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山田太郎君 ありがとうございます。
積極的な御
答弁、本当にありがとうございます。穀物というのを中心に考えれば
土地利用型というのはうまく出てくると
思いますので、
是非よろしく
お願いしたいと
思います。
さて、時間も少なくなってきましたので、最後に、
農業従事者のまさにどれだけの担い手をこれから増やしていかなければいけないのかということと
国家戦略特区との
関係というのも最後問うていきたいと思うんですけれども、これは三枚目の資料を見ていただきたいと
思います。
農業就業者数の試算ということで、まさにこれは、先ほどの食料・
農業・
農村基本計画の補足として
農水省さんが、これ私すごく積極的に
農水省さんが事実をもって出していただいた資料だというふうに思っております。ちょっと見やすいようにうちの事務所で加工しちゃったんですが、
平成二十二年、これちょっと古いんですけれども、
現状から十五年間、趨勢でどうなるかというところを見ますと、どういうふうに見るかといいますと、二十歳から二十九歳では六万人、三十歳から三十九歳では十一万人だと、こういうふうに見るんですが。
何がこれ必要増員ということでプラスというふうになっているかというと、今からここに、約十五年後ですから、ちょうど十歳をスライドした数に対してどれだけの増員が必要なのかということを出してみたんですね。つまり、二十歳から二十九歳は今よりも五万七千人、三十歳から三十九歳、これは二十歳から二十九歳が十五年後そのレンジに入ってくると思うんですが、五万人というふうに、それぞれの十年間の
世代でどれぐらいの増員がなければこのまず趨勢に届かないのか。しかも、趨勢がゴールとして見ていただきますと、六十歳代、つまり七十歳以下で八十七万人。
これを維持しなければ何が起こるかというと、政府が元々計画しております六十万人プラス三十万人、つまり、この六十万が
土地型以外、多分施設とか園芸とかとなると
思います。あるいは
土地型が三十万人というのが達成できないということになってしまうんですが、そもそも、この達成のためにも、各十年ごとのレンジの
世代が合計で二十一万七千人増えなければならない。そうすると、年間で十五で単純に割らせていただきますと一万四千人ということになります。これ歩留りということもありますから、定着ベースで一万四千人いなければ趨勢までも届かないわけであります。
一方で、政府が展望として出している数字がかなりアグレッシブではあるんですけれども、これが下の数字になるわけですね。六十代以下で百一万人だということなわけでありますが、合計しますと必要増員が三十四万七千人ということでありまして、年間二万三千人が定着ベースで定着しないとこの数を維持できないということになってしまうわけであります。私は、もう正直ベースで言いますと、よく作っていただいたと
思いますが、多分趨勢も厳しいんだろうと正直思っているんです。
つまり、何が言いたいかというと、私は、確かに
耕作放棄地を
土地にするとかという
議論も重要だとは思うんですけれども、担い手がいなければもうその
土地は耕せないわけでありまして、因数分解も何も、私、この
国家戦略特区であれ
農業のグランドデザインであれ、まず担い手を本当に維持又は増やしていくことができるかどうかということにまず第一義、一番大事な指数は決まっているんではないかなと、こういうふうに思うわけなんですね。
その場合に、本当にそういうことができるのか。私自身は、もう三十万人、あるいはそれ以下になる。そうなってくると、必要な耕せるもう耕作地というのは、三百万ヘクタールではなくて、もしかしたら二百五十とか二百万とか、もちろん政府としては余り低い数字を出したがらないと
思いますが、ただ、大きい数字を出せばかなり無理が出てくるだろうと。つまり、一人が大きく耕さなければいけないという中に一生懸命予算を付けたり、それ自身は悪いことではないと
思いますが、過度になればやっぱり現場は厳しいということになってしまうと思うんです。
私も、逆に、
経営をやっておりましたからボトムの戦略というのも、守りの部分というものも政府は考えておく必要があるだろう、こういうふうに思うんですが、果たして、私、この趨勢あるいは見通しの人数の厳しさからいって、本当に森山農水
大臣は
土地利用型の
農業三百万ヘクタールを維持できるというふうにお考えなのかどうか。
もう一つ、時間もなくなってしまったので
質問はこれで最後にしますが、私、中山間地に関しても、もしかしたら山間地については広葉樹の森に今から
農地を返すという戦略だってあるんではないかと。これを無理に耕してお金を使えば果たして全体の必要な担い手が必要なところに配置できるかという、やっぱりこれはなかなか政治家としては言いにくいです。
農業をやっているところにおいては、中山間地ばかにしているのかと言われがちですけど、でも、選択がもう必要な時期に入ったんじゃないかと。
この二点、農水
大臣、そして
石破大臣にも、一言コメントで結構でございます、いただければと
思います。
以上です。
お願いします。