○神山(洋)
委員 原則的な、原則じゃないですね、基本は、
我が国はそこは限定適用ということを考えないという御答弁をいただいたと理解をしております。
五条にはこうあります。「各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する
武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の
憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宣言する。」ということであります。そこの具体的な
解釈の中で、施政下にあるということがよく
議論になるわけです。
この交渉がどう行われようとしているのか、現時点では定かではありませんが、まかり間違ってもそういうことのないように、改めてこの場で要請をさせていただきたいと思います。
この点に関しては以上とさせていただきます。
さて、一週間ほど前でしたが、当
委員会で
稲田大臣と
議論をさせていただきました。改めて、終わった後に速記録等も読み直してみたわけですが、正直、
前回終わったときに、余りかみ合わなかったなという
認識があったものですから、その続きも含めて少し確認も兼ねて
議論をさせていただきたいと思っております。
まず、世論
調査云々の話をする中で、今回の
南スーダンにおける
PKO派遣に対しての
我が国の世論が、どの程度それを是認し、賛成しているかというところについて、問題なんじゃないか、課題なんじゃないかということを
前回申し上げたと思います。具体的な数字も幾つか並べましたが、
前回は、まだこれは
派遣命令を下された直後だったかと思います。
その後、幾つかまた
調査が出てきました。例えば、幾つかあるんですが、朝日新聞なんですけれども、賛成、反対というところは、最初の数字を言うと、賛成が二八の反対が五六という数字なんですね。
ただ、これは実は、示唆に富むなと思いますのが、そもそもこの駆けつけ
警護ということに対してどの程度知っていますかという質問に対して、よく知っているとある程度知っているというところを合わせると三八、全く知らない、余り知らないを合わせると六一という、約一対二ぐらいの比率であるわけです。その方々に対して、駆けつけ
警護というのはこういう内容ですということを
説明した上で、その上で、駆けつけ
警護を行うことに賛成ですか、反対ですかという質問をすると、今度は賛成が三七、反対が四九。
いずれにしても反対の方が多いことは多いわけですが、最初に賛成ですか、反対ですかと聞いたときよりも約一〇ポイントぐらい賛成ですという人がふえて、反対ですという人が、一〇ポイントまでいかないですけれども、七ポイントぐらい減る、そういう数字がありました。
この
一つをとって、全て必ずこうなるかどうかということは別としてではありますが、やはり、多くの
国民は、駆けつけ
警護というのは一体何なんでしょう、
南スーダンで一体何をするんでしょう、どういう危険があるとかないとかと言われていますけれども、一体本当はどうなんだろうということそのものに対して、疑念を持っている、もしくはそもそもわからないという中に今あるということなんだと思うんです。
前回議論をしたときにも、冒頭、前提として申し上げましたが、やはり、
大臣が命令を下して、そして
我が国の国益のために、
世界の平和と安全のために、ある意味では身を賭して
活動してくれということを、命令を下されたわけです。この責任は極めて重たいと思うんです。
これは
現地に赴く個々の
自衛官の立場であり、
前回もお話ししましたが、家族であり、周辺の立場からしたときには、やはり、一人でも多くの方々が、もっと言えば、できれば
国民全員が、頑張ってきてくれ、そういう
環境の中で仕事に赴く、
任務に赴くという
環境であるべきだと思いますし、その
環境をつくることはやはり
大臣の極めて重大な責任なんじゃないかなと私は思うわけです。
前回も実は同じ話をして、その上で速記録を見たわけですけれども、余りそれに対して明確にそうですというお答えはなくて、強いて言えば、多くの
国民の
皆さんが理解をしていただくということはとても重要なことだと
認識をしておりますというお話で、それはそうですよねということなんですが、そのことを申し上げた上で、やはりもっときちっと
説明を、意を尽くすべきじゃないかと思うんです。
大臣、この点、もう一回改めてなんですが、どうお考えですか。