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櫻井充君 民進党・新緑風会の
櫻井充です。
久しぶりに
内閣委員会で
質問させていただきます。
今、
上月委員の
質問をずっとお伺いしながら、なるほどなと思いながら聞いておりましたが、ちょっと
大臣、まず、通告していないので大変恐縮なんですが、先ほどは
特区と
地方創生のお話がございました。後からで結構でございます、
規制緩和と
地方創生とはどういう
関係になっていくんだろうかと。
つまり、基本的に申し上げると、
規制緩和というのは弱肉強食の社会をつくっていくものだと私は、単純に言えばですよ、単純に言えばそう思っていて、
規制緩和を行えば行うほど
地方は苦しくなっていくんじゃないのかなと。例えば、簡単に申し上げれば、大店法から大店立地法に変わってどうなったかというと、
地方の商店街はもう壊滅的打撃を受けています。大型量販店が出てくることによって、確かにある程度の商品は確保できるのかもしれないけれど、しかし、残念ながら
地域の商店街は壊滅的打撃を受け、そこで働いている
人たちも失業するようなことになります。
ちなみに、アメリカは、前の大店法と同じようなきちんとした
規制を行ってきていて、その
地域に大型量販店が出たときには
地域の商店街がどうなるのか、雇用は維持されるのか、そして
地域にいい商品が安く提供できるのかどうかアセスメントした上で認可を下ろしてくると。ですから、昔の日本でいう大店法のまま
制度が維持されてきていて、
規制緩和と
地方創生というのは僕はちょっと相矛盾しているところがあるんじゃないかと思っていて、これ、後でもう一度お伺いしたいと思いますので、是非御検討いただきたいと思います。
それから、
上月委員のところで公務員のところの話がありましたが、やはり二年の任期というのが一番最大の僕は問題だと思っていて、自分で
予算付けたものを執行していないんですよね。三年間に任期していただくと、自分で
予算作って執行してから別な部署に移ることになるので、役人の
評価をすることが可能になると思うんです。ですから、二年というのは役人の方の
評価もできないし、それから責任も曖昧になってくると。そういう
意味で、前々から申し上げているんですが、公務員改革を行ってくるのであれば、任期を三年にしてもう少しローテーションさせた方がいいんじゃないだろうかと。
それから、先ほどのバスの問題ですが、やっぱり根本的には何かというと、
規制緩和が一番大きかったと思うんです。路線バスそのものが利益が出なくて、ツアーバスというんでしょうか、ああいうところで利益を出していて赤字も補填していて非常にうまくやってきていた。しかし、もうかるところだけ
規制緩和してしまったものですから、結果的には過当競争が起き、しかも路線バスのところは赤字路線のところに国が今度は補填しなきゃいけないようなことになってきているので、その
規制緩和が
バラ色の社会をつくってくるんだということをもう一回考え直す必要性があるんじゃないかと。
しかも、それから今日の立ち位置を申し上げておきますが、私は、
特区という
制度は賛成です、基本的に申し上げておきますと。いい
制度だと思います。ある
地域を限定的に
特区に指定して、例えば昔の
構造改革特区になりますが、一番
最初認定されたどぶろく
特区などは
地域の創生のためには僕は良かった
制度だと思っています。それからもう一つは、
全国に波及させるために社会実験を行ってくるんですというやり方も、これは決して間違っていないと思っているんです。
我々医療の業界でいうと、
最初に動物実験を行い、その後、治験を行って、ある一部の方々、これ本当に大変申し訳ないんですけれども、いい薬なのかどうか、効果があるのかどうかということを試した後に、その後から販売し、その後、一年後に良かったかどうかの
評価をきちんと行ってくるということになってきておりまして、そういう
意味で、私は
特区という
制度そのもの自体を否定しているわけではありません。
しかし一方で、この
特区を悪用している
人たちがいるところに非常に大きな問題があると思っているんです。その例をまず今日はちょっと一回点検させていただいてから、この問題についての議論をさせていただきたいと思います。
LEC大学についてお伺いさせていただきたいと思いますが、あのLEC大学の旗振り役は一体誰だったんでしょうか。私は竹中平蔵さんだと思っていますが、この私の認識が違っているのかどうか、これについてまず御答弁いただきたいと思います。