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吉田(豊)
委員 日本維新の会の
吉田豊史です。
この場で
質問できますことを、
委員長初め
委員の
皆様に心から感謝申し上げます。
日本維新の会は、もちろん、
北朝鮮のこの暴挙を改めて強く
非難させていただきます。そして、この後
予定されています
抗議の
決議、この文面、内容にも、もちろん賛同いたしております。
けれ
ども、我が党とすれば、五回目になるこの
核実験に対して
決議を行う、ここまでは私は当たり前だと思うんですけれ
ども、そこで私たちのやることは一通り終わった、こういう話になっては絶対いけないだろう、こう思うわけです。
国民を代表する
国会で私たちが
決議を行う、この
意味をもう一度考えてみたい、こう思うわけです。
この五回目の
核実験が行われたとき、私は地元富山の方におりまして、たまたまテレビを見ておりました。うちに小学生の子供がおるんですけれ
ども、小学生の子供も同じようにテレビを見ていて、私の感じたことは、ああ、またやったか、こういうのが率直な私の感想だったんですけれ
ども、子供は黙ってテレビをずっと見ていまして、そして、お父さん、何が起こっているのと。そのニュースの後には、
我が国そして
アメリカがさまざまな訓練を行っているその映像も流れました。そして私に、お父さん、戦争が起こるの、こう聞きました。いや、そうではない。では、この怖い映像は何か。それは、
我が国をもしかしたら攻めてくる悪い人たちに対して、きちっと
日本を守るために毎日訓練している、その映像だよ、安心しなさい、こう私は言ったんです。
けれ
ども、この五回目という、そして、
北朝鮮という国は着実に、先ほどから
挑発、
挑発という言葉が出ていますが、これは本当に
挑発なのかということも考えなくてはいけないと思うわけです。あちらが実験、実験を繰り返してきて、そして何らかの力を持とうとしている、それは単なる
挑発ではないということも私たちは感じなくちゃいけない、改めてそう思わなくちゃいけない、これが五回目の実験の
意味ではないかと思うわけです。
結論を申し上げますと、我が党としては、私は、今私たちとしてこの
決議にもちろん賛成するものの、そこで終わってはいけない、何が必要かというと、このことが本当に
我が国にとっての危機感を持たなくてはいけない問題だ、
国民全体がこれを共有しなくてはいけない問題だ、このことを私たちはこの後どうやって共有していくのか、そのことに
努力していかなくちゃいけないんじゃないかな、こういうふうに感じておるところでございます。
それでは具体的な
質問に入りますが、
国際社会がとるべき
対応、そして
我が国がとるべき
外交努力というところでお聞きしたいと思います。
一回目の実験からすると十年になるんですね、二〇〇六年、そして今二〇一六年ですから。そういう十年という時間が流れていく中にあって、いろいろな、それぞれそれぞれのときに真剣な
努力をしてきた、これは間違いないことだと思います。そして、
日本政府の
努力、そしてもちろん
岸田外務大臣初め
政府の
皆様の
努力、こういうことがあっての今があるわけですけれ
ども、その中に、例えば戦略的忍耐という言葉も出てきます。でも、忍耐というところが戦略的であるならば、忍耐をすることについてはどんなリスクがあるのか、こういうこともやはり考えなくてはいけない、それが本当の、五回目の今の今、考えるべき問題ではないかなと思うわけです。あちらがそういう力を手にするかもしれないというところに来ている以上、私たちはもう一度ここは覚悟を持って、自分たちがどういう態度をとるかということを示していくときに来ている。
そういう
意味で、まず
防衛副
大臣にお聞きしたいと思います。米韓、これは私たちと同じように、あるいはそれ以上にだと思いますけれ
ども、距離的な問題もあって、今回の問題を真剣に捉えているだろう、こう感じるんですが、米韓が具体的に軍事的な
対応をとるという可能性が今回はあるのかどうなのか、それをどう御判断いただいているか、これをまずお聞きしたいと思います。