○
山本太郎君 手厚いいろんな
施策というものがメニューとして並んでいるにもかかわらず、そこに幾らぐらい投入するというような、何というんですか、イメージというものも伝えられないというのが非常に不思議な話だなというふうに思うんですよね。
現在、
離島は
人口が減り続けていると。昭和三十年には九十九万人だったのが
平成二十二年四十二万人、大幅に
減少した。
離島での
生活を支えるために、過去、
離島振興法というものが作られたけれども、現在も
離島では収入が低いと。ぎりぎりの
生活を送っている
方々、多くいらっしゃいます。
国土
交通省
離島振興課、
平成二十一年度
離島の
生活構造改善に関する調査報告書によると、
離島と
全国の
年間世帯収入を比較すると、
全国六百三十七万円に対して
離島は五百十三万一千円。支出のうちで光熱費、水道費を比較すると、一世帯当たり、冬場、
離島は
本土の一・六倍、
交通費については、一世帯当たり、夏場は
離島は
本土の一・五倍だそうです。あくまでもこれは世帯年収ですもんね、その支出を平均したものから出されていると。
離島の
生活が詳細に反映されたものとは言い難いと思うんですけど、しかも調査、これのみなんですって、これ以降の調査も行われていないと聞きました。
離島の
方々の暮らしについて余り関心ないんじゃないかなって心配しちゃうんですよ。
離島の役場に勤める私の何人もの友人がいるんですけれども、この件について聞いてみたんですよね。こんなに世帯年収って多いわけというふうに聞いていくと、まあ大手が参入している
地域であったりとか公務員であったりとか建築業などでもうかっている
社長さんとかが
離島で平均年収を押し上げているだけのことなんじゃないかと。実際は、一般の
方々の収入、月額十二万円から十五万円、いいところで二十万円超えたら島ではすごいなという話になるというのが共通の意見だったんですけどね。
島の物価は、先ほど
山下先生の方からもお話あったとおり、輸送費などもかさんで、とにかく物価が輸送費なども上乗せさせられて高くなると。その上に消費税ですもんね、踏んだり蹴ったりというような状況にされてしまうと。ワーキングプア若しくはそれに近い収入で都会よりも高い物価なんだって、それは
人口減るの当然ですよね。それで
生活していけるのは、それでも
生活していけるのは、農家から
野菜をいただいたりとか漁師から魚などをお裾分けしてもらったりとかという支え合うという状況、そのおかげもあるのかもしれませんよね。
バスが一日に二便しか来ないんだと。行きと帰り、それしか来ないという現実の中では、
生活は成り立たせていくというのがすごく大変だと思うんですね。だから、車は一人に一台というのが
離島の常識だというお話をされていました。
例えばガソリン代でいうと、先日
仕事で私がお邪魔いたしました鹿児島県の
本土で私が給油した際、一リットル当たり百七円、その後、同県内の
離島で給油した際は一リットル百三十五円、この差二十八円。これはかなり大きいですよね。
本
法案の国境に近い島に人が継続して住めるようにすることが安全保障上においても重要だということも私も理解いたしますし、そのためにも
離島振興が必要だという
考え方にも大賛成なんですよ。逆に、
離島という部分を選別せずに、どこが特定だ、どうしたとかという話じゃなく、もっと幅広く大胆に
離島振興に本気で力を入れてほしいんだというふうにさえ思うんですよね。
だから、先ほどの
予算の話じゃないですけれども、大体イメージとしてこれぐらいだという話が聞けたとしたら、もうちょっと
離島の
皆さんというものも、
離島で暮らされている
方々、人々に対しても本当に希望が持てると。メニューだけではなく、それに対しての裏付けとなるような、これぐらいは付けようと思っているという何か話も聞きたかったなという話なんですけれどもね。済みません。
そして、
人口減少が続く
離島をどうしていけばいいのかと、お金付けるだけでいいのかという話なんですけれども、やはり
本土からも移住したくなるような、そういう魅力、本気の
離島振興策、必要だと思うんですよね。
離島での子供の教育を充実させる
必要性ってあると思われますか。