るように広告宣伝費を予算でつけるとか、そういうふうなことをやらざるを得ないと思うんだけれども、
大臣の
考え方を少しお聞きしたいと
思います。