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水岡俊一君
大臣、ありがとうございます。
外部の人が客観的に今の問題を捉えたときに例えばどういうことを
指摘するかと考えたら、例えば
文部科学省内に今の労働安全衛生
体制について専門的に関わっている職員がいますか、
全国から
調査をしてそれを今集約できていますか、そういうことを聞くのはもう当然ですよね。今それを聞かれたら、
文部科学省内でそういうチームがいます、そういう担当官がしっかりいます、全部
把握していますと、なかなかこれ言えないでしょう。
だから、やっぱりそれは、今
大臣がおっしゃったように、これは必要だなというふうに考えられた時点でそういう
対応を練るチーム、部屋を
検討する、
是非お願いをしたいなというふうに思うんです。そして、先ほど、その前の御答弁でいただきましたように、ほかの事例、こういうことで成功しているよ、これはいわゆる今の言葉で言えばグッドプラクティスですよね、そのグッドプラクティスを
文科省内にも入れていくということを私はどんどんとやらにゃいかぬというふうに思うんですね。
私、今日
資料を三枚用意しましたが、その三枚目をちょっと見ていただきたいと思うんですが、これも日本
労働組合総連合会の
資料から私は引っ張ってきたんですが、連合がこういうふうな
資料で「時短レシピ」というのを作られて、この冊子の中で、教職員の
教育現場における勤務時間の適正化に向けた取組をやっているところがあるというふうにこれ紹介をしているんですね。
詳しくはまた見ていただいたらと思いますが、例えば部活の問題、部活が大変勤務時間を長くしているというような問題があるので、それをどう対処するのかというようなことについて、これ兵庫県の取組なんですよ。兵庫県の養父市で取り組まれているその取組をちょっと紹介をしたいと思うんですが、例えば左の列の①に、私、下線を引っ張っております。そこをちょっと見てください。養父支部でのノー部活デーの設定率、実施率は共に一〇〇%。市内全体で統一してやり切ることにより、他の
中学校は部活をやっているが、なぜうちの
中学校だけ部活がないのかといった疑問が生じにくく、
保護者や
地域の理解が得られやすくなっている。
部活のノー部活デー、どこの
地域でも考えてやろうとするんですよ。でも、これ大体潰れるんです。ほかのところがやっているから、うちだけもうやらないなんて、ほかのところは五日やっているのにうち四日しかやらないとか三日しかやらないなんて、そんなの負けるに決まっているじゃないかといって部活動の先生方がもうもう一生懸命になってしまう、そういうようなこともある。だけど、市全体が、うちの市ではどの
学校も今日は部活は休みですよというようなこと、あるいは、今日は定時に勤務を終わってみんな帰りますよということを市全体で取り組むというようなことが大事だと、そういう取組をやって成功しているという事例だと思うんですよ。こういうこともやっぱりしっかりと見てほしいなというふうに思うんです。
右側を見てください。②、管理職のマネジメントについて書いてあります。管理職の意識によって労働時間の短縮が進まない職場は多い。今言われた話ですね。しかし、養父支部では管理職から教職員に、実行力の高い形で計画的に休むよう声掛けを行っている。管理職が声掛けをするんですよ。
それはなぜかと、これ③を見てください。管理職の意識改革は、
教育委員会と協力して行っている。校長の人事評価項目に教職員の勤務時間の適正化に関連する内容を盛り込み、
教育長面談で校長から進捗
状況の報告を受けている等々書いてあるわけです。
つまり、
教育委員会も管理職も一体となってノー部活の問題もあるいは勤務時間の適正化もやっぱり取り組もうよと、一遍に全部なくなるとは思えないけど一緒に取り組んでいかないかというようなグッドプラクティスがあるとすればそれを取り入れたり、
文科省の施策の中に、通知
指導ということにとどまらず、そういったものの事例を御紹介をしながら、一緒に取り組みませんかと、こういうふうな方向性というのは私は大事だと思うんですが、
大臣、いかがでしょうね。