○真山
勇一君 民進党・新緑風会の真山
勇一です。
私は、今回のこの法改正、大詰めに来ています。このときに思うことなんですけれども、まず、過去の冤罪
事件、それから最近は厚生労働省の村木厚子さんの
事件など、やはり冤罪というのは本当に繰り返し繰り返し起きてきている。これをなくそうということで今回のこの法改正ということになったわけですけれども、冤罪を防止するという観点からの改正に本当になっているのかなという、そんな思いを感じながら
審議をしてきました。また、大改正というふうに言われているのに、十分な
審議がやはりなされていないんじゃないかというふうに私は思うんです。
ちょっと数字を出して比較させていただきたいんですが、衆議院、これ
参考人は衆議院四回、それから参議院三回、これはまあまあでしょう。それから、視察については衆議院も参議院も二回視察を行いました。
ただ、
質疑時間です。これを見ていただきたいんですが、
質疑時間が衆議院は五十三時間十五分、五十三時間十五分。そして参議院、私たちのこの
法務委員会の場での
審議ですけれども、今日のこの
審議を終えた時点の時間です、終えた時点で二十時間十五分、二十時間十五分。ですから、五十三時間十五分と二十時間十五分、半分以下です、半分以下。
衆議院に比べて参議院は議員の数が半分だから
審議時間半分でもいいというような、そんな意見も何かあったような気がするんですけど、私はそういうことではないと思います。やっぱり、参議院は参議院で徹底的に
審議をしなくちゃいけないし、これ見ただけでも本当に
審議の時間は不十分だと私は思っています。
そして、この
審議の過程で本当にまだまだ解明しなくちゃいけない、はっきりさせなくちゃいけないところがあるのではないかというように思っています。新しい
運用なのでやってみなければ分からないというような
大臣の御
答弁もありましたけれども、それはそうかもしれないけれども、やってみなきゃ分からないからというのは、やっぱりそれと
審議を尽くしていくことというのは別な問題だと思います。私は
審議をしていかなくちゃいけないというふうに思います。
今回のこの改正を、例えば私たち、我が家のリフォームに
考えれば、リフォームというのは小さいリフォームと大きいリフォームあります。小さいのは家族の同意も簡単に取れるでしょう。でも、大きなリフォームをするとき、例えば居間をより快適に家族全員で使うために変えたいなんていう提案がある。でも、家族の中には、いや、僕は、私はプライバシーの方が大事だからそういうような改造をしたいとか、いろんなことあると思います。大きなリフォームというのはお金も時間も、それから何よりも家族の
議論をして納得いくようなリフォームにするということが必要だと思うんですね。それは、なかなかやっぱり
議論を時間掛けなければできない。
つまり、大きな改正というのは、
国民という例えば私たちの家族、この意見を聞いて、そしてやっぱり家族が納得できなければ駄目だ、私はその納得することが、みんなが今回のこの改正、確かに新しいものだけどいいものになるんだと、そういうことが合意できなければ駄目じゃないかなというふうに思っています。
私は、この
法務委員会での
審議を通じて、そういうことをずっと感じながらやってきました。
ただ、具体的に今日は幾つか、もう本当にこれで多分今回は、まだまだ
議論しなくちゃいけませんが、今回はこれまでで一応区切りになると思うので、気になっていることをお伺いしたいというふうに思っています。
二点あるんですが、まず
取調べの
可視化について。
小川委員と重複するところもあるかと思います、それから、私の
質問もなるべく短くしますので、是非御
答弁の方も短くお願いしたいというふうに思っております。
私は、この
委員会で何回か申し上げたように、私は映像というテレビの世界で仕事をしていたために、映像がどれだけ、つまり文字に比べてインパクトのあるものかということを訴えてきました。今回の
可視化というのはまさにそうしたことで、私は、
審議を通じて
録音、
録画というのが私たちが
考えている以上の力を持つ大変大きな存在ではないかというふうに感じているんですね。
だからこそ確認したいことがあるんですが、映像のインパクトというのは強いんですけれども、
録音、
録画された
取調べ、これは使われ方というのは、あくまでもどういう使われ方をするんでしょうか。信用性、
任意性の証明、こういうことでいいのか、あるいは証拠として使われるのかどうか、この辺りをまず確認させていただきたいと思います。