○松沢成文君 私、今取り上げましたセキュリティー関係費、これは相当大きくなっていきます。それから、遠くの会場も使いますから、高速道路の専用レーンを使う、この交通関係費もかなり増えていきます。これ、恐らく一千億単位だと思いますよ。
それから、プラス新たな競技が、東京五輪で望んでいますよね、野球とかソフトボール。そうすると、会場もまた増えるわけです。これはコスト増要因ですよね、競技が増えるわけですから。そうなると、最初に招致段階で七千三百億円と言っていたのが一千億単位でどんどんどんどん増えていくから、森
大会組織委員会会長は二兆円ぐらいになるんじゃないか、それを受けて舛添知事はいやいや三兆円ぐらい確保してくれと。こうやって、もう
国民にアナウンス効果を狙って、相当掛かっちゃいますよ、覚悟してくださいねということを漏らしているわけですよ。
そこで、私は、七千億がいろいろ諸般の事情で八千億、九千億ぐらいになる、これはあり得ると思います。でも、行革努力をするから
国民理解してください。七千三百億が二兆、三兆になっていくわけです。足りない部分は全部東京都の
税金で補填する、あるいは国税で補填するわけですね。これ、
国民からしてみると公約違反なんです。全くの公約違反です。だから、これを勝手に為政者の
皆さんが、つまりは
組織委員会や都や国が勝手に諸般の事情で七千三百億が三兆円になったと、はい、IOCと交渉してオーケーもらったから
国民負担してくださいねと、これ、許されるんでしょうか。これ、おかしいですよ。
さあ、そこで、
遠藤大臣、私、前回も言いましたけれども、ロンドン五輪では、先ほど
田村委員からも御
指摘あった、五年前に
組織委員会が今回のロンドン五輪に掛かる経費を公に、
国民に公表しているんです。そこで国会の中の監査の機能も受けて、そして下院でも議論をしてもらって、またそれによって修正しているんですよ。こういうプロセス踏んでいるんです。それが、日本の場合は、たくさん掛かりますよ、
組織委員会会長は二兆円だ、都知事は三兆円だ。それで、じゃ、いつそれが出てくるんだといったら、八月頃に出ます、八月にIOCと
調整して決めていきますと。
これだけの
税金が使われる可能性が大なのに、それも公約違反で使われる可能性が大なのに、
国民に公表しない、国会でも議論しない、IOCで決定してから、はい、従ってください。これ、許されると思いますか。それやっちゃったら、失礼ですけど、オリパラ担当
大臣、ちょっと立場まずくなっちゃうと思いますよ。
国民の人気、がた落ちになっちゃうと思いますよ。
ですから、私、もう一度お願いしたいんですが、八月にIOCと交渉する前に、
協議をする前に、六月でもいいです、七月でもいいですよ、まあ国会やっているときの方がいいな、これ参議院の選挙だからなかなかできないんですけど、ちゃんと
国民に、東京五輪、どれぐらいの経費が掛かりそうだ、
幾ら行革努力をしても諸般の事情でこれぐらい掛かりそうだということをまず公表してください。そして、IOCと
調整する、その前に公表してきちっと国会でも議論をしていただくというのは、これは
政府として、私は、当たり前の行為だし、むしろ
組織委員会とそれを
調整して
国民の
皆さんに公表していくのがオリパラ
大臣の責務じゃないですか。いかがでしょうか。