○矢倉克夫君 決してあってはならないもの、その
認識はまさにそのとおりであります。
私が改めてこのようなことを申し上げているのは、今このような
ヘイトスピーチの悪影響によって私
たち何を考えなければいけないかというと、やはり
日本の社会の在り方というのがこれしっかり問われているのであるなと、こんな社会でいいのかと国民全般がしっかりとこれは考えなければいけない問題だということであると
思います。
聞き取り調査等でも様々なお声がありました。韓国人のジェノサイドみたいな感じがする、それが
日本で社会的に問題であることが残念でしようがない、先進国で
日本は世界でもトップのいい国というイメージを持っていたのにそういう問題が起きるのは理解できない、また、周りの
日本人は傍観していた、
日本はこういう世の中なのだと思った、
日本にとっては対岸の火事なんだ、悪気があるわけではなくて歴史を学んでいないから蔑視の
対象とする、同情すると言われることはあるけれども、同情ではなくて理解してほしいと、こういうような声もありましたところであります。
やはり、
日本社会がこのような少数の
方々がおびえて暮らさなければいけないような社会であってはいけないという共通
認識にこれはしっかりと立って国民全般で考えていかなければいけない、これを全体で恥ずかしいと思うような状態もつくり、思うだけでなく、そういうような社会でないようにするにはどうすればいいかと、これは
行動していかなければいけないということであると
思います。
そういう
意味でも、政治また
行政はそういった社会をどうやってつくっていくのか、その社会形成に向けての責任があるということは改めて強調するまでもないことでもありますし、国民一人一人もそういうような責任がある、全く一定のところで行われているものではなくて、これは誰もが共有して考えなければいけない問題だということは、私は改めて強調をしたいと思っております。
それも踏まえて、後ほど大臣からはいろいろとまたお伺いをしたいと思うんですが、ちょっと質問を先に行かせていただきたいと思うんですけれども、その上で、現地に行って思ったんですけれども、現地で住民の方といろいろお話もしたことでありますが、そういった
日本の社会が分断というものを生じるような雰囲気が出てきているようなところであって、あるお子さんから言われたことが、
ヘイトスピーチを見た
日本人の子供から、その方、子供からこういうふうに言われたと。その方は
在日韓国人の方のお子さんで、非常にしっかりした
発言をされる立派なお子さんであったわけですけれども、その方が
日本人の子供から言われたと。
ヘイトスピーチというものは、何かこんなことになってごめんということを言われたと。子供から子供に謝罪をされたということであります。
私、それも聞いて改めて愕然としたわけなんですけれども、純真な子供
たちの意識からはやっぱり共生をしようという意識があるのに、本当に卑劣な大人が全くみっともない姿をそういうふうに子供にさらしている、こういうようなことは本当に許せないというふうに改めて思うところでもあり、そういうような
認識も持たなければいけないところでもあるかと
思います。
また、やはり共に歩んでいくというところ、これが
教育の分野においても、国際化イコール共に歩むということでもあると
思います。そういった
教育現場にそのような
ヘイトスピーチのような汚い姿を見せて、そこで
一緒に学んでいる子供
たちが謝らなければいけないような環境に置かれているということ、これは大きな大きな問題でもある、次代の子供
たちにとっても大きな影響も与える問題であるかと思っております。
そのような点について、文部科学省から、どのようなところが問題で、どのように対処をしていくおつもりか、御答弁をいただきたいと
思います。