○江口克彦君 この
内閣委員会で、二年ほど、三年ほど前ですかね、理化学
研究所、見学に、視察に出かけました。STAP細胞の問題が起こる直前ということでしたけれども、私はSTAP細胞よりも高橋
先生のiPSの
研究に大変興味を持っていたわけですけれども、やっぱり実際に行ってそういう実態を見るということはとても大事なことは、百聞は一見にしかずで当然のことでしょうけれども。
ここで島尻
大臣に是非お願いしたいのは、筑波
大学のBNCTの
研究、今懸命に取り組んで、今年治験ですかね、来年から実用化どうのこうのというところまで来ているんですけれども、この
研究に対する
補助金が直接は出ていないんですよ。要するに、東
日本大震災の復興費の一部というような形で、迂回のような形で出されているんですけど、私はちょっとこの筑波
大学のBNCTのサポートについては、迂回は迂回でいいんですけど、だけどやっぱり直接もっと国の積極的な
取組を示すというか、がんとか難治の病に対するこういう
研究、しかも
日本が独走している、こういうものについてのやっぱり国ごとで取り組んでいくというか、国が取り組んでいくということはとても大事なことではないかというふうに思うんで、できれば、大変お忙しいと思いますけれども、時間がないというふうに、お忙しいというところは重々承知していますけど、一度筑波
大学のBNCTの
研究センターって、今一生懸命やって
開発取り組んでいる、その現場を見ていただきたいな、見てあげていただきたいなと。もう本当に無報酬みたいな形で、名誉博士、ちょっと名前は忘れましたけど、私はもういいんですよ、もうとにかくこれが楽しいんです、多くの人
たちを助けるという、そういう意義を感ずると、もういいんですいいんですというふうに言っておられましたけど、そういう形で一生懸命やっておられますんで、そういう人
たちを励ますという意味も含めて、一度是非筑波
大学見ていただけたら大変有り難いというふうに思っておるということで、お願いをしておきたいと思います。
それから、健康寿命を延ばすための先端医療
技術の
研究開発や予防医療の
推進によって、
我が国自身が長寿大国から健康大国へと進化して、
世界全体が健康長寿
社会を実現することに
日本が、この国が貢献するべきだというふうに思うんですね。長寿というか、長生きするということも大変尊いことだと思いますけど、それ以上に健康寿命というか、最期まで活動できるというか、そういう状態で長寿というか健康寿命を延ばしていくという。これは
我が国だけじゃなくて、
世界全体が健康寿命を実現することに私は
日本が貢献すべきだというふうに思うんですね。
私の聞いたところによると、この健康寿命についての
研究というのは
日本は先進国だと、この
研究については、というふうに聞いたことがあるんですけれども、この点はほかの
分野でも同様であるというふうに思いますけれども、
日本における
世界最高水準の
研究開発というものは国際
社会への貢献を念頭に置いて行われるべきだと思うんですね。
自分の国だけがいい、
日本の国が長寿になればいいということじゃなくて、
世界の人
たちに貢献するというような、健康寿命を延ばすと。
そこで、この法律の狙いである有能な
人材の確保については、
世界というものを視野に入れて、
特定国立研究開発法人においては諸外国からの留学生や
研究者を積極的に受け入れるべきだというふうに思うんですね。まあちょっと話は次元が異なるかもしれませんけれども、明治維新のときに、やっぱりお雇い外国人というか入れて
日本を近代化したわけですね。
世界には
日本の
研究者、優れた
研究者がいっぱいいますけれども、
日本には、しかし、中には
日本の
研究者よりももっと優れた
研究者の方々がいるわけでありますから、さらにその
成果が人を通じて全
世界に普及して全
世界で活用されるように、そういう人
たちが
日本で
研究する、それが国に帰る、あるいはまたそれをその国で広めていくというようなことをしていく。要するに、優れた
研究者の人的交流ということを積極的にすることが、これが
世界の人
たち、
世界人類の健康寿命に貢献することにもなりますし、そして私はこういうふうな地道な努力が国防にもつながってくるのではないだろうかというふうに思うんです。
したがって、いろんな努力をして
日本を守っていくということも大事ですけれども、一番大事なことは
日本の国が尊敬されるということだと思うんですね。敬意を表される国になっていくということが非常に大事だと思うので、
世界から敬意を表される、あるいはまた
世界から尊敬される国ということを考えるならば、こういう健康寿命のこういった対策というか、あるいはまた
研究というか、そういうふうなことを是非人的交流というようなことで考えていくべきではないかというふうに思っているんですけれども、
大臣はどのようにお考えになっておられるのか、お教えいただきたいというふうに思います。