運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
2016-01-04 第190回国会 参議院 本会議 第1号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十八年一月四日(月曜日) 午前十時二分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第一号
平成
二十八年一月四日 午前十時
開議
第一
議席
の
指定
第二
常任委員長
の
選挙
第三
国務大臣
の
報告
及び
演説
に関する件
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件 一、
日程
第一 一、元
議員青木薪次
君逝去につき
哀悼
の件 一、
常任委員長辞任
の件 一、
日程
第二 一、
特別委員会設置
の件 一、
情報監視審査会委員辞任
の件 一、
情報監視審査会委員
の
選任
一、
請暇
の件 一、
日程
第三 ─────・─────
山崎正昭
1
○
議長
(
山崎正昭
君) 第百九十回国会は本日をもって召集されました。 これより
会議
を開きます。
日程
第一
議席
の
指定
議長
は、本
院規則
第十四条の
規定
により、
諸君
の
議席
をただいまの仮
議席
のとおりに
指定
いたします。 ─────・─────
山崎正昭
2
○
議長
(
山崎正昭
君)
さき
に
院議
をもって永年
在職議員
として表彰されました元
議員青木薪次
君は、昨年十一月六日逝去されました。誠に痛惜の極みであり、
哀悼
の念に堪えません。 同君に対しましては、
議長
は、既に
弔詞
をささげました。 ここにその
弔詞
を朗読いたします。 〔
総員起立
〕
参議院
は わが国
民主政治発展
のため力を尽くされ 特に
院議
をもって永年の功労を表彰せられ
さき
に
建設委員長
逓信委員長等
の要職に就かれ また
国務大臣
としての重任にあたられました 元
議員勲一等青木薪次
君の長逝に対し つつしんで
哀悼
の意を表し うやうやしく
弔詞
をささげます ─────・─────
山崎正昭
3
○
議長
(
山崎正昭
君) この際、
常任委員長
の
辞任
についてお諮りいたします。
内閣委員長大島九州男
君、
総務委員長谷合正明
君、
外交防衛委員長片山さつき
君、
財政金融委員長古川俊治
君、
文教科学委員長水落敏栄
君、
農林水産委員長山田俊男
君、
経済産業委員長吉川沙織
君、
国土交通委員長広田一
君、
国家基本政策委員長小川勝也
君、
決算委員長小坂憲次
君、
行政監視委員長松村祥史
君、
議院運営委員長中川雅治
君、
懲罰委員長芝博一
君から、それぞれ
常任委員長
を
辞任
いたしたいとの申出がございました。 いずれも許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎正昭
4
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、いずれも許可することに決しました。 ─────・─────
山崎正昭
5
○
議長
(
山崎正昭
君)
日程
第二
常任委員長
の
選挙
これより、
欠員
中の
厚生労働委員長
及び
環境委員長
並びにただいま
辞任
を許可されました
常任委員長
の
選挙
を行います。 つきましては、
常任委員長
の
選挙
は、その
手続
を省略し、いずれも
議長
において指名することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎正昭
6
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
議長
は、
内閣委員長
に
神本美恵子
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
総務委員長
に
山本博司
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
外交防衛委員長
に
佐藤正久
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
財政金融委員長
に
大家敏志
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
文教科学委員長
に
石井浩郎
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
厚生労働委員長
に
三原じゅん子
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
農林水産委員長
に
若林健太
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
経済産業委員長
に
小見山幸治
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
国土交通委員長
に
金子洋一
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
環境委員長
に
磯崎仁彦君
を指名いたします。 〔
拍手
〕
国家基本政策委員長
に
北澤俊美
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
決算委員長
に
小泉昭男
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
行政監視委員長
に
礒崎陽輔君
を指名いたします。 〔
拍手
〕
議院運営委員長
に
松山政司
君を指名いたします。 〔
拍手
〕
懲罰委員長
に直
嶋正行
君を指名いたします。 〔
拍手
〕 ─────・─────
山崎正昭
7
○
議長
(
山崎正昭
君) この際、
特別委員会
の
設置
についてお諮りいたします。
災害
に関する諸問題を調査し、その
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
災害対策特別委員会
を、
沖縄
及び北方問題に関する
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
を、
政治倫理
の
確立
及び
選挙制度
に関する調査のため、
委員
三十五名から成る
政治倫理
の
確立
及び
選挙制度
に関する
特別委員会
を、
北朝鮮
による
拉致等
に関する諸問題を調査し、その
対策樹立
に資するため、
委員
二十名から成る
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
を、
政府開発援助
を始めとする
国際援助
・
協力
に関する諸問題を調査するため、
委員
三十名から成る
政府開発援助等
に関する
特別委員会
を、
地方
の
活性化
並びに
消費者
の利益の擁護及び
増進等
に関する総合的な
対策
を樹立するため、
委員
三十名から成る
地方
・
消費者
問題に関する
特別委員会
を、 また、
東日本大震災
からの
復興
に当たり、その総合的な
対策樹立
に資するとともに、
原子力
に関する諸問題を調査するため、
委員
四十名から成る
東日本大震災復興
及び
原子力問題特別委員会
を、 それぞれ
設置
いたしたいと存じます。 まず、
災害対策特別委員会
、
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
、
政治倫理
の
確立
及び
選挙制度
に関する
特別委員会
、
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会並び
に
政府開発援助等
に関する
特別委員会
を
設置
することについて
採決
をいたします。 以上の五
特別委員会
を
設置
することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎正昭
8
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
災害対策特別委員会外
四
特別委員会
を
設置
することに決しました。 次に、
地方
・
消費者
問題に関する
特別委員会並び
に
東日本大震災復興
及び
原子力問題特別委員会
を
設置
することについて
採決
をいたします。 両
特別委員会
を
設置
することに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
山崎正昭
9
○
議長
(
山崎正昭
君) 過半数と認めます。 よって、両
特別委員会
を
設置
することに決しました。 本
院規則
第三十条の
規定
により、
議長
は、
議席
に配付いたしました
氏名表
のとおり
特別委員
を指名いたします。 ───────────── ─────・─────
山崎正昭
10
○
議長
(
山崎正昭
君) この際、お諮りいたします。
末松信介
君、
儀間光男
君から、それぞれ
情報監視審査会委員
を
辞任
いたしたいとの申出がございました。 いずれも許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎正昭
11
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、いずれも許可することに決しました。 ─────・─────
山崎正昭
12
○
議長
(
山崎正昭
君) この際、
欠員
となりました
情報監視審査会委員
二名の
選任
を行います。
情報監視審査会委員
の
選任
は、
参議院情報監視審査会規程
第三条及び第六条の
規定
により、
議院
の議決によることとなっております。
情報監視審査会委員
に
猪口邦子
君、
仁比聡平
君を
選任
することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎正昭
13
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
選任
することに決しました。 ─────・─────
山崎正昭
14
○
議長
(
山崎正昭
君) この際、お諮りいたします。
アントニオ猪木
君から
海外渡航
のため本日から九日間の
請暇
の申出がございました。 これを許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎正昭
15
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、許可することに決しました。 これにて
休憩
いたします。 午前十時十二分
休憩
─────・───── 午後二時三十一分
開議
山崎正昭
16
○
議長
(
山崎正昭
君)
休憩
前に引き続き、
会議
を開きます。
日程
第三
国務大臣
の
報告
及び
演説
に関する件
内閣総理大臣
から最近の
海外出張
に関する
報告
について、
財務大臣
から
財政
に関し、それぞれ
発言
を求められております。これより順次
発言
を許します。
内閣総理大臣安倍晋
三君。 〔
内閣総理大臣安倍晋
三君
登壇
、
拍手
〕
安倍晋三
17
○
内閣総理大臣
(
安倍晋
三君) 私の
海外出張
に関して
報告
申し上げます。 昨年九月から十二月にかけて、
国連総会
、
中央アジア
、
日中韓サミット
、G20
首脳会議
、
APEC首脳会議
、
東アジア首脳会議
、
COP
21、
インド等
に
出張
し、地球儀を俯瞰する
外交
を積極的に展開してまいりました。 この
一連
の
出張
を通じ、
世界
の平和と
繁栄
のために
国際社会
は何をなすべきか、そのために
我が国
はどのような貢献を行うことができるのかについて、
国益
を踏まえて
我が国
の
主張
を明確に訴え、それが結果にも十分反映され、大きな
成果
を上げたと考えます。 以下、順を追って御
報告
いたします。 九月下旬には、
国連総会
に出席しました。
国連総会
では、
ミレニアム開発目標
の次なる
開発目標
について活発な
議論
が行われました。
我が国
は、従来より、人間の
安全保障
の
考え方
に基づき、保健、
防災
、女性、教育を重視すべき旨
主張
してまいりましたが、新しい
開発目標
となる二〇三〇アジェンダにこのような
日本
の
考え方
が明確に盛り込まれたことは大きな
成果
であったと考えます。 また、
国連創設
七十周年となる節目に、私は、
メルケル・ドイツ首相
、
モディ・インド首相
、
ルセーフ・ブラジル大統領
とともに、
安保理改革
に関するG4
首脳会合
に出席し、
安保理改革
を力強く推進していく決意を確認しました。 十月中旬には、
中央アジア諸国
を
訪問
しました。
中央アジア
は、
アジア
の
中心
にあり、東西の
結節点
となる地政学的に重要な
地域
です。
各国
とも、これまでは
天然資源
の輸出に依存してきましたが、今はより
付加価値
の高い
経済
を目指し、質の高いインフラを求めており、そこに
日本
が果たせる
役割
があります。この
訪問
には
経済界
に同行していただき、今後三兆円を超えるビジネスチャンスを生み出すとともに、
各国
との
友好協力関係
を更に発展させることができました。 十一月初めには、ソウルで行われた
日中韓サミット
に出席しました。 私は、かねてから、
中国
や韓国との間では、
隣国ゆえ
に、難しい
課題
があるが、だからこそ、
首脳レベル
でも
前提条件
を付けずに率直に話し合うことが重要と繰り返し述べてきました。そして、それが
実現
いたしました。
日中韓サミット
では、
日中韓
三か国の
協力
の
枠組み
が完全に回復したこと、
日中韓サミット
を定期的に
開催
すること、
日本
が、本年、
議長
を引き継ぐことに
合意
いたしました。
日中韓
三か国は、
地域
の平和と
繁栄
に対する大きな責任を共有しています。 今回の
サミット
では、
朴槿恵大統領
、
李克強首相
と、
経済
、
環境
、
防災
、文化・
人的交流
など、幅広い
分野
における三か国の
協力
を推進していくことや、
北朝鮮
を始めとする
地域
や
国際社会
が直面する重要な諸
課題
について、率直に
意見交換
を行うことができたことも非常に有意義でありました。
李克強首相
との
日中首脳会談
では、
日中関係
は
戦略的互恵関係
の
考え方
に基づき改善の方向にあり、この勢いを更に強めていくことが必要との認識で一致しました。さらに、
外相相互訪問
の再開、
日中ハイレベル経済対話
の本年
早期
の
開催
で一致するという
具体的成果
も得ました。
朴槿恵大統領
との
日韓首脳会談
では、
日韓
間の諸懸案、
北朝鮮
問題について
議論
しました。
日韓
間の
意思疎通
を図る努力により
両国関係
が少しずつ前進していることを評価するとともに、今後とも、
安全保障
、
人的交流
、
経済
を始めとした様々な
分野
における
日韓
間の
協力
を強化していくことで一致しました。 また、慰安婦問題については、将来の世代の障害にならないようにすることが重要であるとの
観点
から、
両国
間での協議を加速化することで
合意
し、これを踏まえ、十二月二十八日に行われた
日韓外相会談
における
合意
及び私の
朴槿恵大統領
との
電話首脳会談
を通じ、この問題が最終的かつ不可逆的に
解決
されることになりました。 これをもって、
日韓関係
が
未来志向
の新
時代
に入ることを確信しています。 十一月中旬には、G20
首脳会議
、
APEC首脳会議
、
ASEAN関連首脳会議
に出席しました。
一連
の
会議
においては、主要な
国々
の
リーダーたち
が集まり、
世界経済
の持続的な
成長
をいかにして確保していくか、
テロ
を始め
国際社会
が直面する様々な
課題
にどのように対応していくかについて真剣な
議論
を行いました。
世界経済
の減速が懸念される昨今、
最大
の
テーマ
は、
経済
の
成長
であります。 私からは、アベノミクス第二ステージ、とりわけ、戦後
最大
のGDP六百兆円、
希望出生率
一・八、
介護離職
ゼロという三つの明確な的に向かって新しい三本の矢を放ち、一億総
活躍社会
の
実現
を目指すという新たな
考え方
について詳しく
説明
し、
各国首脳
の理解と支持を得ました。 マニラで行われた
TPP首脳会合
では、
早期発効
に向け、
各国
の
国内手続
を速やかに完了させることで一致しました。
基本的価値
を共有する
国々
と作る新たなルールの下、
世界
の四割の
経済圏
が生まれます。その求心力により、他の国・
地域
から参加への
関心表明
を受けました。 G20
首脳会議
の直前に
パリ
で
同時多発テロ事件
が発生したことを受け、
一連
の
首脳会議
を通じて、
人類共通
の
価値
に対する挑戦に対して
世界
は結束しなければならないと呼びかけ、
日本
も、アメリカも、ロシアも、
中国
も、中東の
諸国
も、
テロ
との闘いに
国際社会
全体がしっかりと手を携えていくという明確なメッセージを一致して発信することができました。 十一月下旬に出席した
東アジア首脳会議
では、
南シナ海
の情勢を
中心
に、航海の自由や
紛争
の
平和的解決
など、法の
支配
の遵守が主要な
テーマ
となりました。
会議
では、多くの
首脳
が
南シナ海
の一方的な
現状変更
に懸念を示し、
威嚇
又は
武力
の行使に訴えないこと、
国際法
にのっとった
紛争
の
平和的手段
による
解決
の
重要性
を指摘し、
議長声明
にもそうした要素が盛り込まれました。 私は、
国際社会
における法の
支配
を重視する
立場
から、
主張
するときは
国際法
にのっとって
主張
すべき、
武力
の
威嚇
や力による
現状変更
は行ってはならない、問題を
解決
する際は平和的に
国際法
にのっとって
解決
すべきという三
原則
を
シャングリラ会議
で提唱しましたが、この三
原則
が着実に
国際社会
に浸透しつつあると考えています。 十一月下旬には、
気候変動
問題に関し、
京都議定書
に代わる新しい
枠組み
を決める
COP
21
首脳会合
に出席しました。
首脳会合
では、私より、
経済成長
と
気候変動
への対応を両立させる鍵を握る
イノベーション
の強化、二〇二〇年における一・三兆円の
気候変動対策実施等
を内容とする
途上国支援
の二本柱から成る
我が国
の
貢献策
「美しい星への
行動
二・〇」を
説明
し、今こそ
先進国
、
途上国
が共に参画する
温室効果ガス削減
のための新しい
枠組み
を築くべきときである旨を
主張
しました。 この
我が国
の一貫した
主張
が実り、その後の
閣僚級
の
交渉
において、史上初めて
気候変動枠組条約
に加盟する百九十五の
国々
とEU全てが参加する公平な
枠組み
としての
パリ協定
が採択されました。 この
合意
を高く評価するとともに、今後とも、
日本
は、
イノベーション
で
世界
を牽引し、
国際社会
における主導的な
役割
を果たしていきます。 十二月中旬には、
インド
を
訪問
し、
モディ首相
との
首脳会談
で、
日印関係
が新しい
時代
に入ったことを確認し、
日印
新
時代
の道しるべとなる
共同声明
として、「
日印ヴィジョン
二〇二五」を発出しました。
日印
新
時代
の幕開けにふさわしいプロジェクトとして、
ムンバイ—アーメダバード
を結ぶ
高速鉄道
に
日本
の
新幹線システム
の採用が決まりました。
安全性
、
正確性
を誇る
日本
の
新幹線システム
を活用した、
インド
における
高速鉄道
の第一
号路線
の
実現
に向けて、今後
具体的協力
を進めていきます。 また、
日印
間の
平和的目的
の
原子力協力全般
に基礎を与える
協定
につき
原則合意
に至りました。この
協定
は、
原子力
の
平和的利用
について
インド
が責任ある
行動
を取ることを確保するものです。したがって、万が一、
インド
が
核実験
を行うようなことがある場合には、
日本
からの
協力
は停止します。これは
インド
を国際的な不
拡散体制
に実質的に参加させることにつながり、核兵器のない
世界
を目指し、不
拡散
を推進する
日本
の
立場
に合致するものです。 今後とも、
モディ首相
とともに、
日印
新
時代
を力強く切り開いていくとともに、
普遍的価値
を共有する
アジア
の二大
民主主義国
である
日印両国
が緊密に
協力
し、
アジア
や
世界
の平和と
繁栄
を共に牽引していく所存です。 本年は、
G7伊勢志摩サミット
の
議長国
、
国連安全保障理事会
の非
常任理事国入り
、TICADの初めてのアフリカでの
開催
、
日中韓サミット
の
議長国
などが予定されており、
日本外交
が
世界
を引っ張る年となります。 本年も、
経済
や
安全保障
の
観点
から、
国益
を増進し、
国際社会
が直面する様々な
課題
について
世界
と緊密に
協力
し、リーダーシップを発揮し、取り組んでまいります。(
拍手
) ─────────────
山崎正昭
18
○
議長
(
山崎正昭
君)
財務大臣麻生太郎
君。 〔
国務大臣麻生太郎
君
登壇
、
拍手
〕
麻生太郎
19
○
国務大臣
(
麻生太郎
君)
平成
二十七年度
補正予算
の御
審議
をお願いするに当たり、
補正予算
の
大要
について御
説明
をさせていただきます。
日本経済
につきましては、
安倍内閣
におけるこれまでの取組によって、
デフレ不況
から脱却しつつあります。 今こそ、
少子高齢化
という
構造的課題
に取り組まなければなりません。このため、
希望出生率
一・八、
介護離職
ゼロに直結する
政策
に重点的に取り組む、同時に、
経済
の下振れリスクにも適切に対応しつつ、強い
経済
の
実現
に向けた歩みを確固たるものにしていく、こうした
観点
から、一億総
活躍社会
の
実現
に向けて緊急に実施すべき
対策
を取りまとめたものであります。 また、昨年十月には、
TPP交渉
が
大筋合意
に至っております。
TPP
の
効果
を真に
経済再生
、
地方創生
に直結させるとともに、
TPP
の影響に対する国民の不安を解消させなければなりません。こうした
観点
から、総合的な
TPP関連政策大綱
を決定をいたしております。 本
補正予算
におきましては、
財政健全化目標
を堅持しつつ、
必要性
、
緊急性
の高い
施策
について
所要
の
経費
を計上いたしております。
歳出面
におきましては、まず、一億総
活躍社会
の
実現
に向けて緊急に実施すべき
対策等
に係る
経費
に約一兆一千六百億円、
TPP関連政策大綱実現
に向けた
施策
に係る
経費
に約三千四百億円を計上いたしております。また、
災害復旧
・
防災
・
減災事業
に係る
経費
、
復興
の
加速等
に係る
経費等
に計上しており、
歳出
の
追加額
は合計で約三兆五千億円となります。このほか、
地方交付税交付金
の増額や
既定経費
の
減額
など
所要
の
補正
を行うことといたしております。
歳入面
におきましては、税収で約一兆九千億円の増収、
税外収入
で約三千五百億円の減収を見込むほか、前年度
剰余金
を約二兆二千百億円計上いたしております。また、
財政健全化
の
観点
から、約四千四百億円を
公債金
の
減額
に充てることにしております。 この結果、
平成
二十七年度
一般会計予算
の総額は、
歳入歳出共
に当初から約三兆三千二百億円増加し、約九十九兆六千六百億円となります。 また、
特別会計予算
につきましても
所要
の
補正
を行ってまいります。 次に、
財政投融資計画
につきましては、
財政融資
約四百億円を
追加
をいたしております。 以上、
平成
二十七年度
補正予算
の
大要
について御
説明
をさせていただきました。 何とぞ御
審議
の上、速やかに御賛同いただきますようよろしくお願いを申し上げます。(
拍手
)
山崎正昭
20
○
議長
(
山崎正昭
君) ただいまの
報告
及び
演説
に対する質疑は
次会
に譲りたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山崎正昭
21
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。 本日はこれにて散会いたします。 午後二時四十六分散会