○平木大作君 今御答弁いただきました。
一つは、質の
向上促進も含めて、これそのものは法人化を
促進することではないわけでありますけれども、今御答弁の中にもありましたけれども、法人化していくことのメリットというものを、パンフレットで配るよりも、あそこは法人化して
発展しているなというのをやっぱり姿で見せていくということだと思っております。
そういう意味では、法人化を促していくのと同時に、やっぱりメリットが出るような形で、今御紹介もいただきましたが、他産業での経験を持っている方とマッチングして、より活力あふれる職場にしていくですとか雇用者のキャリアアップにつなげていくですとか、そういった姿を見せていくということを同時にやっていただくことがやっぱり必要だと思っております。
同時に、私は、これ昨年の
質問の中でも
指摘をさせていただいたんですけれども、なかなかうまくいかない。最終的に、五万法人ということ自体は絶対的な
目標じゃないと思っています。四万八千だったかもしれないけれども、最終的にこれは
農業の
担い手がしっかりと自立して運営できるようになっていけばいいという話でありますので、まだちょっとオフトラックだと、うまくいっていないところもあるということであったわけですが、大事なのは、いっていないなというときに、昨年
質問したときにも、これから鋭意分析していきますみたいな御答弁をいただきました。
大事なのは、こういう
目標をやるときには、よく
政府の御答弁の中に、KPIを設定してPDCAサイクルを回していきますというんですけれども、PDCAサイクルというのは基本的にKPIの設定をうまくやっておかないと回らないんですね。昨年さんざんこれ
質問の中で言わせていただきましたので割愛いたしますけれども、いわゆる
政策を打ったときに、どういう波及、いわゆる経路で
政策が及んでいくのかというところの関所関所でサブKPIみたいなものをつくっておかないと、うまくいかなかったなとなってから、じゃ、原因は何だろうといって探っていたら、もう来
年度のやっぱりこれは
施策につながらないわけでありまして、この途中途中のKPIが足りない。どこが今一番足りないのかというところをリアルタイムで把握しないとやっぱり意味がない。
昨年の答弁の中で、実は、
経営局長の多分答弁だったと思うんですが、例えばということで、大規模な個別
経営、売上げが二千万円以上の
経営体って実は四万八千ぐらいあるのだと、ある意味、ここにまず働きかけるんだみたいなお話があったんですね。これ本当に指標として正しいものを見ているなというふうに思いまして、じゃ、四万八千のうち、この一年間でどれだけアクセスできて、どういうことを例えば
施策として打ったんだけれども結果として法人化できなかったのかとか、あるいはどのくらいできたのかとか、やっぱりそれも一個一個見ていかなきゃいけないというふうに思っております。その意味では、本当にやるべきことをきっちりとこれからもやっていただきたいなということをお願いします。
法人化が進まないというところは、私もいろんな原因が当然あるんだと思っております。ただ、私も幾つかお話をお伺いした中で、この二つというのはやっぱりいろんな全国の
地域で共通で抱えているなというふうに思いましたのは、一つは、これ、じゃ、いざ法人化しようと思っても、いわゆる
労働力になってくれる方たちがなかなか
確保できないという声がまず一つ。そしてもう一つは、じゃ、農作業のピークに合わせて人をいざ
確保して法人化してみたら、今度はいわゆる暇な時期ですね、雪とかに覆われちゃって実際に農作業できないような時期、こういう時期に人が余ってしまって、結果としてこれはなかなか法人として
経営がうまくいかないなという、いわゆる繁閑の差を考えると、抱えたくても、あるいは法人化したくてもできないというような声。この二つは人のやりくりにいずれも関わるところだと思っていますけれども、この二つにやっぱりしっかりアプローチしていくことというのがこれから
推進していく上で大事じゃないかと思っております。
その意味では、ちょっと次の
質問に移らせていただくんですが、法人化を進めていく意味でも、来
年度予算の中に新たに盛り込まれました
農業労働力最適
活用支援総合
対策事業ですか、例えば
産地間ですとかあるいは他産業との間で
労働力を融通し合ったりと、こういう
仕組みをこれからつくりたいということで新たに
予算計上をされたというふうに認識をしているんですけれども、これは、今お伺いをしましたいわゆる法人化の
取組と本当に相まって一緒にやっていくものだなというふうに思っております。
本
事業の意義と具体的な
取組についてお伺いをしたいと思います。