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小川勝也君 一番の
課題は、やはり人材の
確保だろうというふうに思います。特に、復旧復興に関しては、いわゆる水産、水産加工以外の他業種でもたくさんの人材を欲しているということから、想像に難くないわけであります。また、人材
確保は、私の地元であります北海道も含めて、他産業も全産業も、あるいは水産業も水産加工業も一番の大きな
課題となってくるんだろうというふうに予測しているわけであります。
人材の
確保はこれからも日本全国で大変難しい
課題となっていくわけでありますけれども、まさに今機械化とかあるいはオートメーション化とか、いろんな側面からの支援を含めて、
水産庁としてできることを併せて
対策を取っていただきたいというふうに存じます。
また、今、販路という御答弁もいただきましたけれども、直接こういう言葉をいただいております。すなわち、震災前に
確保していたいわゆる棚、これがいわゆる操業を停止している間に他産地のメーカーに取られてしまったということであります。これもいわゆる民間の競争でありますので、役所がどこまで介入できるかどうかというのは大変極めて難しい問題ではありますけれども、せっかく水産加工業、再開がなされたということであれば元気に操業をしていただいて、そして、おいしい加工されたものを
消費者に届けていただきたいというのも、それは当たり前の思いだろうというふうに思いますので、引き続きの御努力をお願いをしたいというふうに思ってございます。
私も、この
東日本大震災のときの津波の映像を何度も見させていただきました。大変つらい瞬間であります。しかし、これは先ほども申し上げましたとおり、忘れてはいけない教訓だろうというふうに思います。そしてまた、こういう
委員会の場で聞いていいのかどうか戸惑っておりましたけれども、思い切って、五年が経過をいたしましたので、
農林水産省の意見を聞いてみたいというふうに思い、
質問をさせていただきます。
すなわち、津波が来たときに、
漁船を守るために
漁船を沖に出すという行為があります。そのことによって今回助かった船もあろうかと思います。しかし、残念ながら、船を沖に出すまでの間に犠牲となられた方もあるんだろうというふうに思います。ここまでのところ、その
漁船を沖に出すという行為に対しての評価を
水産庁としてどう総括をしているのか。そしてまた、南海トラフという、先ほどの提案
理由説明の中にもございました、また津波が来ます。ほかの
地域にも来ます。そこにも漁師さんがいて
漁船があります。そしてまた、今までと同じように船を守るために漁師さんは船を沖に出した方がいいのか、また逆の一面として、津波てんでんこという教訓を私
たちは再確認をさせていただきました。
とにかく、船も大事だけれども、
養殖漁業のいわゆる全ての施設も大事だけれども、一番大事なのは命なんです。ですから、漁師さんにも船の
関係者にもとにかく逃げろという指示をするのか、これは大変難しい
質問だろうというふうに思いますけれども、五年を経過をした
東日本大震災から津波と船の避難、どういう教訓を得られておりますでしょうか。お伺いをしたいと存じます。